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7話 クラス分け試験(教師視点)

予定より39日過ぎた投稿です。

待っていただいていた方いるならすみません。


余談ですが

18.60秒

ルービックキューブのタイム更新しました!

マイル学院長視点


今年も新入生が800人ほど入ってきた。


「—————それでは俺の話はこれでおしまいだ。君たちには期待しておるぞ。」


拍手が起きた。

そんな凄いことは言っていないんだがね。俺はただ俺が平民から魔術を誰よりも頑張って学院長にまでのぼりつめたという体験談しか話していないんだが。


この学院内の生徒は平民も貴族も王族も皆平等だと校則で決められている。故に魔術の技術が評価される。どれだけ金を積み上げられても生徒を優遇しない。したら学院の精霊が報告に来るので即刻クビだ。


パレス学院では12歳から17歳の子供を育成する。第1学年から第3学年は魔術学、魔法薬学、魔物分類学、魔植物学、歴史、数学の6教科の授業を受ける。第4学年と第5学年ではそれぞれが志望する職業によって専門的な講義を受けるようになる。


入学初日に生徒証明カードを配る。このカードにはこの学院内で使える『カレール』という通貨が入っていて、コンビニやスーパー、薬局、バス、病院、寮の貸切風呂などの様々なサービスを受けるときに使える。カレールは学院内で働いで稼ぐことができ、授業などで教師の質問に答えられたら与えられたり、 月に1 回あるテストの点数分与えられたりもする。カードに残高が表示されるので気づかずに使い切ることもない。

3世代前の学院長のカレールが考えた制度らしい。

「さて、今年の新入生に面白いやつはいるかな?」



実技試験の試験官ゼノス視点

「600番入れ」


今日600人目。

今のところ平均以上の能力を見せてくれたのはアシュトン子爵のところの3女ルナと、紫色の髪が印象的だった少女ソーナの2人だ。


ルナはスモールリザードを虹光魔術で七色に光る光の斬撃を浴びせて跡形も無く消した。

ソーナは強力な毒魔術で毒耐性があるはずのスモールリザードを倒していた。


残りは魔術をたくさん放ってスモールリザードから逃げながらもなんとか倒せていたり、魔術が使えなくて剣と盾で苦戦しながらも勝つ子もいた。もちろんほとんど闘えなかった子もいる。


「お疲れ様です。クラス分け試験の結果を見てクラス分けを行います。明日学院の正門を入ったところにクラスを掲示します。今日は寮へ行ってゆっくりお休みください。」

そろそろ同じ台詞を言うのにも飽きてきたな。

「次 、618番入れ。」


真っ黒な髪と目のミロクという男?の子。女の子だと言われても信じてしまいそうな中性的な体型と顔。そんな彼がスモールリザードに向かって成人男性並みの速さで走り出し鉄扇で頭骨を砕いて無傷で倒した。

一瞬びっくりしたがお決まりの台詞を言った。



その後はアーノルという少年が火炎魔術でスモールリザードを焼き殺し、サルトという少女が謎の液体で溶かしていた。


実技試験終了後、俺は学院長のところに報告に行った。


「123番のルナと476番のソーナと618番のミロクと693番のアーノルと750番のサルトの5名は無傷でスモールリザードを倒しました。」


「今年は5人もか、君は1組を担当してもらう。そいつらがどんな魔術師になるか楽しみだ。」


俺は学院長の部屋を出てから考え事をしていた。

ミロクの実技試験で、魔力を感じなかったのだ。魔術を使わずにスモールリザードを倒したのか? 12歳の子供が? 体重は3倍近くあるぞ。スキルか? いや鑑定石の結果にはそんなスキルはなかった。感知系のスキルや演算補助系のスキルがたくさんあったが戦闘系のスキルはなかったはずだ。固有スキルに『階乗』と『アレフ0』の2つがあったが、鑑定石のレベルが低すぎて効果まではわからなかった。


階乗は数学で扱ったことがある。1から順番に自然数を掛けていくことだよな。戦闘とは関係ない気がするが。

それとアレフ0とはなんだ。固有スキルだからなあ、彼自身に関係があることなのは確かなのだがな。だが魔術を使っていないのは確かだ。

なら素の能力か?

毎日井戸に水を汲みに行って足腰が鍛えられる子供はたまにいるが、調べたら母上は水魔術師だしあり得ない。それに筆記テストが全教科満点近かった。しっかりとした教育を受けていて平民にしては恵まれた環境で育ったのだろう。


サルトもだ。彼女も魔術を使わなかった。ポケットから小瓶を取り出して中の液体をスモールリザードにかけただけだった。俺には理解できないなんらかの魔法薬なのだろう。そのうちリーナ先生に確認してみよう。


「今は考えても仕方ないか。」


ルナはアシュトン子爵家の三女だ。優秀な姉2人と兄2人の下で育ってたいそう可愛がられて育ってきたのだろう。だが流石は魔術師団団長のウェーリー・アシュトンの娘だ12歳で特殊属性を習得して、しっかりと使いこなしている。

ウィーリー・アシュトンはパレス学院で俺の2年年上の先輩に当たる人だ。実力はマイル学院長より上かもしれないな。訳あって子爵級だが、魔王具の力や神族の加護がある近衛騎士と近衛魔術師を除けば間違いなくこの国最強だ。


ソーナは調べたところ両親ともに毒魔術を使う名の売れたハンターだったことがわかった。毒魔術が得意なのも納得だ。彼女の今後には期待できそうだな。


アーノルは調べてもあまりわからなかった。生まれてすぐに王立孤児院に預けられて育てられたということしかわからなかった。


こんなにも優秀な生徒が入ってきたのは初めてだな。

さて、どんな教育をしてやろうか。

次の更新は数時間後を予定しています。

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