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3話 師匠は凄いのです

少し文字数が増えましたがまだまだ短いですね。

師匠は家の近くの扇子屋「φ」のカノン店主。


母の次にお世話なっている。師匠の作る扇子に魅了されて6歳のときに弟子入りを志願した。


見た目は40歳前後のおじさんだが元近衛魔術師副団長。大陸最強の暴風魔術師で魔王具の所持者の1人だ。


師匠はよくこの世界の3大属性とそれを付与する魔王具の話をしてくれる。魔王具は3属性それぞれに6つずつあるらしい。


神属性を纏った攻撃は敵に大きなダメージを与えたり回復を阻害したりそれ以外にも様々な能力があるらしい。神属性を付与する魔王具は

・大海神の銛『オーケアノス』

・暴風神の鉄扇『ゼピュロス』

・豪雨神の傘『ルドラ』

・狂乱神の鎌『アレース』

・魔眼神のモノクル『ジャネフォッド』

・破滅神のメイス『エンドロール』


主人公属性は装備者の身体能力強化や魔力増加などありとあらゆるバフが付くらしい。主人公属性を付与する魔王具は

・勇者の剣『ジョワユーズ』

・名手の弓『イーリス』

・聖女の腕輪『ベレヌス』

・守護者の盾『アイギス』

・侍人の刀『ルエダー』

・暗殺者の銃『ヘネケオス』


運命属性は過去や未来に干渉が可能になるという単純だが強力な能力を得る。運命属性を付与する魔王具は

・調整者の指揮棒『ラケシス』

・消去者の消しゴム『クロートー』

・追加者のペン『アトロポス』

・時空覇者の靴『クロノスカイロス』

・預言者の水晶『デビルオブラプラス』

・痕跡神の聖書『リーバシェロス』


それぞれが強すぎて魔王具1つで簡単に小国は滅ぶ。そのため世界では無闇に関わってはいけない絶対不可侵人物と言われてる。地球でいう核のように魔王具自体が戦争の抑制を担っていると考えることもできる。


ゼピュロスの所持者である師匠が近衛魔術師()団長なのが驚きだ。団長は勇者の剣『ジョワユーズ』の所持者らしい。


師匠にゼピュロスを見せてもらったことがある。真っ黒な鉄扇に綺麗な扇子だった。軽量化や空気抵抗削減のために江戸切子のような伝統的な紋様の形の穴が入っていた。弧の部分は刃になっていて刀並みの切れ味があるだろう。金箔がところどころ貼られていて豊臣秀吉が自室に飾っててもおかしくない代物だった。


師匠がうち用の鉄扇を作ってくれた。ゼピュロスの権能で、材料さえあれば鉄扇はいくらでも作れるらしい。ゼピュロスよりは軽く作られているらしいが扱えるようになるまで数年かかった。


師匠に弟子入して6年、扇子の作り方、鉄扇を使っての戦い方を叩き込まれた。今ではロックサーペントくらいなら無傷で倒せるようになった。




12歳になって3日目、師匠のところで修行していた。師匠とまともに戦えるわけがないからほとんどの場合は師匠が捕まえてきた魔物と闘わさせられる。


今日は脅威度5のムーンライトベアとタートルロードを捕まえてきていた。


ムーンライトベアはその名の通り月光魔術を使って攻撃を反射してきてかなり厄介だ。3発か4発鉄扇で攻撃して魔術のスキに鉄扇の攻撃が入るとダメージが入るが、相手はクマ。1発入ったくらいじゃ倒れない。


「おりゃあああーーー」


最終的には魔力を使い切ったらしく攻撃が通るようになった。そうなったらただのクマだ。急所を叩きまくったら死んだ。ただそれまでに自分が放った攻撃が反射してきてすさまじいダメージを食らっている。師匠の回復魔術がなかったら死んでた。


タートルロードはカメ型の魔物の最上位種で、2メートルの巨体が土魔術と水魔術で鉄壁の守りを実現していてその上、W(タングステン)並みに硬い甲羅の中に隠れる。

隠れている間もこちらの様子が見えているらしく水魔術の槍が飛んでくる。今のうちには逃げまくって魔力切れを待つしか無かった。魔力切れまで何とか耐えたけど甲羅が硬すぎる上に出てきてもカメの体からは全く予想できないスピードで動き回る。地球の速度感覚で言うと馬くらいの速さだ。


「師匠〜、死ぬ〜」


「しゃーねーな」


そう言うと師匠は鉄扇を開きもせずタートルロードに指をさすと、竜巻が突如として生まれてタートルロードは暴風の檻に囚われて消えた。呆気なかった。


「魔術が使えたらなんとかなったのかな?」


「魔術無しでムーンライトベアを倒せるだけでも誇っていいぞ。」


「でも師匠が居なきゃ死んでた。」


「魔術学院に通い始めたら倒せるようになるさ。まあ俺ほど強くはなれんだろうけど。」


「頑張ります師匠!!」


「おう、そうだちょっと王の勅命を受けて2週間他国に行く。その前にこれをやろう。雑貨屋で買ってきた。」


渡されたのはパッと見、ただの立方体を27個組み合わせた立方体。

現代日本では一度崩すと全面の色が揃えられなくなっておもちゃ箱の底に封印される『ルービックキューブ』に似ていた。


もらうとルービックキューブまんまであることがわかった。魔術でくっついているからなのか前世で触っていた磁石入りの最新のルービックキューブより手に馴染んだ。ハンガリーの建築学の教授、エルノー・ルービックが生み出したパズル。それがこの世界にもあるなんて思ってもいなかった。


「ありがとう師匠! 絶対大切にする。」

次も1週間以内に投稿する予定です。

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