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37話 月末試験はだるいです

入学して1 ヶ月、月末試験が迫っている。


うちはよく授業で寝ているので、もちろん教師の話なんて聞いていない。寮の部屋でもずっとフートキューブで遊んでいるから予習や復習もしていない。


「シエラ〜授業録画してるんでしょ、頼む見せてくれ〜」

「しゃーねーな。」

「ありがとう。マジ神、救世主。」


というわけでシエラが魔道具で録画していた授業を見て勉強した。


テスト当日。

筆記試験は魔工学、魔植物学、魔物分類学、魔法薬学、魔術学、数学の6教科。

それぞれ150点満点。



魔工学の試験。

(1) 魔導具と魔道具の違いを答えなさい。


少し前にシエラに説明された覚えがある。たしか


魔導具は空気中の魔力を消費して魔術を発動するのに対して、魔道具はその中に蓄積されている魔力か、使用者の魔力を消費して魔術を発動する。


だったかな?


(2) 魔力運用………


その後も長々と問題が問題が続いた。

8割くらいは取れたのではないかと思う。


6時間のテストが終わって、実技試験を受けに行く。


数学と魔物分類学は9割は確実。それ以外も魔法薬学以外は8割程度、魔法薬学は7割くらいと予想する。授業爆睡してこの結果ならできた方だろう。


実技試験は脅威度4のアーマードアントを倒すというものだった。

硬い鎧のような体。スモールリザードと変わらない大きさ。

地球最大のアリがたしかサスライアリの女王で5cm程度だからやっぱりこの世界の魔物はサイズがデカい。武器は毒を帯びた鋭い顎。強さはロックサーペントとあまり変わらないだろう。

「おりゃおりゃ」


急所は図鑑で読んだことがあるから分かる。首と目に1撃ずつ入れて魔術無しで倒した。

タートルロードを倒した今、アーマードアントも雑魚に見えてきた。

実技試験は101からクラス内順位を引いた数が点数になるらしい。


点数はアーマードアントを倒すまでにかかった時間と、自分がどれほどダメージを受けたかを評価されてつけられる。初めの合図から3秒もかからず無傷で倒したから他生徒に負けることはないだろう。



試験の結果は今日の夕方頃に寮の受付に全員分張り出すという。それと同時にカレールが授与されるらしい。

1点につき10カレールもらえるから最大で10000カレール手に入る。うちは授業の録画を観ただけだったから数学と魔物分類学以外は120点台、数学と魔物分類学は満点だった。

実技試験の順位は予想通り1位だった。


合計904点。


合計得点の順位は2位だった。思っていたよりは高かった。

1位はルナという人で999点だった。実技試験以外満点だなんて凄いとしか言いようがない。

今回の勉強量で1位が取れるとは思っていないから悔しくはない。




「やったー! 試験終わったぞ!」

「「「乾杯!」」」


うちとシエラはルー先輩も誘って第5食堂で食事している。


2人はエールを飲んでいた。この世界ではお酒を飲むのに年齢制限はない。

うちも師匠とサラと飲んだことがあるが、苦くてあまり好きではなかった。それに、あの時は酔っ払って1杯飲んでからは何をしていたか何も覚えていない。サラも酔い潰れて翌朝、床で起きるまでの記憶が何も残っていなかったらしい。師匠は途中で席を外してたから何も知らないと言っていた。


そんなことがあったからうちは、苦さとアルコール控えめのエールを飲んでいる。


「せんぱ〜い。先輩って友達いるんですか。今日も誘ったらすぐ来てくれましたけど、一緒に食事する友達とか同学年にいないんですか?」


急に酔ったシエラがそんなデリカシーの欠片もない質問をした。


「い、いないことはないけど? 別に君たち以外に中いい奴がいないわけではないけど? なにか?」


わざわざ目を逸らして答える先輩。

本当にうちら以外は友達いないんだろうな。うちもこの学院にシエラと先輩以外友達いないから人のことは言えないが。


「私、剣術部の奴らには慕われてるし。妹2人とは仲いいぞ。」

「「ふーん。」」

うちとシエラは口を揃えて答えた。

「なんだよその信じてないような返答は!!」



「ねえ、何で姉様とあんたたちが仲良く酒飲んでるの?」


急に後ろから声をかけられた。振り向くとそこには同じクラスで総合成績1位のルナがいた。

息ぬき回でした。

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