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星の墓場  作者: 黒白
第1章 初夏

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4/6

第4話 黒円の真下で──

空中に浮かぶ黒円が、静かに脈打っている。

街の上空。

空気が重い。

黒円が裂け、二つの影が降り立つ。

一人は銀髪の女Kratosクラトス

鋭い目つき、唇の端を吊り上げている。

もう一人は整った所作の青年が一歩前へ出る。

《まずは自己紹介といきましょうか、私はLizリスと申します。Zelosゼロスを倒したのはあなたたちですね》

フィスは黙って睨む。

ダイスが低く返す。

「だったら何だ」

Lizリスは穏やかに微笑む。

《見事でした。あれは我々の中でも上位戦力でしたから》

Kratosクラトスが鼻で笑う。

《ふん……でもさぁ、そんだけでしょ?それで調子乗ってるなら痛い目みるわよ? さっきは遊んでただけ、今度のあたしは甘くないから》

フィスが前に出る。

「来いよ、ぶっ壊してやる」

銀髪が踏み込む。

速い。

ダイスと真正面から激突。

衝撃で道路が割れる。

《へぇ……やるじゃない。でも足りないわ》

回し蹴り。

ダイスが吹き飛ぶ。

フィスが斬り込む。

リスが滑るように割り込む。

《連携は良いようですが、焦りが見えますね》

笑いながら刃が受け流される。

衝撃。

フィスが数歩下がる。

ダイスが戻る。

「分かれてると削られるな」

銀髪が笑う。

《気づくの遅くない? かわいいけど》

再び同時攻撃。

Lyzリスは正確無比。

無駄がない。

Kratosクラトス荒々しく、だが鋭い。

徐々に押される。

建物が崩れ、瓦礫が舞う。

フィスが息を整える。

ダイスが視線を送る。

頷き。

二人が左右へ大きく跳ぶ。

《逃がしません》

Lyzリスが追う。

《どこ行くのよっ》

Kratosクラトスも加速。

その瞬間。

フィスが急停止。

ダイスが反転。

挟み込む形に誘導。

《チッ……やられた!》

「見た目騙しだったなぁ!」

フィスがKratosクラトスを蹴り上げる。

Lyzリスが支えに入ろうとする....がダイスが割り込む。

拳がLyzリスの軌道を逸らす。

空中で二人の幹部が並ぶ。

「今だ!」

フィスが跳躍。

ダイスも同時に踏み込む。

光刃と拳。

二方向から同時打撃が一点で炸裂。

空気が弾ける。

Kratosクラトスが笑いだす。

《あは……やるじゃない》

Lyzリスが静かに目を閉じる。

《見事...です》

次の瞬間。

二人の身体は光に分解され、完全に消滅した。

途端に東京は静寂に包まれる。

黒円が強く脈打つ。

空気が潰れる。

立っているだけで膝が震える。

黒円の中心が裂ける。

巨大な影が降り立つ。

地面が沈む。

言葉はない。

ただ、圧倒的な威圧。

フィスの呼吸が浅くなる。

ダイスの拳が震える。

影が、ゆっくりと顔を上げた。

黒円は、なお空中で脈動している。

――本当の戦いが、始まる。

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