序章〜まず始めに言っておく〜
「〇〇さん!俺と付き合ってくれませんか!」
「ごめん!君のことは友達としか思えなくて!友達として仲良くしてくれたら嬉s…」
……今まで何度も聞いてきた。
俺が愛の告白をするたびに。
俺の男女の交友関係はこれで落ち着く。
だがあえて言おう。これは方便だ。
本音はというとここから疎遠になっていくルートに入る。女子の友達でいようよといった主旨の発言は、それまでの人間関係の終わりを意味する。
だって女性目線で考えてみてほしい。
一度性の対象として見てきた男を果たして女性側は男友達として見てくれるのだろうか。いや、ない。俺が女性ならむしろ怖い。
あえて断言しよう。…偏見か?…いや違う。…常識か?…うむそうとも。
そして男としても一度女性を性の対象として意識してしまった以上は、そこからの友達付き合いなど気まずくなる一方である。
そして離れ離れになっていく。そう簡単に割り切れるやつはいない。これも断言しておこう。
世の中には友達だ友達だと言っておきながら、それを恋愛の予防ラインかのように張り巡らせる奴らが蔓延っている。
つまるところ、友情と恋愛は接しているように見えて、実は肝心な部分で反発している。
「恋愛は男女関係の破綻を意味する」
そう、それが普通なのだ。
そしてその普通を目指し、今日も俺はあいつらの相手をしなくてはいけない。
つくづく思う。何で俺がこんな目に…?
初めての投稿です。
生温かい目で見守って頂けるとありがたいです。