数字の魅力〜そこにナンバープレートがあるから〜
マイカー通勤、またはバス通勤or通学の人は一度は経験していることだろう。
すれ違いざまの対向車、または追い抜いていく車、信号待ちの前方の車。
そんな一瞬のナンバープレートに目を奪われた事が。
『5555』
「GO! GO! GO! GO! だと…!?」
某男性アイドルの草分け的存在、歌って踊れて永久に年取らないあの人のイメージが脳裏をよぎった。
車の持ち主があの人のファンかどうかは分からないが、良いナンバーである事は間違いない。
私はそんな一瞬の出会いで通り過ぎる車のナンバープレートを語呂合わせにしたり、品評するのが趣味である。
大体ゾロ目と続き番号は人気が高いらしく、よく出会う。
『123』
「いい番号持ってんな」
『2234』
「頑張ってんな」
続き番号にしたかったが叶わず惜しい所で妥協した感じのナンバーにはよく出くわす。
完全に美しく完成された続き番号も良いが、あと一文字の惜しさも人間味があってよろしい。
ゾロ目と続き番号に準ずる人気らしいのが『1212』『3838』などの二桁の数字の繰り返しである。
『8181』なんかは赤ちゃんの成長を祝っているかのようで、微笑ましくて実に良い。
これらは確率的にゾロ目よりは入手しやすいからか、出会う頻度が高い。
あと一文字で妥協したパターンなら毎日と言ってもいいくらい出会える。
4つの数字のうち2つが同じで繰り返しのリズムも良いので、覚えやすくてよろしい。
その他に好まれるのは何と言っても数字の『1』だろう。
たった一文字『1』だけのナンバープレートは印象が強い。
人はナンバーワンやオンリーワンが好きなのだ。
しかしそこに平仮名が加わると印象が少し変わってくる。
『て 1』
「『てい』…か。なんか投げてる感じか」
オーバースローで物を投げる掛け声を連想する。
多少コミカルではあるが、悪いナンバーではない。
似たようなのをもう一つ見た。
『ち 1』
「『ちい』…舌打ちか?」
漢字で「地位」としても良いのだが、第一印象は舌打ちである。
微妙なナンバーと言える。
平仮名と数字の組み合わせで過去最大のインパクトはこれだ。
『ふ 8888』
「『フハハハハ』だと…!?」
豪快な高笑いナンバー。
脳内で笑うのはどのキャラクターだろうか。
私は三国無双の司馬懿だった。
八で末広がりな縁起の良さといい、これに勝るナンバーにはまだ出会っていない。