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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
第3章 死神としての僕
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休学申請

1ヶ月近くもの間が空いた事、申し訳ありません。

途中で息絶えてしまうようなことはこの作品では絶対にさせないです。

 


「………目が覚めたのはいいけれど、めちゃくちゃ体が疲れてる」


 なんでだろうか?いや、疑問を思い浮かべる前に原因は分かってる。


 夢?で女神様と長い長い雑談をしたからに違いない。疲れがあるってことは夢じゃなくて現実だったのかな?


 疲れが溜まった状態で今日を過ごさなきゃいけないのか……いや、それよりもだね。


 今の僕にはやらなきゃいけないことがある。



 大罪人:ヒュヒュルド・ラウンズ

(人間・男・62歳)


 罪状:購入した奴隷を殺し、その血肉を生贄に死命童をこの世に顕現させようとしている。


 期限:2週間以内



 これが、僕に……いや、死神として課せられた仕事だ。


 朝起きた時にはこの内容を完全に暗記していたので少しびっくりはした。確か、魂に刻んでるんだっけな?なんにせよ、この仕事を2週間以内に終わらせないといけないので大忙しだ。


 それよりも、少し気になる点が一個あって、場所が不明なのだ。


 ヒュヒュルド・ラウンズという罪人の名前は分かっても場所が分からなければ処刑しようにも処刑しに行けない。まさか、自分で探せって言ってるのかな?


 もしかしたら【死神】スキルにまだ僕が知らない能力が隠されてるかもしれない……まぁ、それで分かったら苦労はしないんだけどね。


 取り敢えず、まずは学院を約2週間ほど休むという事を伝え……いや、この学院なら別に伝えなくてもよいのでは?


 そこまで考えた僕は早速、死神として動こうと思い立つ。


「あ、その前に」


 神関係の事だから学院長に念のために言っておこうかな。詳しい事は除いて、ね。







 と、いうわけでやってきたのが学院長室。来たのはクラス別競争以来だ。


「丁度暇してたところだから、運が良かったね」


 普段は忙しいらしいけれど僕が来た時は偶々仕事が終わった時だったらしい。なら聞きたい事をさっさと聞いて動かないとね。


「学院長はヒュヒュルド・ラウンズという人物を知ってますか?」


 僕がその名前を告げると、学院長は僅かに顔を顰めた。


「…知ってないと言ったら嘘になる。何故?」


「その人に用があるんですが、何処にいるのか分からなくて。学院長ならば知ってるのかな?と淡い期待を抱いてここに来ました」


 でも、どうやら知っている様子だね。


「……彼は褒められた人間じゃない。むしろ、その逆だと僕は思う」

 突然、そんな事を口にする。


「南西方向にあるリーリスライドという国に彼は居る。そして、その国においてヒュヒュルド・ラウンズは表向きは商人をしているよ。それも大商人さ」


「表向き?」


「そう。裏では奴隷売買を行なっているいわゆる奴隷商人さ。リーリスライドでは奴隷は認められているから取り締られてはないけれど……噂ではとても酷い物だと聞いている」


 そう口にした学院長はどこか怒っている様子だった。


 何故?と聞くまでもなく、恐らく奴隷関係の話のせいだね。


 それにしても罪状の奴隷を購入して、の部分がなんとなく分かった。奴隷商人として奴隷を色んなところから購入し……それを……っ。


「……フィグラ君、改めて聞くけれど何故こんな事を聞きに来たんだい?」


「っ……簡単に言えば神の名を冠するスキル関係です」


「っ!!」


 荒れかけてきた気持ちを一旦落ち着かせて、そう返答する。


 もし仕事の事を話したら学院長はどんな反応をしてくれるんだろう?嬉しそうな反応を示すのか、それとも何も言わないのか……


 まぁ、いいか。どうせ話さないと休学関係のあれこれがあるからね。


「死神として僕……いえ、ワタシは大罪人であゆヒュヒュルド・ラウンズを処刑します。彼は犯してはならない事を犯そうとしている」


 一言目を口にしてからスラスラとその言葉は出てきた。当たり前か、だって……今の僕はフィグラ・アルフレッドじゃなくて死神なんだから。


「っそう……あぁ、はははっ。そういうことかい」


 学院長は力無く笑って、ゆっくりと椅子にもたれかかって脱力した。


「そのため、約2週間ほどワタシはこの学院から姿を消します」


「もちろん、認めるよ。……愚かなる罪人に天罰を下す神の邪魔なんて出来るわけがないからね」


「ありがとうございます。風神リフティア」


「頑張ってきてね。死神フィグラ君」



 さて、学院長に約2週間ほど学院を休む事は伝え、その許可は貰ったから後は……クラスメイトと彼女達に伝えないとね。特に後者の彼女達に関しては伝えておかないと後々めんどくさそうになりそうだから。



 僕は学院長を後にし、まずクラスメイト達が居るであろう場所に向かった。





 ◆






「2週間ほどね、まっ……俺は特に気にはしないな。良い訓練相手が居なくなって寂しいくらいからか」


 いつもの場所にいたトーン君に所々ぼかしながら伝えるとそんな返事が返ってきたので僕は小さく笑ってから返事をする。


「トーン君らしいね。僕が帰ってきた時にどれくらい強くなっているか楽しみだなぁ〜」


「お前を驚かしてみせるから待っとけよ」


「楽しみにしてるよ。僕に勝てるくらいになってたら嬉しいかな?」


「絶対無理だからな?」


「やる前から諦めてちゃダメだよ?」


「いや、絶対無理だからな!?」


 必死なトーン君の姿にそんなかな?と思いながらも僕達は雑談を続けた。そして、キリのいいところで僕は残りの2人に伝えに行くためにその場を後にした。


 他のクラスメイトには、可能ならばトーン君からもし僕に用があるようだったら伝えといてとお願いしておいた。流石に全員に話していると時間がかかりすぎちゃうからね。




 次に僕は問題児一号である、部活の先輩であるソシリア先輩の元に向かって諸々を話すと……


「ふぅん、まぁ勝手にしたまえ」


 おっ?いつものソシリア先輩らしからぬ言動だね。


 僕の予想だったらえぇー、と言って駄々をこねるかと思っていたけれど成長したんだ。嬉しい……子どもが成長していく親の気持ちってこんな感じなのかな?と思ったが……


「けれど、帰ってきたら2週間分の掃除とかを頼むよ。私はそんな事をする暇がないからね」


 ダメだった。しかも、よりめんどくさい事を頼んできたよ、この人……


 2週間分の掃除に加えて、洗濯も……嫌過ぎるなぁ。


「まったく……でも、分かりましたよ先輩。あっ、2週間分の食事は自分でなんとかして下さいね」


「っっ!!?」


 食事のことに関しては考えていなかったのかバッ!!と音が鳴りそうな勢いで首をこちらに向けてきた。怖いって…


「……先輩、そこに関して僕はどうしようもないので」


「死んでしまうねぇ……どうしたものか」


「いや、僕が来る前と同じ生活をすればいいだけじゃん」


「またあの生活に戻れって言うのかい!?君のせいで、こんな体になったのに酷いじゃないか!」


「語弊を招く言い方しないで貰ってもいいですか!?」


 せめて舌が肥えてしまったと言ってくれる!?


「冗談…でも、ないけれど仕方ない。なんとか生きてみせるさ」


 ただ2週間分の食事を自分で用意するだけって話なのに、なんでそんなサバイバルしている人みたいなセリフが出てくるのが不思議だよ…


「それよりもフィグラ君、まだもう一人伝えなくてはいけない人物が居るのだろう?なら、さっさと行くといい」


「分かりました先輩。では」


「頑張りたまえ、君」


 ソシリア先輩って、時々イカれてるような発言しているけれど……実際は優しいんだよね。


 でも、初めてのことをする今の僕にとってありふれたその言葉はとても嬉しかった。






 そして、最後に僕が尋ねたのは幼馴染のリーフィアの元だった。


「そうなの?2週間も会えないんだ」


「あくまで最長で2週間だね。もしかしたら、数日で戻ってくるかもしれないけれど」


「そっか。ねぇ、フィグラ」


「なに?」


 名前を呼ばれて彼女の方に顔を向けると、目が合った。


 思わず、さっと目を背けてしまい……その事に対して申し訳なささと恥ずかしさとかが僕を襲う。


 いつもなら背ける事なんてないのに、恥ずかしさなんてないのに……何故なのかは分からなかった。


「ふふっ……どうしたの?フィグラ」


「っ、ううん。なんでもないよ?なにか気になることでもあった?」


「言いたいことかな?……戻ってきたら、まず最初に私の元に来て」


「?それくらいなら全然いいよ。約束するよ」


 そう言って僕たちはお互いに右手を合わせて指を絡ませる。


「「はい、約束」」


 これは僕とリーフィアが大事な約束事をする時にする行為だ。

 一番最初は僕が指切りげんまん、嘘付いたら〜って言い始めて、それが気づいたらどんどん形も言葉も変わって自然とこの形になった。ちなみに、約束破ったら本当にやばい罰が待ってる。



「頑張ってね、フィグラ」


「すぐ戻ってくるよ。やる事やり終えたらね」


 これで一通り言い終えた。お兄ちゃん?最近話してないので言わなくても良いよね。


 さて……出発は明日、目指すはリーリスライド。



誤字脱字があれば報告の方をお願いします。

この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします


ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。


行事も終わり、日常に戻るかと思いきや……そう、死神としてそれは許されなかった。


大罪人を処刑するため、今日からフィグラは死神に名を変え、姿を変える。全ては秩序のためにーー





改稿作業は進んでおります。しかし、大きく変えても問題があるのである意味では難航しております。


その上、ゲームにおいて様々なイベントが重なりすぎているのです。ありがたい悲鳴。


アズレン:触手キャラ……普通に好みだったので当てました。ドッグの許容限界が圧倒的に足りません。助けて下さい。


レスレリ:ガチャ当たんねぇ!!でも、戦闘力は6900くらい。enjoyよ。


まおりゅう:ヴィオレ様にブラン様……欲しいぃぃぃ…


原神:今からダウンロード行ってきます。待ってろよ、フリーナ(なおストーリはスメール。未だナヒーダにすら出会ってない)


音ゲー達:カルパに最近ハマった。五本指必須なところがあるので楽しい。


さて、この辺で終わらせましょう。またどれくらい期間が開くかは分かりませんが……早めにします。そう、筆が乗れば1時間未満で一話書けるんですよ。


プロット無しでアドリブで書いているこの作品。まだ終わらせねぇよ

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