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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
第2章 入学後初の行事!
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解決

台風大丈夫でしたか?

 


「この二人がそうなの?」


「あぁ、来るまでの間暇だったから聞いておいた」


 僕とリーフィアがキルナ君達からまさかの〈罠の設置者らしき人物二人を捕獲した〉なんて連絡が来たので慌てて駆け付けると、捕縛魔法で作られた縄で縛られた男女が意気消沈としていた。


「なんでこんなに元気ないの?」


「さぁな。諦めてるんじゃないのか」


 なるほどね。自力で抜け出す力もないし、自死する勇気もないとかかな。後者に関しては僕も無いけどね。


「で、どうするんだ?二人とも」


 キルナ君にそう問われて僕は考え込む。いや、黙り込んでしまう。


 どうしたいんだろうね。敵討ち?そんなんじゃなくて、ただこのトラップ地帯を作り出した張本人を倒したかっただけ。そんな理由だったっけな。


 明確な理由もないまま、僕はリーフィアを手伝っただけだし……そのリーフィアはどうなんだろう?


「私は、実際に目の前でクラスメイトがやられたから敵討ちをするつもりだよ」


「フィグラは?」


「僕はリーフィアに任せるよ。逃げずに僕だって戻ったのもリーフィアを助けるためだったしね」


「そうか。なら、自由にしろ。既に持ってたヒントは回収済みだから何をしても良い」


「だって、リーフィア」


「何しても良いって言われても、拷問とかはしないけどね。ただ、こうするだけ」


 リーフィアは二人に手を翳したと思ったら、次の瞬間二人の首が飛んで光の粒子となった。


 おぅ………言葉が出ないよ。凄く、あれだね。凄いね。



 僕たちを苦しめた張本人達の最後は--本当に死ぬわけじゃないけれど--一瞬だったなぁ思いリーフィアを見ると仇は取ったよ、みたいな表情をしていた。



 キルナ君達の方を見ると、3人とも驚いている様子だった。何に対してかは分からないけれどなんとなくは予想できた。多分、リーフィアが躊躇なく二人を殺したことかな?


 蘇生されると分かってても殺すのには抵抗があるっていう反応はごく普通のことだと僕は未だに思ってるけれど、実際のところやらなきゃやられる状況下に置かれてたらそんな甘い戯言は抜かされない。


 リーフィアも既にその辺りは割り切ったり、覚悟を決めてたりしてたのかな?それとも、既にこの今日含めて4日間の間に他クラスの誰かを倒したのかな?



 彼女がなんの躊躇もなく二人を光の粒子に変えたとしても僕の中での彼女のイメージは崩れることはない。そんな事でイメージが崩壊するようならとっくに仲が悪くなっているはずだしね。


「リーフィア、これからどうするの?クラスのところに戻るつもり?」


「うん。目的も達成できたし、一人だと複数人で襲われたら流石に勝てないから戻ろうかな?フィグラ達はこのまま探索するんでしょ?」


「僕はそのつもりだよ」


 キルナ君達がどうなのかは知らないけれど。


「そっか。じゃあ、名残惜しいけれど私は行くね。フィグラと同じクラスの人達。見知らぬ他クラスである私に協力してくれてありがとうございました」


「気にするな。たまたま捕獲できたに過ぎない」


「そうよ。それに、フィグラがあんな我儘を言うなんて珍しいからね」


「うんうん。いつも助けられてるから今回みたいな時じゃないと恩返しとか出来ないしね。リーフィアさんだっけ。あなたが無事で良かったよ」



 平和空間が形成された。


 今この場を邪魔するような無粋な輩は反論の余地すら与えずに僕が処す!!



 リーフィアが3人との会話を終え、最後に僕に向かって小さく感謝の言葉を述べてきたあとこの場を去っていった。



「中々、良いやつだったな。幼馴染だったか?フィグラ」


「うん。自慢の、ね」


「さっきの貴方達のやり取りを見てて思ったけれど凄く仲が良いのね」


「話しやすくて私的には結構好感持てたな〜。また話したいくらい。

 それに、幸が不幸か分からないけれど今回の一件であの二人が持ってたヒントっぽいこれ、凄く重要そうだからフィグラも見ておいた方がいいよ?」


 チイシャさんがそう言って小さな紙切れを渡してきた。


 受け取って見てみると、そこにはこう書かれていた。


 "深く考えない方が良い"


「なんだろうね。これ」


「う〜ん、深読みしずきたらダメとかそう言う意味じゃないかな?」


「答えってもしかして凄くシンプルだったりとか?」


「さぁ?私には分かんな〜い。それより、どうする?昼過ぎから動き始めて時間的には多分夕方だよ?」


「今日は行動を始めるのが遅かったしな……帰るのもありだが」


「収穫ってこのよく分からない紙切れ一枚だけなのよね」


「流石にもう少し粘ってみるか。何かしら見つかるもしれないしな」


「下の階に行ってみる?」


「そうしてみるか」



 それからしばらくの間、僕たちは更なる収穫を求めて動き回った。


 でも、既に探索されてた場所なのか収穫はゼロだったので僕たちはとぼとぼとした足取りで帰った。






 〜〜??〜〜



 その者は歩いていた。近くには道中で合流した同じクラスメイトが歩幅を合わせながら歩いている。


「それで、確かめられたのか?」


「えぇ。もちろんよ」


 クラスメイトにそう問われた彼女は視線を質問者に向ける事なく答え、そのまま続けた。


「見てて分かったのは、彼と一対一で戦っては勝ち目は無いに等しいことと、もし戦うようなことになってしまったら必ず複数人で対応することよ。でも、大丈夫よ。戦うようなことにはならないはずよ」


「…その自信はどこから湧いてるんだ?」


 どこか不気味さを感じる彼女にクラスメイトである彼は可能ならこの場から離れたいと思っていた。


 地図を見て一人だったクラスメイトの身を案じて来てみればまさかの彼女であった事を認識した瞬間に来なければ良かったと後悔した事は絶対にバレないようにしなければならない、と彼は心の中で思っていた。



「そうね。彼の今までの行動からかしら?いきなり襲いかかるようなマネをしてないのを私は知ってるもの」


「ずっと監視してたのか?」


「さぁ?どうかしらね」


 やはりこの女は苦手だ。と彼は思う。


 早く俺たちのクラスが拠点としてる場所に辿り着け、と彼は心の底から願い続けたが……地図を見たところ、最低でも数十分はかかる事を知った彼はこれは忍耐力を鍛える修行だと思う事で乗り越える事にした。




「ふふふ……確かフィグラだったかしら。滅多に居ないお仲間さんとしていつか会いたいものよね」


「?」


「選ばれし、呪いの力を持つもの同士として……仲良くなりたいわ」


 同じユニークスキルを持つものとして、と彼女は口には出さずに心の中で呟いた。

 


 そんな彼女とフィグラが出会うのはもう少し先の事である。





誤字脱字があれば報告の方をお願いします。

この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします


ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。


一件落着です。

今が4日目なので、残り3日です。


さて……どんな結果になるのでしょうか。予想がつく人はいるんでしょうかね?


最近少し視点変更が多くなってしまったのは申し訳ないです。



話をゲームにしたいです。


プロセカ君に人生来ましたね。無理です。


ただでさえスマホで画面小さい上にあの大量の階段。無理です。苦手です。でも、ヤミナベよりは遥かにマシです。


原神はまぁ、まぁまぁと言う感じです。


他に話すことないです。台風大丈夫でしたか?くらいです。



では、また!(雑終了)

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