襲撃に来ました!
おまたせ。
翌日、起きた僕は周りを軽く見渡す。みんな寝ていてどうやら僕が一番早く起きたみたい。珍しいね。
「………決めた」
昨晩悩んでた事はすっと決まった。自分でも驚くくらいに…
この事はみんなに伝えないとね。
僕が、みんなを少しでも勝利に近づけるために動く。ってね。でも、直接言葉で伝えるのではなく紙にでも書いてみんなが起きる前に行動を開始しよっかな。
「………これでよしっ、と」
僕は扉にそれを貼り付けて、寝ているみんなをチラッと横目で確認した後、僕はその場を後にした。
一人になって行動を開始した僕は、寂しい気持ちは不思議と無く…頑張らなきゃというやる気が湧いてきた。
僕は【死神の隠伏】を発動して、食堂の方へと歩いていく。予想が当たれば、楽しいことになりそうだね。
「人は少ないけど、居ないことはないね」
でも、人があると言っても食堂の中に居るので手出しはできない。そのため、僕のお目当ては食堂に来る人。
「…来た来た」
食堂に一人の鴨がやってきた。
眠たそうな顔をして、ふらふらと歩いている一人の男子生徒。
「ふわぁ………んぐっ!?」
僕はずっと【死神の隠伏】を維持し続けながらその生徒の背後を取り、誰にもバレないように素早く拉致した。
そして、そのまま誰も居ないであろう場所まで連れて行き、そこで彼を解放した。
「な、なんだよ!?」
突然のことで混乱して慌てて逃げだそうとする男子君の鼻先に【死の大鎌】を剣の形にして向ける。
「ひぃっ!?」と声を上げる男子君に僕は問いかける。
「質問するけど、いいかな?拒否権はないよ」
「な、なに!?」
質問するよ?って疑問系で聞いておいて拒否権はない、という極悪非道……ふふふ。
それにしても、この男子君はかなり怯えているね。正直に答えてくれそうだね?嘘を付いても何もしないけどね?
「まずは一つ、君たちはクラスみんなで寝泊まりしてるの?」
「え、う、うん」
「どこにいるの?」
「それは………ひっ!?答えます!」
何やら口ごもった様子だったので僅かに剣を近づけると怯えた様子で学院内の地図を見せながら答えてくれた。
場所はここから少し離れた場所だけど、そこに全員寝泊まりしてるらしい。それじゃあ、本命の質問だね。
「次の質問ね。君のクラスはヒントとか手に入れた?」
「は、はい!4個ほど」
4つ?思ってたよりも少ない……けれど、一応持ってることには持ってるんだね。嘘でもまぁ、いいや。
「そのヒントの内容教えてくれる?」
「そ、それは………無理!」
「そう言われてるの?」
「違う!他クラスの奴に教えれるわけがない」
「そっか。強い心を持ってるね。ありがと、聞きたい事は聞けたからもういいかな?ごめんね、乱暴な真似しちゃって」
そう言って僕は【死の大鎌】を解除すると男子君はキョトンとした顔をして食堂の方へと逃げていった。そんなに全速力で逃げなくてもいいのに……はぁ〜あ。
「まっ、いいや。それより、ヒントを手に入れに行こっと」
僕は学院内の地図を表示しながら先程男子君に教えてもらった場所へと【死神の隠伏】を使いながら素早く動き出した。
そして、扉の前に辿り着いた僕は【死の大鎌】を剣の形に変形させる。
扉の先には多分あの男子君と同じクラスの人たちが起きて活動を開始し始めてる頃だと思う。そんな気配を感じる。
え?今から何をするのかだって?それはもちろん…
バンッ!!
「な、なんだ!?」「きゃっ!?」「誰だ!」
僕は扉を乱暴に開けて中へと踏み入れる。
あ、そうそう。さっきの続きだけど……僕が今から行うのは、簡単な殺戮だよ。
「ヒントを貰いに来ましたー!!」
まずは一人目。
そう思いながら近くの男子君を斬ろうと思い、剣を振るうと……避けられた。おや。
僕が少し驚いていると、最初は混乱してたのに今は剣などの近接武器を持った生徒が僕を囲み、それ以外の生徒がその背後に立っている。
その全員が僕に向けて敵意を向けている。判断からの行動が早い……
「事前に話し合ってたのかな?まぁいいや」
どっちみちヒントを得るまで倒し続けるからね。……流石に数の暴力で負けるかもしれないけど、死神スキルならば負けないはず。
僕は剣を構え……深呼吸を一つ。それと同時に僕めがけて魔法が飛んでくる。綺麗だけど直撃すれば死ぬまではいかないけど、大怪我は免れないかな?
「でも、余裕」
魔法の一つを剣で斬り、そのまま床を力強く蹴って真正面の男子と女子二人へと接近する。
「ツーキル…」
いかに突然の出来事からの判断、行動が早くても一人一人の強さはそこまでもないみたい。その証拠に、男女の二人は抵抗出来ずに首を飛ばされて光の粒子と化した。
「判断が遅い。…なんちゃって」
「っお前ぇぇ!!」
「残念」
横から槍を突き出してきた男子君。その槍を斬り落としてそのまま剣先を首元に突き刺して光の粒子へとする。
そして、そのまま横に剣を振るう。しかし、そのままでは当たらないので形を変形させる。そう、大太刀に……
「なっ…ぎゃっ!?」
「伸びっ!?」
剣からいきなり大太刀の長さに伸びたら対応出来ないよね〜?
案の定、二人が斬られて光の粒子となる。そして、形をまた剣に変形させてまだまだ大勢居る生徒を倒すために動こうとした瞬間、左腕に謎の痛みが走った。
「っ……なんだろ」
襲いかかってくる攻撃をいなし、時に回避しながら周囲を見渡すと、何やら女子ちゃんが僕に向けて手を伸ばしながら何かを呟いている。
魔法だね〜。問題はどんな魔法なのかだけど……関係ないか。
「厄介なものは先に倒す!」
「っ!彼女を守れ!」
へぇ、守るんだ。つまり重要な人物って事かな?
女子ちゃんを狙おうとする僕の前に二人の剣と盾を持った男子君が立つ。以前、左腕は痛いままだけど……慣れてはきた。
僕が一歩踏み出そうとした瞬間、足元の床から魔法で作られた槍が飛び出てきたため慌ててバックステップをとる。そして、そこを狙ってきた槍使い君と火の槍を纏めて斬り払う。もちろん、前者は光の粒子になったよ。
「まだたくさんいるけど、怯え始めてるね。もう一回言うよ?ヒントをくれるならこのまま立ち去る、どうかな?いい提案だとは思うんだけど」
「誰がお前なんかに!」
「でも、勝てないよ?数の利はあるのに僕に擦り傷も食らわせてないって理解してる?このまま続けても悲惨な結果になっちゃうよ」
「お前に何人も殺されてるんだ!今、止めることは出来なーー」
「ーー待って!」
これは戦い続行かな?と思っていると、僕にずっと魔法を使っていている女子ちゃんが声を出した。
「みんな、素直にヒントを渡そ。そうすれば…か、れ?は帰ってくれるし、これ以上被害を出さなくてすむ」
「だ、だが!」
「まだヒントの数は少ないし、ここで全員がやられてもう一回動くまでの時間がどれくらいかかるかも分からない……なら、たった4つのヒントを渡した方がまだいい!だって、時間はまだ6日間もあるもん!」
女子ちゃんがそう言い切ると、他のみんなも口を開こうとして閉じる。あの子がこのクラスのリーダー的存在なのかな?
そう思っていると先程の男子君が僕を睨みながら言ってきた。
「ヒントは渡す………覚えてろよ」
「それはどうかな?僕は自分でも自覚してるけど記憶力はいい方じゃないからね」
ヒントを貰い、偽物じゃないか軽く確認した後僕は部屋を出ていく前に振り返る。
「…なんだよ」
「ヒントありがとねー!」
そう言って部屋を出る。
しばらくすると何やら怒り声が聞こえてきたけど関係ないね!
幸先順調!ヒントが四つも集まっちゃったよ。共有共有。
ちなみに手に入れたヒントはこんな内容だった。
"た" 1ー8
"り" 17ー20
"ボ" 20ー1
"・" 24ー7
うん、全く分かんない。当然だね。しかも、また謎の点があるし……これって、これ単体じゃ絶対分かんないから必然的に同じヒントを集めないといけないから大変なんだよね〜って、それはどれも同じだね。
「頑張って集めないとね!勝つためには」
そのためなら他クラスのヘイトを全て買ってもいい。……あっ、でもやりすぎると後々の学院生活が大変なことになるから困る。
そういえば、部室に仮面があった気がする。何故仮面があるのかはソシリア先輩に聞いてください。掃除してたら出てきました。
取り敢えず僕は顔バレ防止の為に仮面を取りに部室へと向かうのであった。
誤字脱字があれば報告の方をお願いします。
この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします
ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。
なんかね。タイトル名を[襲撃]って書いて保存しそうとしたらバグなのか保存されずに、保存してない所全て消えた。…なんでだろうね。
今話から殺戮が始まります。しかし、慈悲もあります。それはヒントを渡すことです。
フィグラは誰かのために自分を犠牲にするのは限度はありますけど、するタイプの子です。…若干無意識なところもありますけどね。
ちなみに、殺された生徒は保健室に行きます。そして、半日間は行事に戻れないです。これは天覇の塔で死んだ時と同じような感じです。
ゲームの話したい。
4月1日は音ゲーマーにとってとんでもない日ですからね。エイプリルフール特別譜面。
えぇ、プロセカは去年と同じように別世界ですし、譜面はまだ簡単。TAKUMI3に関しては初手6本なのでスマホ勢の作者には死なので諦めました。
phigrosは……イカれてる。あれはスマホ勢にはまず無理ですし、難しすぎます。しかし、とても楽しいですよ。…Twitterでつぶやいてるので気になったらどうぞ。
この辺にしとこう。うん。語り出したら止まらないですよ。エイプリルフール譜面に関しては。
てなわけで、
では、また!!




