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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
第2章 入学後初の行事!
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決闘してみた

いやぁ…お久しぶりですね。詳しくは後書きにて

 


「へー、ここが決闘会場なんだぁ」


「来たことがなかったのか?」


「そだね」



 キルナ君と決闘しようか、ということになったので専用の会場にやってきた僕たち。


 決闘というシステムがあるのは知ってたけど使う機会なんて無いと思ってたから初めてここに来た。


 決闘会場はいたって普通の場所だ。正方形のタイルが綺麗に嵌められていて一つの大きな正方形になっている。そして、それを囲むように結界が展開されているね。その周辺には観客席っぽい所がある。



「それじゃ、やろっか」


「そうだな」


「あ、説明っぽいものがあるから先にそれを読も?」


「そんなのがあるのか」


「そうらしいね」



 説明を見るとどうやら結界に関する説明だった。


 曰く、あそこに張られている結界は治癒魔法と結界魔法の混合結界らしい。そして、あの結界の中で死んだ場合即座に蘇生する仕組みになっている。

 曰く、破壊しても決闘終了後に自動修復される。


「つまり死んだら敗者になるってわけだな」


「そうっぽいね?じゃあ、ルールも分かったんだからやろっか」


「あぁ」



 互いに結界内に入り距離を取る。



「開始の合図は?」


「この毒玉が地面に落ちた瞬間でどうだ?」



 キルナ君が人差し指の先端に小さな紫色をした球体を作り出す。見るからに毒々しい色合いだね。でも、いい合図だね!コインとかがあればカッコよくピンッ!て弾いて落ちた瞬間に…ってのが出来たんだけど無いものは仕方ないからね。



「うん、それにしよっか。でも、魔力使うんじゃないの?」


「これだけの量ならすぐに回復するから心配無用だ」


「へぇ〜」



 すぐに回復するんだ。……いい情報ありがとうね。目眩しとかに使われる可能性もあるし、外観では毒の強弱が分かりにくいからブラフとして使われる可能性もあるから気をつけないと。



「じゃあ、やるぞ」


「うん」



 音もなく発射された毒玉はそのまま落下していき、ポチャンッといい音を立てた。その瞬間、僕は【死の大鎌】を短剣の形に変形させてバックステップをとる。


 やや遅れて、先程まで僕がいた場所の地面が溶け始めた。



「とんでもない事を最初からしようとしてくるね」


「小手調べだ。この程度、フィーなら避けるのも容易だろ?」


「まぁね」



 時間は少しかかるとはいえ石材(多分)のタイルを溶かす程の毒は流石に体に触れたらR18指定になるほどのグロ映像になりかねないしね。めちゃくちゃ痛そうだし…絶対に浴びたくない。



「まだまだ行くぞ」



 今度は分かりやすく右手の五指に小さな毒玉を生成してきた。どれくらいの威力なのかは不明…



「いけ!」


「よっ…」



 それらを全て発射してきたので軽く避けて回避。そして、そのまま地面を蹴ってキルナ君の懐まで一気に接近する。



「っ!」



 視界の隅っこに紫色が見えたので姿勢を無理やり崩して転がると、先ほどまで僕の顔があった場所を毒槍?が飛んでいった。



「殺す気?」


「そういうものだろ」


「それはそうだ、ね!!」



 こっちも攻める。まずは【死の大鎌】短刀バージョンから普通の剣のサイズに変形して斬りかかる。しかし、突然目の前に現れた毒の壁によってそれは塞がれた。しかも、斬ったことにより僅かに毒が服に付き、薄い煙を立てている。


 斬った事によりできた隙間からキルナ君の顔が見え、目が合う。まだまだ力を隠してる感じだね。



「こういうのはどうかな?」



 剣を変形させて、普通の棒にした。長さは約2m前後かな。


 如意棒だね、と思いながらくるくると回してそのまま横に振るう。



「っと……危ないな」



 バックステップで避けたのを確認した僕は、一旦棒の長さを短くして先端をキルナ君に向ける。



「貫かれないように、ね」


「?……っ!!」



 そして再び長さを変え、今度は4mにする。


 先程思った如意棒のように勢いよく伸びた棒はそのままキルナ君の胴体を貫こうとする。



「ぐっ……!」



 無理矢理体の向きを変える事で、左肩に棒は突き当たった。


 貫通力?あるわけないよ。だって先端は平らだし、そこまでスピードもあるわけないしね。胴体なら行けたかもしれないけどキルナ君の能力値が分からない現状、貫けるかどうかも不明。でも、チャンスは出来た。


 この長さから再び変形させるのは少し時間がかかる。



「っ……フィー、後ろに気をつけるんだな」


「お見通しだよ。キルナ君」



 背後に嫌な気配を感じてるからね。


 横に避けると、紫色の蛇?みたいなのが僕の横を通り過ぎていった。



「噛みつかれると痛そうだねー」


「そこは蛇の巣だから噛まれるぞ」


「むむっ」



 キルナ君が手から毒を溢れ出させている。凄い状態だけど、その毒から先程の蛇が大量生産されているのが丸わかり。



「人工蛇、しかも猛毒付きでしょ」


「どうする?フィー」


「どうする?もちろん、全部薙ぎ払う」



 ようやく変形し終えた。いや、元に戻せたかな?



「見てるだけで背筋が凍りそうだ」



【死の大鎌】をくるくるくる。僅かに風切り音が聞こえる。


 くるくると回してるうちにいつの間にかキルナ君の背後に3mくらいあるんじゃないのかな?と思えるほどの巨体を持った毒で作られた蛇と、その周囲にずっと量産され続けてた蛇が居た。守護蛇だね。



「この子らの守りを、攻撃を突破できるか?」


「さぁ?やってみないと分からないよ」


「そうか。なら、この決闘は俺の勝ちだな」


「それはどうかな?」


「行け、毒蛇達よ。フィーに自慢の毒を味わせてやれ」



 その合図と共に一気に毒蛇が襲いかかってくる。あのデカいのは来ないみたいだね。



「勝てないよ、毒蛇だけじゃ」



 鎌を横に一振りするだけで塵芥のように毒蛇が消え去っていく。


 上から振り下ろすように振るうとそのまま地面ごと毒蛇を斬り裂く。



「とんでもない切れ味だなっ…」


「うん、凄い切れ味だよ。だから、こんなものじゃ僕を止めることは絶対に出来ないよ」



 地面が変色し始め僕の足を毒沼に浸らせようとするけど、事前に予測はできていたので軽く前方にステップを踏み回避し、目の前に迫ってきていた毒槍を斬り、前後左右、上から襲いくる毒蛇に槍、刃を【死の大鎌】を一回転させることで全て消し飛ばず。



 そこでようやくキルナ君の顔が歪んだ。



「今ので無理なら……さらに上のを使うしか無いな。だが、今はその時では無い。行け、毒大蛇」


「ようやくだね」



 その巨体に似合わない俊敏な動きで僕を噛み殺す……いや、丸呑みしそうな大蛇を僕はくるくると【死の大鎌】を回しながら眺める。そして、キルナ君に聞かれないようにボソッと呟きながら大鎌を振るう。



「毒ごとじゃ、死神には勝てないよ」



 スパッと胴体と頭部を切り離され、大蛇は地面に倒れた。その体を構成していた毒は弾けて毒溜まりを作り出す。



「毒大蛇は斬られても即座にその体を再生させ……なっ」



 再生する様子が全く無いね。だって、それを可能とする魔法の術式も斬っちゃってるからね。自分では斬ってるかどうかは分からないけどね。


 毒溜まりの上をピチャピチャと音を立てながら歩き、呆然としてるキルナ君に近づき、【死の大鎌】を向ける。



「遺言は?」


「俺の負けだ。フィーはとんでもない実力者だな……いつか、本気で戦おうか」


「ふふ、そうだね。いつかね」



 そう言って大鎌を振り下ろす前に形を変えて剣にする。大鎌のままだと、どうなるのか少し不安だったからね。


 振り下ろされた剣の刃は抵抗感なくキルナ君の首を通り、その瞬間決闘は終了した。





「お疲れ様、キルナ君」


「あぁ、今日はいい日になった」


「ふふっ、そうだね」



 互いに雑談をしながら、決闘の際に何が悪かったのか何が良かったのかを話しながらその場を後にした。


 うん、今日はいい日になれたね。それに、キルナ君の実力の一片を知れてよかったと感じた。






 それからクラス別競争当日になるまで、僕たちは作戦を立てたり少しでも実力を高めたり、交流を深めたりなどなど……勝つために頑張り続けた。


 そして、いよいよクラス別競争の日を迎えた。






誤字脱字があれば報告の方をお願いします。

この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします


ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。



まず、約2週間くらい期間が空いた理由としては様々ありますが、純粋に書いてなかったからですね。

 他の物語の話をちょっと書いちゃいました。


他にも、純粋に時間がなかったり、ゲームに集中したり、あとはスマホのバッテリー交換に行ってました。値上がりしますからね。


ゲームとしては音ゲーですかね。最近は少し筋肉ついたなと感じてきます。他には、ヴァンパイアサバイバーというゲームで、コレクションやシークレットを全部終わらせました。


これからは時間は取れるので執筆時間…が多分増えます。頑張りますので……はい、頑張ります。



クラス別競争、どんな感じにしようか考えていたけど忘れたので一から考え直します。


というわけなので、お楽しみに。


では、また!

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