表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
第1章 学院新入生!
44/84

神の名を冠するスキル

久しぶり〜

これにて1章終了です。閑話を挟もうか迷ったけど何もネタが思いつかなかったのでやめました。


入学直後ですので書けるネタが無いというね。はい。あぁ、でも…リーフィアとの事を書いても……書ける気がしないからいいや。


なんか、ぐだぐだっとした内容になった感はある。

 



 学院長に呼ばれた。

 厳密には、目が覚めたから学院長と天覇の塔で起こった事についてお話しをする。なんたって僕は当事者だからね。


 というわけなので現在僕は学院長が居る、学長室に居ます。



「さて…何から話そうかな」



 学院長が少し考えた後に喋り出す。ちなみにその間僕は出された飲み物を飲んでた。美味しい。



「ある程度のことは彼女、リーフィア君から聞いてるからその点は聞かないとして、君が取り残された後に天覇の塔で何か異変はあったかい?」


「はい。明らかにその階層に見合ってない魔物が現れました」


「僕も中に入った時にその魔物らしき死体があったけど、それは君が?」


「僕の思い浮かべてる魔物ならば合ってます」


「次に、オーガの進化個体について教えてくれるかい?」


「っ…」



 オーガの進化個体。その言葉に僕の体は少し硬直する。そして同時に心の奥底から若干恐怖が顔を出してきたので心を落ち着けると共にお帰りいただく。



「…ふぅ。えっと、突然現れた感じです。それも、最初から僕目がけて殴りかかってきた感じで…何が格闘術を知っていたかのような動きをしてきました」


「ふむふむ……さて、一つお勉強のお時間といこうか」


「え…お断ゴホン…なんでもないです」


「どうやら勉強は苦手みたいだね」


「う…」



 僕が目を逸らすと学院長は静かに笑った。



「でも、今から言うのは覚えておいて損はない事だから」


「…勉強は苦手ですが、覚えるのは多分…得意です、よ?」


「そこで疑問になってる時点で怪しいと言わざるをえないよ。…それはさておき、そもそも進化個体は君もある程度は知ってると思うけどどうかな?」


「はい。進化個体は魔物が長年生きたり、大量の魔力を吸収したり、多くの魔物を食べたりする事で強さが圧倒的に上がる魔物…の事ですよね?」


「そうだね。でも、少し足りないよ」


「え」


「どちらかというと補足かな?進化個体となった魔物は知恵をつけるのさ。他にも魔物を食べて進化した個体は、進化するまでに食べた魔物の力と経験を全て我が物とするのさ」


「それってとんでもない化け物が生まれるんじゃ…」


「そうだね。でも、それはまだマシな方さ」


「マシ?」



 学院長がマシな方って言うレベル?…いや、僕からしたら何にせよ勝てない相手なんだけどね。

 そういえば、僕が戦ったあのオーガはどうやって進化したのかな?魔物を食べて?それとも、また別の何かなのかな?


 そんな事を考えながら学院長を見ると、何故か少し遠い目をしていた。



「うん…本当に、ね」



 何があったんだろ…聞きたい気もするけど、聞いたら嫌な予感がする。



「…マシな方って言った理由はね、魔物は時に総まとめで言うけど人類も食べるのは知ってるかい?」


「はい」



 人類ってのは今更感が凄いけど、人間だったら亜人…えぇと、獣人とかエルフとかそういう種族の人たちも纏めた言い方みたいなものだね。



「人類を食べて進化しちゃった個体はどうなるか。さて、問題です。どうなると思う?」


「え?ここにきて問題……えーと、魔物を食べて進化した個体と同じように、食べた人類の力を全て我が物に?」


「そう、正解」


「……」



 絶句した。

 僕の知らない事だった。初めて知った…いや、知りたくなかったなぁ…



「人類を食べて進化した個体は、食べた人類を力も経験も技術も知恵も…全て手に入れる。つまり、その進化個体と戦う時は対人戦みたいな事になるね」


「……学院長は戦った事が?」


「一回だけね。あの時は死ぬかと思ったよ…なんとか他の奴に助けてもらったけど……」


「僕じゃ勝てないですねー」


「いや、それはどうかな?」


「え」


「さて、そろそろ本題に入ろうか」



 学院長の雰囲気が変わった。ピリッとしてる?体が強張ってしまう…そんな圧を学院長は放ってる。



「君が持つスキル、死神についてね」


「っ…」



 何をされるのか分からないがやばそうだね。


 逃げようかどうか迷ってたら、パッと場の雰囲気が元通りになった。

 学院長が放っていた圧がまるで嘘かのように霧散していて僕の頭はやや混乱状態になりかける。そんな僕を見て学院長は笑った。



「はははっ、すまないね。神の名を冠するスキルの持ち主の前じゃ…どうしてもね。ゴホン、まず君の持つスキルの死神は恐らく使いこなせば圧倒的に強くなれるだろうね」


「僕が?」


「死を冠する神のスキル。いずれは彼に匹敵するだろうね……それはさておき、死というのは誰も逆らえない絶対なものだ。例え、寿命が何千年ある生き物でもやがて訪れるであろう死には抗えない」


「学院長は…何故」


「ん?」


「何故学院長はそんなに死神スキルを気にしてるんですか?」



 純粋な疑問。何故なんだろう…


 僕がそう質問すると学院長は間を少し置いた後に衝撃の事実を口にする。



「それはね、同じ神の名を冠するスキルの持ち主だからね」


「…風関係ですか?」


「おや、もう知ってるのかい。驚かそうと思ってたのに」



 女神様の所で見てたからね。なんて口が裂けても言えないなぁ…



「確証はありませんが」


「合ってるよ。僕の持つスキル、風神。その名の通り風を自在に操り…君を沈静化させた星の風をも操ることが可能になる強力なスキルさ」


「星の風?」


「詳しくいうなら時間が足りないから…簡単に言うと、僕と同じくらいの強さを持ってない相手以外は星の風に包まれた瞬間、すやすやっといくね」


「あっ!まさか僕にやったやつ?」


「うん。さっきも言ったけどそうだね」


「…強すぎ」



 学院長と同レベルじゃないとレジスト不可の攻撃?そりゃ僕もすぐにやられちゃったわけだ。納得だね。



「ははっ。君もいずれ同じくらいに強くなれるうにと僕は願っているよ。話を戻して、君のスキルである死神スキル…一つ使い方を変えれば誰にも気付かれずに人を殺せる。それはわかってるよね?」


「もちろん。だから僕は必要な時以外はその力を使わない」



 しばしの沈黙。


 学院長の鋭い目つきと僕の目が合わさる。目を逸らしたい。全力で逸らしたいけど、今ここで逸らせば僕が言った事全てが嘘になってしまうんじゃないかと思ってしまい意志の力で目を向け続ける。



「っ…」



 身体中がゾワッとするような…例えるなら、急に体を触られたような感覚がした。しかし、それも一瞬の出来事だったので気のせいかな?と思いそうなった。



 学院長と目線をぶつけるこの時間がとても長く感じる。僕の体感的には既に1分以上は経過したんじゃないかと思ってる。実際のところどうなんだろう…



「もし」



 不意に学院長が呟く。未だ目は鋭いまま…



「もし君が今後、そのスキルを制御出来ずに暴走させたら……分かるかな?」


「ひゃ……い」



 腰が抜けるような殺気が飛んできましたー!!変な声出ちゃった……コホン。


 僕は深呼吸を一つしてから口を開く。



「学院長、必ず僕はこのスキルを制御します」


「絶対に?」


「はい」


「…ふふふ。君を信用する事にするよ」


「そんなあっさり?」


「生徒を信じるのも教師の仕事だからね」


「??……へ〜」



 よく分かんなかったので取り敢えずへ〜と言っておいた。



「死神からは逃れられない……本当にその通りだ」


「?」


「死神に狙われたら最後。どんなに自分を守っても、どんなに強い誰かに守らせても……気付いた時には死神が仕事を終えてる」


「ホラーかな」


「ホラー?……聞いた事のない単語だけど…まぁいいや。今日はわざわざここまで来てもらって悪かったね。ご苦労様」


「あ、もう帰っていい流れ?」


「もちろん。適当に質問とかして…嘘は付いてない様子だったしね」


「どうして嘘をついてないって分かるんですか?」


「どうしてだろうね」



 …絶対この学院長心読んでるよね?プライバシーの尊重を僕は求む。


 声に出したいセリフを心の中で言いながら僕は退出しようとすると、学院長が「あぁそれと」と言う。


 なんだろう?と思いながら振り返る。



「君は死神スキルを何のために使う?」


「?…もちろん、大切な人を守る為に使うよ」



 そう言って僕は部屋を出た。


 少しだけ後ろを振り向きたい気持ちになったけど我慢して僕はそのままどこに行こうか考えながら歩いて行く。


 ふと、歩きながら思う。


 あの後の天覇の塔がどうなったんだろう……また後日見に行ってみようかな。












 ーーーー



 フィグラが部屋を出て行った後、学院長はゆっくりと一呼吸を付いた。それと同時に彼が保有している魔道具の一つである相手がその場にいなくても会話を可能にする通信用魔道具に反応があった。



「どうしたんだい?」


 [天覇の塔内部の調査が終了しました]


「そう。それで結果は?」


 [21層にて儀式魔法の跡が。そして、24層に術者と補助をした者かと思われる4名が死んでました]


「どこの誰かは分かった?」


 [いえ。ただ……とある紋章が]


「紋章ね」


 [学院長もご存知の通り、"再誕"かと」


「やっぱり…か」



 学院長の脳裏に浮かぶのは目的のためなら他人の命はもちろん、己の命すら犠牲にする狂人達の姿だ。


 何十年も前から世界に蔓延り、暗躍してきた。そして、その度に多くの犠牲が生まれている。それが学院長には許せない事だった。



 [どうしますか?]


「…この事は一部の教師に伝えるように。僕は各国へと伝えておく。絶対に生徒に知られないように」


 [はっ」



 そう言って通信が消える。



「またあいつらが…か」



 出来れば、二度もあんな事は……と学院長は考える。そして、その考えを直ぐに頭から追いやる。



「フィグラ君…君は大切な人を守る為にスキルを使う。だったね。

 なら僕は……自分の望みのために、この力を使うよ」



 一人しかいない部屋で、学院長は頭の片隅で無理矢理再生されている思い出に顔を微かに歪ませながら、静かにため息を吐いた。












誤字脱字があれば報告の方をお願いします。

この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします。感想はなんでもいいよ〜


ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。



推敲してないからね!


というより、作者は今まで推敲してきた数って片手で収まる程度ですよ。ははっ!


ちゃんと怒られることです。



ようは、学院長はフィグラを呼び出して適当に質問しながらとあることをしてたんだよね。それで信用に値するってわけになってこうなった。(?)


死神と風神、さてさて……二つの神の名を冠するスキルが出てきましたね〜。これからどうするんでしょうか。



まぁ、次からは新章となりますので…ゆっくり待ってて。不定期だからね。


最近は…まぁ、執筆してる?って聞かれたらNOって答えますね。書き始めたらスラスラっと書ける時もあるんですがね。

新作とかも何個か実はあるんですが、1、2話で止まってるんですよね。これは書いてないだけ。書こうと思ったら書ける。


だれかー、作者にモチベを〜



ゲームの話でもしよか。新作は…そうだね。最低でも一区切りつけるぐらいにはストックを貯めたいしね。待ってて



原神君さぁ……新マップ、秒で開拓しに行って30分程度で終わらせておきました。

ストーリーは未だ稲妻の最初辺り。


早柚の元素スキル楽しいんですよ。使いたいだけに80レベまで上げました。魔偶剣鬼、だるかったです


プロセカは…言ったっけ?シンガポールのマスター解放したこと。

言ったならヨシ。言ってないなら…解放しました。ようやく、ね。


これで残りはやってない簡単なやつのみ!ふふふ…成長を感じるぜ。



あぁ、それと。ゲームではない執筆の事なんだけど…会話と会話に状況を説明する文とか え、そうなの?とか書くじゃん。あれが地味に忘れるから、会話がめちゃくちゃ多くなってしまうのがう〜んって思うんだよね。

だから、これから「」が長く続いてても気にしないで。必要な時に細かい描写を含んだり、フィグラとかの言葉を挟むから。


そろそろ長いかな?んじゃ、


では、また!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ