頑張る学院長
…いやぁ、ね。
三人称が苦手すぎる。とても分かりづらい内容になっかもしれないけど、うん…文句あったら普通に受け付けますので、はい。
「今年の新入生は粒揃いだね〜」
オーリア学院の学院長ーーリフティア・フィ・トーレアは机に大量に置かれている資料を見ながらそう呟く。
資料の内容は今年入学した生徒の能力値やスキルなど、この世界において一番大事な個人情報が書かれている。
「…粒揃いっていうか、イレギュラーっていうか。とんでもスキルも持ってる子も居るしね」
学院長の脳裏に浮かぶのは入学式でわざと起こした事件の事だ。
一人の生徒によって大切な教員が殺されそうになった。
生徒が抵抗して教員を怪我させる事は度々あったが殺す、までは無かった。あの時は慌てて止めたが、少し遅れていたらどうなってたんだろうか?と学院長は少し考える。
「…おや、噂をすればなんとやらってやつだね」
次の資料を手に取って、そこに書かれてる名前を見てそう呟く。
フィグラ・アルフレッド
「…性別に嘘の可能性ありって、これ書いたの誰なんだよ」
まぁ、僕自身も少し思うけどね?と思いながら資料を見ようとする。しかし、次の瞬間…それは鳴り響いた。
[ーーのーー感知しましー]
「む?」
学院長が顔を上げてなんなのか、と疑問を覚えたと同時に再び鳴る。
[入り口を封鎖します ご注意を]
「…何かが起こってるね」
今まで聞いたことのない謎の声に学院長は警戒しながら席を立ち、意識を学院内全体へと向けながら風の声を聞く。
「………怪しいのは天覇の塔」
そこだけ風の流れがおかしい…と学院長は思う。
「行かないとね。大切な生徒に危険が迫ってるかもしれないんだしね」
そう呟き学院長は天覇の塔へと転移した。
◆
「これは……どういう状況なのかな?」
転移した直後に見た光景に学院長は最大限に思考を働かせながらそう呟く。何故なら天覇の塔、その2層目へと続くはずの入り口が完全に無くなっているからだ。
「君達、どうしたんだい?」
二層目の入り口がある辺りで座り込んでる男女3名の生徒を見つけた学院長はそう問いかけた。
問いかけられた3人は顔を上げて学院長の顔を見ると目を見開いた。そして、そのうちの1人ーーリーフィアが質問に答えた。
「あ、あのっ…私たち…そのっ」
「落ち着いて、ほらっ、深呼吸ってやつさ。落ち着いた後にゆっくりと説明してくれるかい?」
「は、はい。…すぅ、はぁ」
深呼吸を終えたリーフィアは学院長に天覇の塔内で起こった一瞬の出来事を説明した。
「なるほど。…うん、ありがとうね。じゃあ、僕はそのフィグラ君を助けに行くから、君たちは避難しておくように」
「フィグラを、お願いします」
「うん、任せておいて」
リーフィア達が天覇の塔から出ていくのを確認した学院長は小さな魔道具を取り出して語りかける。
「今のは聞こえてたかい?」
そう語りかけると魔道具から声が返ってきた。
〔はい、全て聞いておりました〕
「なら、教員達に連絡をお願い」
〔御意〕
そう返事が聞こえたと同時に学院長は魔道具の接続を切る。そして、落としたり傷つけないように再び仕舞う。そして、閉ざされた二層目の入り口に手を翳し、魔力を集中させていく。そして…
「風爆」
方向と威力を完璧に調整された魔法が放たれた。
目には見えない風の塊が二層目の入り口へとぶつかった瞬間、ッバァァン!と凄まじい音と共に入り口ごと
周囲の壁が少しだけ抉り取られていた。
通常、天覇の塔の壁や床などを破壊することは常人には不可能だ。だが、学院長のような強大な力を持つものは、それらを使って破壊することは可能になる。
例えば、火魔法が聖級並みで扱えるものなら温度を上げて壁を溶かしたり、剣の腕前が聖級並みで技術を持っていたら壁を斬る事も可能になる。
学院長の場合は風魔法で圧縮された空気を方向を限定し、範囲と速度を代償にする事で威力を最大限に上げた風爆で入り口もろとも破壊した。一見、力技にも見えるがとてつもない技術が必要だ。
「早く行かないとね」
先程破壊した部分がじわりじわりと修復を始めたのを見ながら学院長は赤い光に染まってる天覇の塔内へと足を踏み入れた。
◆
「これは…まさか、あの子の仕業なのかな?」
天覇の塔内に発生した明らかに異常過ぎる魔物の死体を合計4体見つけた学院長は思わずそう呟いた。
(ふむ…僕からしたら弱い魔物だけど、これを傷なしで倒せる者となると限られてくるし、そんな人はこの場には絶対に居ないことは分かってる。と、なると上級生……いや、それでも傷なしは彼らにはまだ無理だね。と、なると)
彼女が言ってた、内部に取り残されたフィグラ君がやったのかな?と、学院長は思考を続けながら歩いていく。
どうやってこの魔物達が殺されたのかが分からない。外傷が無いなら体の内側を…でも、どうやって?など、と考えながら歩いていると、突然天井がピシピシと音を立てながらひび割れが起こる。
慌てて上を向き、いったいなんなのかな?と学院長は思っていると、ドンッ!!!と音と共にひび割れていた天井の一部が崩れ落ちた。そこから連鎖が起こるように周りの部分も崩壊した。
「やばっ」
すぐさまその場から退避して天井に埋もれないように回避した。そして、巻き上がっていた土埃が晴れてそこに居る何かを見て学院長は目を見開いた。
「…進化個体のオーガ、と」
あの黒いのはなんなのか…と学院長は思う。
そこに居たのは片腕が無く、身体全体がボロボロのオーガ。そして、それに向かうように立っているのは全身黒尽くめで人型の何か。
体の輪郭も読み取れず、頭も完全にフードか何かに覆われており学院長の位置からは顔が見えない。しかし、その右手にはゾッとするような気配を放つ真っ黒な大鎌を持っている。
そして、なにより学院長が驚いたのは黒い人物が放っている黒い何かだ。
地面にそれが触れた瞬間、そこに生えてた草が枯れたのを学院長は見逃さなかった。さらに、その黒い何かはどんどん範囲を広げていっているのが学院長の警戒心を最大限に引き上げた。
今すぐに目の前のオーガと何かを倒そうかどうか考えた瞬間、何かが動いた。
「っ!」
オーガは残った片腕で反応しかけたが、次の瞬間その首が飛んだ。
「お・わ・り」
そう何かが呟いた。その声を聞いた瞬間、学院長は背筋が凍るような感覚を感じた。
首が飛んで完全に絶命したオーガはドスッと両足をついてそのまま地面に倒れ伏し、断面から大量の血が流れる。それを見た学院長は何故灰にならないのか?と疑問を覚えるが、それを深く考えるよりも先にしなくてはならないことを思い出して呟く。
「…これは放っておいたら大変なことになるんじゃないかな?」
目の前の何かは、このまま放っておいたら天覇の塔を破壊してしまうかもしれない。その危険があるなら目の前の対象を殺さないといけない。
それが学院長としての仕事だから、と思う。
「…でも、流石に危険すぎるから僕も本気出そっかな?」
立ち尽くしてる目の前の何かを見ながらそう呟き、その言葉を発する。
「ユニークスキル風神、発動」
そして、天覇の塔内に暴風が荒れ狂った。
よろしければブクマや感想などして下さい。
この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします。感想はなんでもいいよ〜
ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。
風神…神の名を冠するスキルだと!?
まぁ、詳しい話は後々…ね。
三人称って難しいね。ほんとに……基本的に一人称視点で書いてきたから尚更かな?それとも不得意のあれがあるのか…どうか……分からん。
でも、これからも基本的に一人称視点で書きますし、三人称視点で書くこともたまーにあるかもしれません。ただ、その時は更新速度が異様に遅くなる可能性がありますのでご注意を…
今日はね、ゲームの話したい。
原神にて、雷電将軍ガチャ、60連か?それくらいして当たりませんでした。はい、まぁ…前回宵宮当ててから一回も引いてないので90連目のあれだったり180連目の確定だったりとかのカウントが0に戻ってるからでしょうね。あとは、単純に運が悪い。
あ、でも狸ちゃんは二凸になりましたし、ロサリアも3凸だったか?それくらいになりましたし、朱雀だったけ?星4の雷元素 弓キャラ。彼女も当たりましたし、スクロースも一体当たりましたし。
さて…残り20日で最低でも30連はしないと星5は当たらないわけですが…やりますか。
サブクエもまぁ、残ってるし…なんならストーリ自体が稲妻の最初で止まってるので原石回収しようと思えばすぐに出来る。宝箱も伝説任務も、七星召喚も、肝試しも…残ってるので、はい。まぁ、気分が乗れば、の話ですがね。
本音としては当たった方が嬉しい。けれど、めちゃくちゃ欲しいって訳でもない。ですね。
今回の雷電将軍ガチャが終わったら…まぁ、当分目的無しにガチャ禁しようかな?と思ってる。理由はさっきも言ったけど無い。まっ、頑張りますよ。
他のゲームね。
最近ね、またウマ娘をやってて…作者はタキオン推しなんでタキオンが来るまでガチャはやめてます。…と、言ってもまだ5000個くらいですがね。
頑張っても今のところはS+が限界ですね。前回消した理由が容量の問題だったので、久しぶりにやってて楽しいです。
え?そろそろ長いぞって?…あら、ほんとだ。
この辺で終わりますね〜。…あっ、ちなみに次の更新は頑張って12月31日にしたいと思う。この日に更新される内容としては本編ではなく、番外編となります!さぁ、書けるのか!?お楽しみ。
では、また!!




