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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
第1章 学院新入生!
32/84

入部

タイトル、あ…(察し)

 



「ふぅ……すまないねぇ。つい興奮してしまったよ……あんなに興奮したのは初めてだ」


「…お、落ち着いた…?」


「?何をそんなに怖がってるんだい?」



 怖がるに決まってるよ!!

 魂を見たことあるって言ったらあんなに興奮して詰め寄ってきて……そりゃ怖いよ!


 でも、落ち着いてくれて良かった。



 今は互いに椅子に座っている。これから僕が魂を見たことについて……いや、魂について話すつもり。



「…それじゃあ、話しますね?」


「お願いするよ!」



 まだ興奮残ってるんじゃないの?と思いながら僕は話し始める。



「理由は不明ですが…場所に規則性はなかったです。魂の形は同じです。全て丸っこい。でも色はバラバラでした」


「バラバラ?」


「はい。真っ白な物もあれば、少し汚れた白、灰色、黒…赤と黒が混ざり合ったような色もあります」


「ふぅむ……これが本当の話だとして、何故色が付いてるのか。種族による差?…その辺りはどうなのか覚えてるのかい?」


「種族もバラバラです。この種族だからこの色とかはないです」


「と、なると……………何かを起こした事によるものか?元々全ての魂は真っ白だったが何かをしたせいで色が染まっていく…と言う可能性が…仮にそうだとしたらその何か、というのは一体……」



 …流石研究者と言った方がいいのかな?直ぐにそこに辿り着くって凄い。僕なんて最初はハテナマークしか浮かばなかったからねー。何回か使ってようやく少し理解出来たくらいだもん。あっ、今はちゃんと理解してるからね?



「……直ぐには思い浮かばないものだねぇ。ところで、君はまだ何か隠してるんじゃないか?」


「…いや?」


「私の直感スキルがそう訴えてきててねぇ、何か重要な事を隠している、とね」



 …スキルの存在ぃぃ!!というより、そんなスキルあったんだね。便利そうだなぁ、取れるかな?…って、何か行動をして取得できるスキルならともかく直感でしょ?無理じゃん。


 直感スキルが羨ましい事は一旦置いといて、今は返答しないと。どうしよっかな……取り敢えず、



「重要な事?…うーん、僕には分かんないですね」



 しらばっくれます。よし!めちゃくちゃ悪手だけどヨシ!


 絶対怪しまれるだろうなぁ〜と思いながら彼女ーーそういえば名前なんなんだろ?ーーの反応を見ていると、彼女は少し目を細めて僕を見てきた後に、背筋がゾワッとするような笑みを顔に描いた。



「そうかい、そうかい。色々ありすぎて分かんないと言ったところだね」


「…何を言っているの?」


「ふふふ、隠す必要はないよ。ユニークスキル死神持ちの、フィグラ・アルフレッド君」


「っっ!!」



 笑みと同時に放たれた言葉に一瞬だけ心臓がドキッとした。そして、何故知っている、と問う前に僕の体は戦闘態勢へ移った。いや、移ってしまったの方が正しいかもね。


 戦闘態勢をとった僕を見て彼女は更に笑みを深くした。



「おや、本当の事を急に言われて驚いている様子だねぇ。あぁ、この部屋の中で暴れるのだけは勘弁してほしい。器具が壊れたりしたら普通に泣きそうだからね」


「………あなたは何者?」



 目の前の人物から一瞬たりとも目を離さずに、僕はそう問う。



「私かい?おっと、自己紹介がまだだったね。

 私の名前はソシリア、学院は…あぁ、そうだった。3年生だね」



 何年生かを言うところで少し考えてた様子だった。…何故、考える必要が………気になるところだけど今はそれよりも聞きたい事がある。



「ソシリア先輩……貴女はどうやって僕のスキルを?」


「気になるかい?いや、当然のことだね……至極簡単な事さ、スキルの力って言えば理解出来るだろう?」


「スキル……相手のスキルを見抜くスキル、鑑定?」



 鑑定は相手の能力値やスキルを見抜けるスキルだ。しかし、自分より相手の方が強い場合は見抜けないらしい。


 ユニークスキルを見抜くなんて……この人、いや…ソシリア先輩は僕より強い可能性がある。だけど、あくまで鑑定スキルの持ち主ならばというだけだね。それがあるせいで僕は問いかけた。



「鑑定?あれより劣っていて、優れたスキルさ」


「……名前や効果は?」


「それを正直に言うほど私は馬鹿じゃないし、第一にフィグラ君、君のことを信用してないからねぇ」



 なんでだろうか。ソシリア先輩に名前を君呼びされるとゾクっとする。……恐怖?なんだろう…



「さて、話を戻そうか。フィグラ君、君のユニークスキルである死神、それは一体どういった能力を備えているのかこの私に教えてくれないだろうか」


「っ…名前はバレたとしても、それをお願いされたくらいで教えるほど僕は馬鹿じゃない」


「あははっ、そうだろうねぇ!そこで教えていれば私は完全に君を信用しなくなっていただろうねぇ」


「?それは…」


「君に対する信用度が少し上がったって訳さ」



 嬉しいような嬉しくないような……



「さてさて、フィグラ・アルフレッド君。この魂魄研究部は部員は部長である私のみでねぇ……」


「…僕に入れって事?」


「そこは君の自由さ、強制はしない。多分……恐らくね。でも、君が居たら私の研究は一気に進むと思っているんだよ」



 僕の自由で、強制はしないって言ってるけど、入って欲しいって言ってるよね?……一体何を考えているのかだけ聞いておこう。



「ソシリア先輩は魂の研究をして何をするつもりなんですか?」


「私の目的かい?そうだねぇ、まず一つ目が死者蘇生の秘密の解明」


「蘇生魔法のこと?」


「その事だね。回復魔法を王級で使える者は死者を蘇生出来ると知っているかい?」


「少しだけなら」



 でも、色々と制限があると聞いた事はある。例えば、死んで数分以内だったり……肉体の損傷が激しかったら無理だったり…



「それで十分さ。死者の蘇生には必ずと言っていいほど魂の力が関わっているはずだと私は思ってる。もちろん、私と同じ考えの者もいれば違う者もいる。しかし、誰も真相には辿り着いていない。何故か分かるかい?」


「………魂を見ることが出来ないから?」


「その通り。誰も魂そのものを見ることが出来ないからさ。存在は知っているが、触る事はもちろん、見ることすら出来ないからねぇ…私もその一人だよ。どうにかして魂を見てみたいと思いながら研究を続けいたけど、成果は得られなかった。そこで、君が来たわけだ」


「あぁ…なるほど」


「私の目的には他にも色々あるが…やはり一番は死者蘇生の秘密の解明だねぇ。次に魂の構造の完全把握くらいさ」



 パッと聞いた感じでは悪い人ではない。…僕がそういうのに鈍いだけかもしれないけど、ソシリア先輩はそういった線引きはちゃんとしてそう。




 一旦思考をリセットしよう。元々僕がここに来た理由は魂魄研究部という名前に興味が引かれたのと、死神スキルがあったからだね。


 僕自身完全に魂について理解しているのかどうかと聞かれたら首を傾げるかも。なら、ソシリア先輩と一緒に魂の事を研究していったら…僕自身も色々学べるかもしれないし、ソシリア先輩の願い?も叶うかもしれないね。ーーーーよし…



「ソシリア先輩」



 僕は少し雑な考えを経た後、目の前で少しワクワクしてる彼女の名前を呼ぶ。



「なんだい?」


「入ります。僕は魂魄研究部に入部したいです」



 僕がそう言うとソシリア先輩は嬉しそうに立ち上がった。



「ふふっ、そうかい!感謝するよ、フィグラ君!さぁ、これから共に後世に語り継がれるような最高の研究結果を出そうじゃないか!だけど…まずは、これさ」



 そう言って僕の方にその手を差し出してきた。握手かな?


 僕は少し緊張しながら右手を差し出してソシリア先輩と握手した。…意外と小さいなぁ、と思ったけど僕も似たようなものだった。



「ふふふ、これからよろしく頼むよ」


「…こちらこそ、と言った方がいいかな?」


「まず最初に入部届けを出しに行かないとねぇ…」



 こうして、僕は魂魄研究部へと入部することになった。この判断が正しいのか正しくないのか今の僕には分からない。


 けれど、目の前のソシリア先輩が何かしでかさないか監視することも可能だから、いざとなったら直ぐに止めよう。


よろしければブクマや感想などして下さい。

この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします。感想はなんでもいいよ〜


ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。


一部説明がうまく出来なかった、分かりにくかったら言ってください


ソシリア先輩、名前の先に言いますけど由来はありません。というより、作者の作品に出てくるキャラのほとんどの名前に由来はありませんよ?強いて言うなら神様とかくらいですかね。多分。



…なにか話したいことがあったのにド忘れしたのでそうだなぁ…………うーん、ゲームの話しようか。


まずはプロセカ。Twitterでも言いましたけどようやく皆伝9粒になりました。masterフルコン110曲超えたのがとてつもなく嬉しい。

え?AP?…ちょっと何言ってるか分かんない。そこまでガチ勢ではないので。


原神は……特にない。


あ、そうそう。最近…っていうか、結構前に話したことあったっけ?忘れたけど、作者はCODモバイルやってるんですよ。えぇ、スナイパー楽しいです。


…あ、もう話のネタ無くなった、…よし、短いけどここまでにしとこう。また、話のネタ見つかったら話そうかな。


では、また!




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