部活その1 格闘術部
いーやーさーさー?はっ、はっ。
ということで、ども。最初の謎な行動は気にしなくても大丈夫です。これ書いてる時になんとなく頭に出てきた言葉なんで、
部活の話です。本当は二つくらいに分けようかと思ったんですけど、文字数が少なくなりすぎたんでやめました。少し見にくいかもしれへんけど頑張って見てくだされ
それはまぁまぁ晴れていた日のこと。まぁまぁって何?って……だって、雲あるもん…
興味があった授業を受け終えて、学院の廊下を歩いている最中にそんな会話が聞こえてきた。
「そういや明日って部活のテストあったよなー?」
「ん?そうなん?」
「おいおい、忘れてるのか?物忘れするにはまだ早いぞ?」
「……そもそも部活入ってないけど?」
「あ」
「お前、物忘れするにはまだ早いぞ」
「かはっ……」
…うん。会話は一旦置いといて、僕が気になったのは最初の一単語ーー部活だった。
部活、そう部活だよ!
入ろうって決めてから一回も見に行ったことのない部活!
前世の日本にて、なにやら苦しい思い出しかない部活!かはっ……なぜ…
それはさておき、何に入ろっかな?そういえば、この腕輪に何部があるのか書いてあった気が…こうやって、こうして…よしっ。
えーと?はいはいはい、多すぎるね。
こっから一つ?それとも兼部出来るのかな?そもそも兼部という単語がこの世界にあるのかな?分かんないや。
取り敢えず……この、格闘術部って所に行ってみよう。どうやら近くにあるみたいだし。でも、どこなんだろ。
…これって、この文字のところタップしたら指輪と連動して自動的に目的地までカーナビみたいに案内されないかな?ポチッと……あ、された。
文字のところをタップすると、若干遅れて指輪から勝手に学院内の地図が開かれて、そこから一本の光ってる線が引かれた。便利っ…
「よしっ、行こっと」
レッツラゴー、目的地は格闘術部へ!
◆
「…ここかな?」
「おや、君も入部希望者かな?」
「っ!?」
格闘術部らしき場所へ辿り着いて、扉の前で疑問に思っていると突然横からそう声をかけられた。完全に意識外からだったのでびっくりしちゃった。
慌てて横を向くと、そこには申し訳なさそうな表情を浮かべた一人の男子生徒が立っていた。
「ごめん、驚かせたかな?」
「気配に気づかなかった僕も悪いですから大丈夫です…それで、あなたは?」
「僕はこの格闘術部の…うーん、なんで言えばいいのか。うちには部長と副部長が居て、その副部長の次の次に偉い人かな?」
「微妙な所だね」
「……よく言われるよ」
なんかごめんなさい…思わず。
「…今はそれより、入部希望者かな?」
「あっ、そうじゃなくて見学です。何に入ろうか今探し始めたばかりで、ここが最初です」
「そうだったのかい?なら、体験してくといいよ」
そう言って目の前の扉を開けた。
僕は扉をくぐり、先輩ーー多分ーーも僕の後に扉をくぐってガチャンと扉を閉めた。
「…広っ!?…多っ!?」
入ると同時に気迫に満ちた声と熱気が伝わってきた。そして、僕の口から出た言葉はさっき言った事だった。
「はははっ、典型的なコメントをありがとう」
中は何度も言うようにめちゃくちゃ広かった。そして、多くの生徒が居た。何をしているのかは場所によって異なってる。
ある場所では鍛錬かな?同じ動きを複数人でやってるし、ある場所では一対一で模擬格闘してるし、休んでる人や何かを食べてる人もいたり、寝てる人もいる。
この部屋一つで全てが揃ってるように思えた。
「格闘術部はね、学院内では上位の部員数を誇る部活でね。割えられてる部屋も多いんだよ。見たら分かるように広いでしょ?これはね、部屋の壁を破壊して複数の部屋を一つの部屋にしてるのさ」
「えっ!?」
やってることが凄い。しかも、部屋の壁をぶちぬいて一つの部屋にして…壊れないし、違和感がないのが凄い。それも、魔法でなんとかしたのかな?
「中々豪快なことをしてるのさ。でも、そのお陰で部屋は広くなった。そのお陰で色んなものを置けるようになって活気溢れる部活になったのさ」
「凄いね…」
「僕もそう思うよ。さて、どんなことをやってるのか紹介するからついておいで」
「はーい」
「あっ、自己紹介を忘れてたよ。僕の名前はトモラス・ナイコーディ。学院3年生だよ、よろしく」
「今度は僕の番だね!僕はフィグラ・アルフレッド。新入生!よろしくね!」
ニパッといい笑顔で僕は言う。すると……先輩ーートモラス先輩は何やら顔に疑問を浮かべた。
なんだろう?と思ってると、トモラス先輩があー、と言いながら聞いてきた。
「一つ失礼な聞いていいかな?」
あ……これ、は……
「君は……女性かい?」
はい。もう……うん。
僕は一瞬、感情が顔からもうスッと抜け落ちそうになったけど……なんだろうね。案外耐えれたね。…うーん、少し揶揄っかな?
「どっちだと思う?トモラス先輩?」
ニヤニヤとしながら僕はそう聞いた。
トモラス先輩の表情が固まったのが分かった。…案外、楽しいね。これ。
「……………………どっ、ち?」
「あっ、そんなに迷っちゃう選択肢だったかな?男か女のどちらかだよ?」
「………ぁあ……そう、だね。君は、女性かな?どうかな?」
熟考の末…という言葉が当てはまるくらいに悩んだトモラス先輩の回答は…
「残念っ!外れ!僕は男です」
「……君は魔性だよ」
「あははっ。最近はもう自分のこの容姿を認めて、楽しく生きていこって思えるようになったからね。ちなみに、トモラス先輩が初めてだよ?」
「そうだったのかい?それはなんとも言えない所だね。……よし、うん。話を戻して格闘術部を紹介するよ」
「ふふっ、はーい」
面白いっ…ふふふ。これからもやってこっと。
◆
「最後にここの部屋だね。…ふぅ、疲れた。コホン。ここは、部長や副部長とかが主に雑務をしてる所だよ」
格闘術部の全部を紹介し終えたトモラス先輩はどっからどう見ても疲れてる。それもそのはずだね……だって、最初の所に、調理場、お風呂、着替え場所、仮眠室、くつろげる場所、一対一で使う場所、大勢で何かする場所などなど……いわば、とても広くて多くの機能が備わってる豪邸を一人で紹介してるようなものだからね。
それに加えて、僕と言う存在が居たから部員さんかな?その人たちに注目されたせいで色々大変だった。あっ、もちろん結構な人から性別を聞かれたからトモラス先輩に言ったようにどっちだと思う?って聞いたら面白い結果になったなぁ。…何十人かは叫んでたのは気にしないでおこう。
あと、やけに記憶に残ってる言葉なんだけど…部員さんの誰かが、男の方が可愛い……天使か?学院に居る女子生徒より可愛い……って言って周りに居た数名の女子部員から殺意が込められた視線を浴びてたなぁ。…あの人、色んな意味で大丈夫かな。
それはさておき、最後のここ、えーと……そう。部長と副部長が雑務してるって言ってたよね。でも、
「雑務?」
「そう、部長と言っても組織だからね。色々と書類とか必要なのさ。…今いるかな。少し見てくる」
「はーい」
色々と大変なんだね…
取り敢えずトモラス先輩が戻ってくるまでうーん……あっ、あそこで一対一の模擬戦してるからあれでも見よ。
…わっ、凄い。模擬戦とは思えない程レベルが高い?って言えばいいかな。よくあんなに素早く動けるな〜。一方が拳を繰り出してももう片方の人がそれを余裕そうに捌いて、むしろカウンターも混ぜてるし、それを防いでるってのが凄い。
動きは見えるけど、あそこで素早く体を動かせるか?って聞かれたら僕は絶対無理って答えるってレベル。
僕からしたら凄すぎる模擬戦から目を離せたなっていたら背後からガチャっと音が聞こえたので意識をそちらの方へと向ける。
部屋から出てきたのはトモラス先輩と一人の女性だっあ。
この人が部活?副部長?どっちなのか気になっていたらトモラス先輩が口を開いた。
「待たせたかな?紹介するよ。この人が格闘術部の副部長のルトバさんだよ」
「初めまして、格闘術部の副部長を務めているルトバです。話はトモラスさんから聞いております」
「さん呼び?」
トモラス先輩の事をさん呼びな事に少し疑問を覚えていると、ルトバ先輩が小さく笑った後に教えてくれた。
「私はまだ2年生ですから。それに、トモラスさんには何かとお世話になってますので」
「2年生なの!?…凄い」
「彼女は凄いよ、格闘術部に入ってそんなに経ってもないのに実力をつけて行って、この前、副部長を倒したから彼女が次の副部長となったわけさ」
「へぇ。そうなんだ」
なんか実力が重視されてるのかな?部長とか副部長って。でも、ルトバ先輩に倒された副部長って今はどうなってるんだろ。
「手も足も出なかったよ」
ん?トモラス先輩、それは……あれ?もしかして。もしかするとなの?一応聞いてみよ。
「トモラス先輩が副部長だっ、た?」
「そうだね。倒されたよ」
「えぇぇぇぇ!!!」
びっくり仰天、そんなことある!?…いや、案外予想出来たことかな?だって、本人が副部長の次に偉い人って言ってたもんね。うんうん。
僕が驚き、勝手に納得してるとルトバ先輩が苦笑しながら言う。
「たまたま勝てただけですよ…」
「実際僕は負けてるからね。運も実力なのさ」
「私は納得してませんよ?……それに、あの時わざと負けませんでしたか?」
「なんのことやら」
「副部長になってから分かった事ですけど…雑務が嫌でわざと負けましたね?」
「…さて、フィグラ君。紹介も一通り終わった事だし、どうする?誰かと模擬戦でもしてみる?」
「してみよっかな?」
「決まりだね。相手は…僕がしようか」
「いいの?」
「もちろんさ。手加減はするよ。行こっか」
「はーい」
今すぐこの場から逃げたいらしいトモラス先輩が僕の手を引っ張っていく。
後ろから「……覚えておけよ、トモラスさん」と怒り500%の声が聞こえてきた。ドンマイ、トモラス先輩。
◆◆
「さて、始めようか」
「はい!」
ストレッチを終え、現在トモラス先輩と向かい合ってる。
「本気でいいよ?」
「いいの?」
「もちろんさ、大怪我しても回復魔法で治してくれる人もうちには居るからね。さっ、いつでもきていいよ?」
「なら遠慮なく!」
僕は脚に力をこめて愚直に突進する。
トモラス先輩はただ立っているだけ。構えてすらない。
疑問を覚えた僕だけど、取り敢えずトモラス先輩の目の前で急停止し体を捻って回し蹴りをする。
入った、と思った次の瞬間僕の視点は地面を向いていた。
何をされたのかまったく理解出来なかったけど、反射神経で地面に体をぶつける前に手を着いて落下するのを防ぎ、一旦後ろに下がる。
頭にハテナマークを浮かべているとトモラス先輩が喋った。
「意外と動けるんだね。少し驚いたよ」
「…僕だって鍛えてはいるからね。それより、何をしたの?」
「ははっ、正直に教えるほど僕は優しくないよ」
「残念っ」
そう言ってまた力を込めて、今度は蹴りではなく、愚直に殴りかかる。しかし、次の瞬間…僕の拳は衝撃と共に横に弾かれて、同時に腹部に重たい一撃を入れられていた。
「っっ!!」
かなりの痛みにその場でフラフラとしてしまう。
周りで僕とトモラス先輩との模擬戦を見ている人たちが何かを言っているけど、聞く余裕もない。
痛みを我慢しながら僕は先程の攻撃?の正体を予想し、それをトモラス先輩に伝えてみる。
「トモラス先輩って、速さとか力とかじゃなくて純粋な技とかで戦う人だよね?」
「おや?分かったかい?でも、少し足りてないかな?」
「あと、カウンター重視の人」
「いきなり見抜くとはやるね。そうだね、僕はカウンターで相手を倒す事が得意だよ。そのカウンターも人体の弱点を突くから、さっきも痛かったでしょ?」
「とっても、痛かった………うん、降参するね」
「降参するのかい?まだ勝負は決まってないけど」
「だって、勝てそうにもない相手に粘る程僕はお馬鹿さんじゃないもん。少しでも勝てそうな未来があるなら粘り続けるけど」
「それは残念」
「スキルが使えたら勝てるかもしれないけどね」
「魔法系かい?」
「違うかな?でも、とっても強力だよ」
死の大鎌を使って大鎌(聖級)使えば多分勝てる。勝てるけど、それは僕が望む勝ち方じゃないしね。
「いつか見てみたいものだね。さて、模擬戦はここまでにしておこう」
「ありがとうございましたっ!」
「ご丁寧にどうも。それじゃあ、この後はどうする?このまま見学と体験もしていっていいし、ここに決めるとするなら伝えてくれればいいし」
「んーー、他の所も見に行くつもりかな?まだ決まってるわけじゃないし」
「うん、分かったよ。君がなんの部活に入ろうが自由だからね」
「うん!楽しかったよ!」
そうして、最初の部活見学を終えた。んー、次はどうしよっかな?文化系、体を動かさないような部活に行ってみよっかな?
よろしければブクマや感想などして下さい。
この作品は不定期投稿なのでブクマをおすすめします。感想はなんでもいいよ〜
ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。
格闘術部は以上です。
トモラス先輩にルトバ先輩の二人が登場。これからも登場する機会は果たしてあるのか!と言いたいところですね。流石に登場させますがね?この後の話次第です。何も考えてないのでどうなるかは作者も知りません。
何も考えてないのにも関わらず実は終わり方は考えてある。そうなんですよぉ、考えてます。フィグラらしい?って言っても、ハッピー的なエンのドを迎えさせたい。その展開を作らないと……まぁ、まだ数百話くらい先なんじゃない?知らんけど。
それはさておき、本編の話少し触れよう。補足もあるね。
先に補足から言うと、学院の部活は沢山あります。しかし、全ての部活が広い部室を持っているのか?と言われたらNOです。部員数やその部の成績などなど、それらによって部室の広さなども決まります。設備もね。
広さが決まるというよりは、新しく部屋を与えられるって言った方が正しいかもね。逆に減らされるなんて事はないです。そんな感じです。詳しくはまた説明するかも。
本編は、うーん……トモラス先輩の戦闘スタイルだけ暴露しとこうか
トモラス先輩)「え?」
トモラス先輩はカウンターで相手を倒す人。それに加えて人体の構造を完全に理解していて、不規則な動きや急所を確実に狙う一撃を繰り出すテクニックタイプ。実力は学院内では相手によるけどかなり上位に位置する。
と、まぁ…こんなところかな?
今は書くこともうないかな?
ならゲーム話しよ。
原神君は近々雷電将軍が来るらしいから貯めてる。当たる気はせん。
音ゲー。
プロセカはなんもない。TAKUMI3も同じ、phigrosも同じ、KALPAも同じ、なんもねぇ。
…なんもねぇからこの辺で終わるか。…よし。
では、また!




