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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
第1章 学院新入生!
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クラスと友達と一波乱

入学式と言ったはず…はずなんだけど、そこまで行かなかった。

 



「ここが、僕のクラスかぁ…」



 そう呟くと同時に僕は広い教室に足を踏み入れる。それと同時に既に中にいた人の視線も浴びた。


 恥ずかしいような、緊張するような、ワクワクするような…そんな気持ちを抱えたまま僕は席に着く。



 教室の中は、弧を描くように椅子と机が設置されていてーーもちろん通路用に間は空いてるよ?ーー、その対面に黒板らしきものが設置されている。…黒板、懐かしいなぁ……もう、僕も転生して10年とちょっと経つんだなぁ。


 日本の頃の記憶は完全に覚えてすらいない一部を除いたとしても、忘れてきてる。こればかりはどうしようもない。

 僕は記憶力が他人より優れてるわけじゃない。むしろ、好きな事や興味のある事などを除いたら他人よりも劣っていると自覚している。そんな僕に、日本での事を忘れるな、って無理な事だと僕は思う。


 この10年間、何も無かった。思い出に残るようなことは起きなかった。もし、そうならば覚えているかもしれない。けど、違う。

 女神様と出会って、転生して、日本の頃の記憶があるだけで自分に関する記憶が消えてて…それでも、まぁいっか!と思いながら日々を過ごして、気付いた時にはカッコいいではなく可愛いとしか言われない。どこで道を踏み外したのか……違う。道を間違えたのか、そう問われたらきっと僕は転生の時と答えるかもしれない。


 カッコいい…そう言われたのは、何年前だったかなぁ。


 ーーでも、あれ、まって?そもそも今の僕の性別が男の娘…じゃなくて、男の子。でも、転生前の僕の性別って勝手に男って決め付けてたけど別に女性の可能性もある。

 男性も女性も男の娘が好きな人は居るだろうし……日常生活の記憶もほとんど消え去っているせいで分かんなくなってきちゃった。もしかして、僕は女性だった?


 心は男、体も男、記憶に残ってる転生前はおそらく女性。…アンバランスだなぁ。



 どうしよ…これから。その可能性が思い浮かんじゃったせいで可愛いは実は僕にとって褒め言葉だったのでは?と思ってきちゃった。……っいやいや、流石にそうはいかない。流されないぞ。



 でも、仕草くらいは少し女性らしさを意識してみよっかな…あっ、それで言えば記憶に残ってる男の娘キャラが学校で暴れる漫画ーー物理的にじゃないよ?ーーとか、あれを参考にしてみよっかな。……いや、僕は僕。誰かを真似した、そんな自分らしくない人生は歩みたくない。歩むなら偽りない状態がいい。…少しくらいは仮面を被っちゃうかもしれないけどね。




 そんな長考をしていると、不意にトントンッと肩を叩かれた。思わず僕はビクッとしてしまい、叩かれた方を見る。



「お、驚かせてしまったか?」


「へ?あっ、ううん。大丈夫だよ?少し考え事をしてただけだから」


「そっか」



 イケメンと爽やか系と元気系を混ぜて2で割った感じの雰囲気の子が、僕の肩を優しく叩いた人だったみたい。…え?いきなり失礼?…褒め言葉だと僕は思うよ?


 それはさておき、気付いたら教室内に結構な人数が座っていた。…いつの間に。あっ、それより。



「君は?」


「初めまして、だな。俺の名前はトーンだ」


「初めまして、僕の名前はフィグラ・アルフレッドだよ。よろしく、トーン君」


「おう、よろしくな。あっ、言い忘れてたけど俺の席はお前の隣だからな。分からんことがあったら聞くから頼んだぞ」


「あははー、僕も賢いわけじゃないから聞かれても答えられないかも?」


「そん時はそん時だ!」



 ガッツ系が似合いそうな子。ふふっ、でも…友達と言っていいかな?友達が出来た感じがする。幸先◎!



 心の中でそんな風に歓喜の声を上げていると、それは起こった。










 耳がつん裂くような、そんなけたたましい爆音と共に教室の扉が突然吹き飛んだ。



『ッッ!!?』



 教室内に居る僕含め全員が爆発した扉の方を見る。


 先程、吹き飛んだ扉はチラッと見た感じ壁に当たって粉々になっていた。それが、爆発の威力を物語っていた…



「なんだ、一体…」


「分からん…ただ、警戒を」



 誰かがそう呟く。爆発の影響で発生した煙が教室内に入り込んでくる。やがて、コツ…コツ…コツ…と足音が聞こえてきた。



 誰か来る…敵?もしかしたら先生…いや、あんな爆発を起こす理由が分からない…敵の可能性…なら…


 そんな事を考え…僕は死神スキルの一種である能力を使って気配などを全て消し、誰にもバレないように移動する。



 そして、煙の中からいかにも怪しい人ですよ。と言わんばかりの服装に仮面を被った何者かが姿を現した。それと同時に教室内の数人が魔法を発動させる。



火炎弾(ファイアボール)!」「岩石槍(ロックランス)!」「【敵を拘束せよ】拘束輪(リストレインリング)!」



 人の頭ほどある火炎の弾が、ゴツゴツした岩の槍が、黄色いロープみたいな物が、仮面の人物に向かって放たれた。


 魔法というのが、どんなのかを僕は知らない。けれど、直感で感じ取った。



 効かない…と。



 案の定…仮面の人物は左手をスッと横に振るう。その瞬間、三つの魔法は跡形もなく消失した。



「「「っ!?」」」



 魔法を放った3人が目を見開き、次の魔法を発動させようとするが…



「遅イ」



 無理矢理声を変えて喋っているような、そんな違和感しかない声と同時に、今度は右手を横に振るう。次の瞬間…


 僕以外の全てのみんなが光を放つ謎の縄か何かに拘束された。



「っな、なんだよこれ!」



 一人の男の子がそう叫び縄を外そうとしているが意味はないようだ。遅れて、自分の状況にようやく理解した者が悲鳴を上げている。



「くそっ、魔法も発動しない!」


「な、なによこれ…た、助けてよ!!」


「誰かっ!誰か居ないの!!」


「な、なんでこんな…」


「お前は誰だ!!目的はなんだ!」



 一人の生徒がそう仮面の人物に問う。



「計測」



 仮面の人物はそう答えた。


 計測…何かを測っている。なんだろう……いや、今はそれより、この状況をなんとかしないと。


 あの謎の縄を僕が喰らってない時点で恐らく僕の存在に気付いていない…だったら、このまま背後を取って殺す?…いや、可能なら殺さずに捕縛する。


 トーン君は……あんまりこの状況に驚いてないようだ。むしろ、何かを観察している気がする…僕じゃない。仮面の人物かな?…いや、よく見たら他の人もこの状況に混乱してない。混乱してるのは少しだけ…




 僕は仮面の人物、その背後を取り、死の大鎌を右手に出現させる。


 このまま魂を刈り取ることは容易だけど…意味がない。だから、少し変えようかな?


 死の大鎌そのものの能力。それは、変形。僕が思い描く形に変形してくれる便利な力。例えば防具、元々硬い物質?だからどうやったら壊れるのか逆に気になる。

 例えば武器、剣や短刀、太刀、刀…なんでもいける。しかし、大鎌以外の武器には相手が僕に気付いてない時限定で可能になる即死効果は付かない。ただ、硬くて切れ味のいい真っ黒な武器だ。でも、今はそっちの方が好都合。


 僕は大鎌を脇差のように変形させる。柄はなく握る所と刀身のみの真っ黒な脇差。



(上出来かな?)



 完成した真っ黒黒〜な脇差を僕は握って、未だ拘束されたクラスのみんなの方を見ている仮面の人物、その首元から少し離した辺りに持っていこうと思った、次の瞬間…



「そこまでだよ。君」



 突然現れた若い男の人にガシッと右手を掴まれた。びっくりして気配遮断--次から隠形って呼ぼっかな…--が解除してしまう。


 僕の姿が多分、拘束されているみんなにも見えたようで驚く声が聞こえる。仮面の人物も慌てて背後を振り返ったので僕は「やぁ」と挨拶した。…コホン。


 い、今はそれより僕の右手を掴んだ人物。何者なんだろ…僕の隠形を見破るなんて。


 僕が誰なのか、そう質問する前に男の人は拘束されてるみんなの方を見て喋り出す。



「さて、試験終了!各教員や生徒会やお手伝いの子達はそのまま正体を明かして事情説明をよろしく!」



 それを聞いた僕は…いや、僕含めみんながポカーンとしていた。



「じゃあ僕はやるべき事があるからあとは頼んだよ」


「分かりました」


「あと、君名前は?」


「へ?フィグラ・アルフレッドです」


「フィグラ君、ね。うん、もうそれは解除していいよ」


「あっ、はい」


「うん。またね」



 そう言って男の人は光と共にパッと消えた。…転移?



「では皆さん。初めに、このような事をしてしまった事の謝罪からさせて貰う。あと、フィグラだったか。席に戻ってもらって大丈夫だ」


「…はーい」



 まだ安心できないけど、大丈夫そうかな?


 仮面の人物を少し警戒しながら僕は席へと戻る。その最中に向けられる視線が…緊張する。謎の汗出そう…



 僕が席に着くと同時に仮面の人物は、その仮面を外して素顔を露わにする。



「初めまして、皆さん。このクラスの担任となる。

 ユニア・シュバルトだ」



 そう仮面の人物--ユニアさんと名乗った女性。あっ、担任って言ってたからユニア先生の方がいいのかな?



「何故あのような事をしたのか、それについて説明する前にまず一つ」



 ユニア先生が全員を見渡して、そして…



「お前ら全員、ダメダメだ」



 いきなりそう告げてきた。




どうぞ、よろしければブクマや☆評価、感想などして下さい。というより、この作品は不定期投稿なので☆評価とかよりブクマをおすすめします。


ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。


本当はもっと長くしても良かったけどキリが悪くなる気がしたのでここで終わり。むしろ、爆発したあたりで終わらせよっかな?って思ったけど続けた。


それはそうとして、ドーーン!!とかいう擬音はいりますか?


今回、爆発のところの描写は耳をつん裂くような、とけたたましい、にしましたけど、ドォォン!という爆発系の擬音付けた方が分かりやすいですか?暇があれば教えて下さい。



死の大鎌。そのものにある能力、その2が出ました。

その1は言わなくてもお分かりの通り、相手がフィグラに気付いてない時に致命的な一撃を与えると傷は与えずに魂のみを刈り取る能力(即死です)


その2は変形です!そうですね、イメージとしては…炎炎○消防隊という漫画に出てくる黒野というキャラが使う発火能力にある黒煙を固めるアレだと思ってもらって大丈夫です。彼は作者、大好きです。カッコいいキャラです



入学式…まぁ、それに似たような感じで書くつもりでしたがそこまで行かなかったです。次で必ず…多分、行ける。


クラス、初めての友達(トーン君)、謎の爆発、計測の意味、隠形を見破った人物、「お前ら全員ダメダメだ」、色々ありました。



これ書いてる時めちゃくちゃ眠たいのでこの辺で…



では、また!(( _ _ ))..zzzZZ

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