怒りの幼馴染…
…もう一話、ゆっくりとしたほのぼのが続く予定。入学式は2、3話後…かな?分かりません。
「フィグラー、ちゃんと準備はしたの?」
「もちろん!」
「そう、なら安心ね。………」
「お母さん、どうしたの?」
鞄に色々必要なものを詰め終え、あと少しで学院がある国ーー中立国ニューラルへと出発するけど…なにやらお母さんの様子がおかしい。…寂しそうにしているの?
「ううん、なんでもないわ」
「そんな風には見えないよ?どうしたの、体の調子がおかしいの?」
「……ただ、寂しくなるわね…と思って。フィレットもフィグラも学院に入学したのはお母さん、とっっても嬉しいのよ。でも、明日からフィグラもフィレットも居ない日が続くのね、と思ったら」
ちょっとね……そうお母さんは言葉を続けた。
それを聞いた僕は今更ながら、僕が学院の寮に住む事がどう言う事なのか考えた。同時に僕は、何かお母さん達を寂しがる事がない方法を考えようしたけど、その前にお母さんが口を開いた。
「ふふっ、フィグラの考えてることは分かるわよ?でも、大丈夫。時々手紙とか送ってきて、たまに帰ってきてくれればそれで十分よ」
「…うん、分かった!」
「フィグラには笑顔が似合うんだから、さっきみたいな顔はダメよ?…あぁ、もっと話したいのに…そろそろ出発しないと宿が取れなくなる可能性があるってフィレットも言ってたわね」
「なら僕がまた帰ってきた時にたくさん話そっ!!」
僕が笑顔でそう言うとお母さんは若干涙目?になって微笑んだ。
玄関にお母さん、お父さん、リリさんが居て僕が3人と向かいあってる。
「まぁ、なんだフィグラ。大丈夫だとは思うが気を付けてな」
「えぇ、もしかしたら盗賊に襲われて、攫われ襲われてしまうかもしれませんのでご注意を」
「リリの言う通りよ?フィグラ、あなたのその可愛い顔はね、あなたが思ってる何倍も可愛いの。だから、学院に行っても変な男に引っかからないようにするのよ?何かあったらフィレットを頼ればいいから」
「リリさんの事は無視して、うん。僕頑張るからね!!」
僕がそう言って扉に手をかけて開けようと思ったその時…
「フィグラ、あなたに必要なものを玄関開けて少しした所に御膳立てしてあるからちゃんと受け取ってね」
「?…分かった!」
なんか違和感を覚えるような言い方だったけど…気のせいかな?
「…行ってきまーす!!」
僕は両親とリリさんに元気よく告げて外へと出る。それに応えるように手を振りかえしてくれたのを確認して僕は玄関を閉めて歩き始めた。
こうして、僕一人だけの旅が始まりを告げる。ーーはずだった。
僕はお母さんが用意したと言う何かが何処にあるのかキョロキョロしながら進むと……聞き慣れた声が僕の耳に届いた。
「フィーグラっ」
「あ…リーフィア」
声の主は…幼馴染のリーフィアだった。最近はまぁ…色んな理由で遊べなかったけど、前はよく遊ぶ中だったよ!
程よく焼けた褐色の肌にピンク色の髪をポニーテール
にしている。まぁ、その…優しいんだけど、時々怖い。特に怒ってる時とかもう…般若もびっくり、裸足で逃げ出すんじゃないのかと思うくらい怖い。
そんなリーフィアだけど、久しぶりに会ったので少しどういう感じに接したらいいのか分かんないけど…リーフィアは右手に鞄を持っていたことに少し疑問を思った。
「フィグラ、どこ行くの?」
リーフィアが笑顔で僕のそばにやってきてそう言う。…いっつも近いんだよなぁ。
少しドキドキするけど、リーフィアの質問に返答しようと思ったけど僕は固まった。
リーフィアに一言も学院に行くことについて言ってなかった事に気づいた…言い訳はしない!そう、うん!忘れてました!!ごめんなさい!
「学院」
「っ!!な、なんで知ってるの!?」
リーフィアの口からポツリと呟かれた単語に僕は目を見開いて聞き返す。
「なんでだろうね?…ねぇ、フィグラ。なんで私に言わず学院に入学するって事になってるの?ねぇ?」
「ひっ…」
「せめて、私に一言くらい言っても良かったんじゃない?ここ最近遊ばないな〜って思ってたのに、そっか…学院に入学するから遊ぶ暇なんてなかったんだね」
「そ、それには訳が」
「訳?」
「そ、そう!リーフィアとはそれはもういっつも遊んでて、なんていうか…既に言ってたと思ったの!」
「…どうせ忘れてたって所でしょうね?」
「…ごめんなさい」
「……はぁ」
僕が素直に謝ると、リーフィアはため息を吐いた。それに僕はビクッと肩を震わす。
「フィグラ、私ね。とっっても、悲しいのよ?」
「っ」
「それとね、とっっっっても怒ってるのよ?」
「ぁ…」
「ここが、フィグラの家の前じゃなかったら思いっきり殴ってたかも…ふふふ」
リーフィアは普通に強い…物理的にって意味ね?
本人の能力値的には魔法向きらしく、筋力の値は最後に聞いた話ではFらしいけど僕は信用しない。
「でもね、この怒りも無くなっちゃうほど良いことがあるから」
「良いこと?」
「うん、私もね。学院に入学する事になったんだ」
「えっ」
「だから、これから一緒に頑張ろっ」と思わず見張れてしまいそうな笑顔で言うリーフィアに僕は硬直してしまった。
どうぞ、よろしければブクマや☆評価、感想などして下さい。というより、この作品は不定期投稿なので☆評価とかよりブクマをおすすめします。
ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。
まぁ、分かるとは思いますが、フィグラが学院の入学試験を受けに行ってる間に家にやってきてフィグラの母と会話していた女の子はリーフィアのことです。
まぁ、可愛いキャラにしようかと思っております(幸先少々不安)
それはさておき、ゲームの話です。フェスです、周年です。そう、作者が話すのはプロセカと原神の話です。
原神は…まぁ、50連くらいウェンティの方ガチャったんですが当たりませんでした。でも、☆4キャラは4体当たりました。まぁ、そのうちの二人の強化素材はまだ手に入らない状態ですが…頑張ります。
続いて、プロセカです。
作者の推しはえむちゃんですので、フェスで選択したキャラは全てえむです。
今日までで100連しました。結果は、
今回のフェスミク2人、ルカ1人、まふゆ1人
類1人、えむちゃんがそれぞれ4人、うち1人は被りでした。かなり嬉しい結果です。
楽曲の方は、2周年書き下ろし楽曲はフルコンしておきました。そして、天ノ弱もフルコンしておきました。
他には、ロストエンファウンドもフルコン。そして、にっこり調査隊のテーマもフルコンしました。master 31初のフルコンなので嬉しかったです。
他にも語りたいですが…長くなってきたかな?
てな訳で、ではまた!!