閑話 女神の一時
( ̄^ ̄)どうもです。
閑話です。そう、作者がとっても苦手な三人称による閑話です。
ここは箱庭。とある神が管理をしている聖域である。
緑溢れ、暖かな光が大地を照らし、動物たちが平和に生きている世界。
そんな大地の真ん中に純白の建材を使われた一つの神殿が建てられている。そこには、箱庭を管理している神でたる女神ザレウスが住んでいる。
女神ザレウス。転生を司る神であり、上島翔也をフィグラ・アルフレッドへと転生させた張本人である。
そんな女神ザレウスは神殿内にある自室にて半ば堕落した生活を送っていた。
仕事である転生は配下である天使たちに任せ、己は自室にておやつや飲み物を飲み食いしながらとある漫画を寝そべりながら読んでいた。その近くにはこれでもかと言うほどに積まれた漫画の数々…
女神というイメージからかけ離れたその姿は見るものを絶句させるだろう。
そんな女神ザレウスの元へある神がやってきた。
「…女神ザレウス、いつまで堕落した生活を送るつもりだ」
「はい?あぁ、あなたですが…エイレネ」
女神エイレネ、平和を司る神であり女神ザレウスの親友である。
そんな女神エイレネは女神から堕女神へと変化している親友を見てため息をついた。
「はぁ…まったく、何があなたをそんな風にさせたのですか」
「言ってるではありませんか。これですよ!これ!」
ガバッと起き上がり手に持つ漫画の表紙を女神エイレネに見せた。
「……男の娘ですか。あなたがこの前転生させた子が教えてきたジャンルですね?」
「えぇ!あの後調べて試しに読んでみたらどハマりしました!」
満面の笑みで言う女神ザレウス。
彼女、翔也がフィグラへと転生した後に興味本位で男の娘について調べ、男の娘が登場する漫画や小説全てを読み…完全に沼に落ちた。そのせいで仕事にも支障が出始めているのに彼女は気付いてない。
「…いい加減仕事をしろ!!」
「なんでですか!私の仕事など世界を渡る者にあれこれ言うだけです!普通の輪廻転生などは天使たちにやらせておけばいいのですよ!」
「いつか天使がストライキ起こす事になるぞ」
「その時はその時です!」
「……これは没収だ」
女神エイレネは積まれた漫画、錯乱したおやつや飲み物などを全て回収した。
「あぁぁぁぁぁ!!!?返してください!!」
「返してほしかったら仕事をしろ!!!」
「ぐぐ…こうなったらもう一回購入するまで」
「その度に没収する」
「酷いです!!それでも私の親友なのですか!?親友ならば私の好きなものを奪わないでください!」
「今は親友じゃなくて一人の神として来ているのだ!!!」
わーわーぎゃーぎゃー騒ぐ二人の女神。
騒ぐこと数十分…低レベルな言い争いへと変化した二人の女神はぜーぜーと荒い息を吐きながら互いを睨んでいる。
「…まったく、まだ諦めないと言うのか?」
「えぇ!」
「…なら一つ条件を付ける。それさえこなせばいくらでも男の娘とやらを見ても構わん!」
「ほんと!?流石エイレネね、私の親友よ!で、条件ってなにかしら」
「ここの1日のうち、3分の1を仕事に費やせ」
「え…」
「それさえすれば残りの時間は自由にしていい」
「さ、3分の1も!?」
「文句か?」
「長すぎるじゃない!!」
女神ザレウスの言葉に女神エイレネは目を見開く。ちなみにだが、女神ザレウスが居るこの箱庭において1日とは地球の時間単位にして63時間だ。その3分の1、つまり21時間を仕事に費やせと女神エイレネは言っているのだ。
労働基準法があれば確実にアウトなのだがここは箱庭。そんなものは一切ない。むしろ、神々やその配下でもある天使達にとって21時間の仕事というのは少ないものだ。
かつては女神ザレウスも21時間以上の仕事をしていたのだが、完全にその感覚も体から抜け落ちてしまっている。
そこまで堕ちたのか…そう女神エイレネは心の中で呟いた。
「そうか…長いか」
「もっと短くしなさい」
「…この話は無かったことにする。お前には丸一日つきっきりで天使の監視を付ける。休みなどない、溜まった仕事を消化するだけだから至極簡単な事だ。折角私が最大限の慈悲で3分の1という提案をしたのだが無理か…」
「っ!!わ、分かった。やる、やるから3分の1にして!」
「…はぁ。まぁ、これはお礼としてお前にはこれをやろう」
女神ザレウスの必死さに諦めと呆れが半々くらいで混ざり合った視線を向けながら女神エイレネは手鏡のような物を取り出して女神ザレウスへと手渡した。
「これは…映し世の神鏡」
「それを使ってお前が転生させた子供でも見ていろ」
「いいの?こんな物貰っちゃって」
「私が持っていても使わないからな。それに、それでお前が仕事をするのなら私は躊躇う事なく渡す」
「っ分かったわ。必ず仕事するわ」
「分かってくれたか、ザレウスよ」
「もちろんよ」
そう返答した女神ザレウスに女神エイレネは
ほっと、一安心した。…しかし、その気持ちも直ぐに終わりを告げた。
「取り敢えず明日からやるわ!」
「っっっ!!!!」
その日、なんでも箱庭の神殿からとてつもない怒鳴り声と泣き喚く声が聞こえたそうだ。
どうぞ、よろしければブクマや☆評価、感想などして下さい。というより、この作品は不定期投稿なので☆評価とかよりブクマをおすすめします。
ーー以外雑談、普通に長い時もあるので見なくても大丈夫。
ちなみに、これにて一章は終了となります。次から第二章です!え?終わりが雑?知りません。
マジな話、二章をどんな内容にしようか考えてません!!なので、その時思いついた内容で物語を進めていきます。
更新速度は変わらず不明ですねー。現在、何作品?数作品ほど連載してますしね、ははっ。書きたいものは仕方ない。
それに、投稿してないだけで実は書くだけ書いた新作…約10個くらいありますね。投稿するつもりはありません。えぇ。まったく。
現在投稿してる作品の中で1番の自信作は…あれなんですよねー。 『吸血狐っ娘』の嫁と世界を巡る冒険譚 なんですよね。この作品はどういうストーリーにしようか予め考えて書いた作品ですが、タイトルのせいかPVが伸びません。まぁ、それでも書き続けますよ。そっちの作品は一章が終わるまでは3日投稿ですが、ストック切れたらまたストック補充できるまで更新止まりますがね…
新作を書くにあたってタイトルってやっぱ大事なんですよねー。さっきの話とかそうですね。自信作なんですがタイトルのせいで伸びない。タイトルのせいか、物語が面白くないか…それを決めるのは読者の人ですがね。
仮にPVが伸びなくとも作者は書き続けますよ。
今一番PVがあるのは今投稿してる作品の中では一番最初に投稿した転生賢者の学園生活なんですがね…そのリメイク版も正直あまり進んでないのでやばいです。
いつか完結する日を夢見て書き続けます。完結したら、最新話を書く必要が一つ無くなるので更新速度も増えるかも…?
そろそろ雑談も長くなってきたので、この辺で…
では、また!!