試験の日!
おひさ。
今回は少しというよりかなり多めです!後書きに重要ではないただの雑談が少しあります。ここも多め。
この前【三角関係】とやらについて疑問を持ったので調べたんですよ。少し文章を引用させてもらいまして…
A=男 B=男 C=女 とした時。AとBは友達だけど、AもBもCのことが好きだという状態というのが三角関係なんですね。
元々作者は【三角関係】のことを…AがBを好きで、BがCを好きでCがAを好き。というのが三角関係だと思ってました。
で、よくよく考えたら…かなり混沌ですね。この構図…本当の意味の三角関係って奴です
「フィグラ、頑張ってね」
「うん!」
今日は試験日…ここ数日まともに勉強してなかったけど昨晩お兄ちゃんに無理矢理勉強されられたから大丈夫!戦闘とかも大丈夫!むしろ、戦闘系は得意だからね。
試験は午前と午後で分かれていて僕は午前だった。朝早いから嫌だなぁ……まぁ、そんな我儘を言ってもどうしようもない訳だし…
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
気合十分!やるぞ!
◆
「試験を受ける皆さん。時間になりましたので今から入学試験を開始します」
先ほどまでザワザワとしていた試験会場がその一言でシーーンとなった。僕?一人ポツーンと居たよ。だって一緒に試験受けようね、って言う子がこの場に居ないもん。
ちなみに、なんとなくだけど今この場所にいる人たちは合計で100人近い。結構居るね。
声の主は目立つところに居る。マイク持ってないのに結構響くってことは…魔法かな?にしても、こんなに広い場所なのにすぐそこで喋ってるみたい。
「ここに来る前に配られた試験票の上部に記されている数字に分かれているかと思います」
あの人の言うようにここに来る前の受付で一枚の紙を貰った。そこには僕の事と4と書かれた数字が書いてあった。それと、受付さんに『4と書かれた場所で並んでください』と言われていた。
まぁ、並ぶじゃん。目の前の男の子の身長がとっても高くて困ってる。前が見えない…
「その列の子が同じ試験を受ける子となります。では、試験について軽く説明をします。まずは筆記試験の方から行います。わざわざこの場所に集まってもらっていますが移動し、移動先の教室で120分間の試験が開始されます。その試験が終わったのちに戦闘試験を行います、戦闘試験についてはその時に説明をしますので、まずは移動をお願いします」
120分間も筆記か〜。まぁ、どれくらいで終わるのかな…もし時間が有り余ったらイメトレでもしよ。
「それでは、始め!」
バッと一斉に配られた問題と解答用紙を表に向けてペンを持つ。
始めてすぐに思ったけど…僕はなんでこんなことをしてるんだろ?と思った。なんで異世界に転生してまでこんなテストをしなくてはならないのか?…おかしい。
そんな事を割と真面目に考えながらテストを解いていく。幸いにもテストは難しいわけでもなくスラスラと解ける程だった。
見習いの魔法名や初級の魔法名などの魔法系、回復薬に使われる薬草の名前などの薬学系、この国は何処にある、や世界にある大陸の数などの地理系などなど…
最初は簡単だった。でも…
(…なに、この問題)
問題を6ページ程めくってそいつは出てきた。
あなたは指揮官です。国王から500の兵を預かり戦場で待機していたところ奇襲に遭い50の兵士が死にました。敵の兵の数はおおよそ100、しかも遠くから援軍もやってきています。逃げようにも敵の兵士が邪魔をして上手く逃げられません。あなたならどうしますか?近接可能なら兵士が300、魔法士が150名です。
(…はぁぁ?)
流石に舐めてるでしょ。こんな問題…まったく、いきなり長文で問題の系統が変わったからびっくりしちゃった。えーと、答えは。
全員倒す。これでよし。
◆
「そこまで!今からペンを動かしたものは即刻退場だ」
あ、やっと終わったぁ〜。意外と早くに終わったから暇だったよ…
「次に戦闘試験を行う。ついてくるように」
広い…
「筆記試験お疲れ様でした」
広い、そして何もない。いや、何もないは嘘だ。なんか案山子?みたいなのがそれぞれの列の直線状に置いてある。
「では、戦闘試験について説明をします。と言っても簡単な事です。あなたが一番得意とする攻撃を目の前にある試験ドールへと食らわせてください。しかし、攻撃が苦手という方もいるかもしれません。例えば回復系の魔法が得意な方は自分が扱える最大の回復をドールへとお願いします。
他にも防御が得意、素早さが一番、という方は事前に言っていただければドールがあなたに向かって攻撃をします」
随分と高性能なドールだね。
「攻撃ならば威力を、回復ならば回復量を、防御ならどれだけ耐えるか、素早さも同じどれだけ耐えられるか…その基準で採点をします。
防御や素早さを選ぶ方に事前に言いますと、怪我をする可能性があります。ですが、死ぬことはありませんのでご安心ください」
死んだら意味がないじゃん…
「何か質問がある方は?」
「壊した場合はどうなるのですか?」
あ、どこかの誰かが質問した。…壊した場合かー、僕の死神スキルの大鎌を使って奇襲攻撃はどうなるんだろう?…あ、でも、こっちに気が付いてるし…そもそも生きてるのかな?
見つかってても意識外から攻撃すればあの効果は発動するけど…今回はドール。絶対生きてないじゃん。
「壊した場合ですか。その場合は採点するまでもなく満点となります。…しかし、今まで壊されたことはほんのわずかしかありません」
そこは…壊されたことはありませんので是非壊せるように頑張って下さい。とかが定番じゃん…
「質問は以上でよろしいですか?……では、戦闘試験の方を始めて下さい。周囲に被害がいかないように超級の結界魔法の使い手が守ってくれてるのでご安心を」
超級っ!そんな凄い人が居るんだ。…って思ったけど僕、大鎌(聖級)持ちだった。でも、魔法の超級って見たことないや。どれくらい強いのかな?
そんな事を考えていたら「では、試験を始めて下さい」と聞こえてきた。それと同時に列が進み、先ほどまで静かだったこの空間がガヤガヤと騒がしくなった。
戦闘試験…どうしよっかな?
列がまぁ、数分ごとに進みながら僕はそんな事を考えていた。何故かというと、僕の死神スキルと大鎌(聖級)スキルを使えば多分あの案山子…じゃなくて、ドールを破壊出来ると思うんだよね。でも、それをしたら色んな人に目をつけられそうになりそう。
僕としては学院に入学できたら…そうだなぁ。まぁまぁ目立って人気者!ってなりたいけど、今じゃない気がする。
こう、戦闘試験でドール壊した人だ…って目立つのもいいけど、僕は入学して活躍、徐々に目立っていくという感じにしたい。
まぁ、欲望だだ漏れだけど…って、転生するのが決まった時から欲望だだ漏れか。…転生前の僕がどんな人だったのかは分かんないけど、男の娘は思ってた何倍も大変だよ…だって、アルド村の小さい男の子から軒並み『フィグラお姉ちゃんのこと好き!』って言われてるし…しかも初対面の子がかなり!
ライクならまだいいよ?何回か話す機会があった何人かはライクの意味で好きって言ってたけど初対面で会ったほとんどの子がラブの方の好きなんだよ?
モテるって意味なら間違ってはない。ただ、ハーレムではなく逆ハーレム的な奴になってしまう!僕はノーマルだよ!…ノーマルなのか?そこまで考えた事なかった……あ、なんかこれ以上は不味い気がする!やめやめ!
そんな脱線しまくった事を考えていたら前の人が戦闘試験を始めようとしていた。
(…やばっ)
本当にどうしよ…あー、ちゃんと考えるんだった。脱線しまくったせいだ…むしろ、戦闘試験のことから自分の恋愛対象に脱線するとは思わないじゃん。想像つく?…というか、戦闘試験って言うより戦闘力測定の方が名前的に合ってる気がするね。…って!脱線ダメ!
そんな事を考えていたら目の前でとてつもない爆発が起こった。
「へ!?」
「ちっ、これでも破壊できないか」
そうブツブツと先程の爆発の原因で、さっきまで僕の前に居た男の子が言っている。結構な爆発だったね、びっくりしたよ。
周りの人も驚いている。…なんか言ってるね…なんだろ。「おい、あれって…」「爆破魔法の使い手とされるボムロンド家の三男じゃねぇか」「三男であれか…きっと長男や次男はもっと凄いのか」 ふ〜ん。爆破魔法のボムロンド家ね〜。名前にボム、爆弾って意味だけど爆破とあんまし変わんないか。
先程の爆発の煙が晴れてきて、所々焦げているドールが姿を表した。そののっぺらとした顔には643の数字が表示されていた。それと同時に周りがざわめいた。
「643!?」「うそ…さっきまで200とかそこら辺しか出てなかったのに」「…やっぱ才能なんか?」「ボムロンド家の秘術とか?」「なら納得だが…ここで使うか?」「…だとしても643はすげぇ。今のところ最高得点だろ」
…ぱ、パンチングマシンの名前が頭に出てきた。なんでだろうね?…って、分かってるんだけど。
かの有名なドラ○ンボールで出てきたパンチングマシン…その時の悟○やベジ○タとかが高得点を出したときみたいな雰囲気が漂ってるからだね!
そんなふざけた思考は置いといて…ボムロンド家の三男さんとやらは審査の人から何やら紙をもらって何処かに行った。どこいくんだろ…って、僕じゃん!次、僕じゃん!
「次の人」
呼ばれたので僕は行く。
審査の人に紙を渡す。ちょっとしてから「始めてください」と言われた。
(どうしたものかー?)
正直、別のことを考えすぎて何もいい案は思いつかなかった。とはいえ、本気でやるのも違うので少し力を入れて普通より凄いくらいにしよう。
そう適当な案を出していざ!と腰を落としてドールへと殴りかかろうと思った瞬間雑音が耳に入ってきた。
「ねぇねぇ見て、あの子」「えっ?…かっ、可愛い〜」「背も低くて可愛い…肌も白いし…い、妹に」「あれ、でも男物の服着てるけど」「それもまた可愛いじゃない」「それもそうね」「それより…もしかして、近接?」「まっさか。あんな子が近接だなんて」「そうだよね〜、だって武器も持ってないし」
「チビがどこまで出来るか見ものだな」「あんな細い腕じゃ何もできんだろ。むしろ、折れるだけだな」「あんな子供っぽい奴が出来ることなどたかが知れてる。ほっとけ」「たしかに容姿は可愛い…もし、話す機会があるのなら是非お近づきに」「なんか聞こえた気がするが…」
……随分と自由な感想と自由勝手な事言ってくれるね。
よーし、やってやろうじゃねーかってもんだよ。キレたよ。誰の腕が細い?子供?…ふふふ。人が気にしてる事をっ…
僕は姿勢を楽にする。そして、死神スキルの能力の一つを発動させる。
【死の宣告】
このスキルは動かない相手のみに使える。効果は簡単、スキル対象の絶対な死。
どんな事をしてもこの死は免れない…死神の鎌からは。
ただ滅多に使えない…というより、使える事が滅多にない。何故なら、一切動かない相手を10秒間視認しなくてはならないからだ。
聞くだけだとそんなに…?って感じだけど、このスキルの弱点は僅かな動きでも動いている判定になる。例えば呼吸、心臓の動き、筋肉の微細な動き…生物にとって必要不可欠なそれら全てが動いてる判定になる。
そのためこのスキルを使える相手は今のようなドールや石像などだ。生物だけじゃなくて物にも使えるのが強いところだよ。
「……」
あと4秒。
審査の人は何も言わないが催促するような目を向けてくるが無視。
周りの人たちが何してる?と言い合っているが無視…
3、2、1……ふふっ。
「発動 【死の宣告】。確定した死からは逃れられない」
手を振り上げて、ゆっくりと振り下ろす。次の瞬間、ドールの真上に闇より暗い刃が出現し、僕の腕と連動するように落ちる。
ザンッッ!!
そう音を立ててドールは真っ二つに両断され、刃は消滅した。
一気に周りが静まり返る。先程まで喋っていた者も…何もかもが。
「ねぇ、審査の人?僕の得点はどうなるの?」
「っ!あ、あぁ……満点だ。じゃ、じゃあこれを持ってこの奥にある建物は向かってくれ」
「はーい、ありがとうございました!」
さて、戦闘試験も無事に終了!僕は軽い足取りで言われた建物へ歩いていく。まったく…
「…見た目で判断しちゃったら、ダメだからね?
ふふふ」
試験!そう、試験さ。試験聞いていい思い出ある人はいるかな?…作者?…まぁ、そんなことは置いといて何故か4000だっけ?約5000字くらいになりました。久しぶりにこんな文字数書きましたね。
雑談…もっとたくさん書きたいけど、それをしたら見にくいよね…今度からは後書きに沢山書くね
今回の話について疑問等あったら言ってくれ(ある気がする)
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