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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
序章 転生した男の娘
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紋章焼きとお兄ちゃんのお友達

つい数分前に書き上がったものです。

あと、お久しぶりです。


日常会をもっと書いてもいいんですが、進展がなくなるので強制的に日常会終わり!あと、久しぶりに書いたせいで何を書いてたのか忘れて思い出しながら書いてました。ははっ。

 



 お兄ちゃんとの中立国ニューラルの街を歩く。というより、観光!


 今更だけど、中立国というより中立学生国の方がいいんじゃないかなー?と思ってる。だって、ほとんどのお店が学生さんのみで運営されてるんだもん。



 あっちを見ても学生、こっちを見ても学生、学生さーんいっぱい。


 呼び込みをしている人も学生、商品を売っているのも学生、それを買うのも学生…本当に凄いなぁ。



「ははっ、初めて見るものにとってこれは凄いからね。一度パッと見たとはいえ、慣れない限り何度でも驚く光景だよ」


「うん、そうだね」


「何か欲しいものはあるかい?」


「うーん」


「…高いのはダメだよ?流石にね」


「ここにいる時ってどうやってお金とか稼ぐの?」


「天覇の塔さ。あそこに行って薬草から木材、鉱石に魔物の素材…全てが手に入るからね」


「どんな塔なのさ…」



 万物の塔とか万能の塔とか…そっちの方がいいんじゃない?



「上に行けば行くほど上等な素材が手に入るからね〜、その分魔物は強くなるけど」


「へぇー、行ってみたいなぁ」


「行けるさ。あと、塔の中では死なないよ」


「死なないの?」


「うん。厳密には死んだら強制的に追い出されるって感じだね」


「どういう原理なんだろ」


「さぁ?僕たちじゃ到底理解できないような原理だと思うよ」



 何度でも挑戦可能なのはかなり良い事だと思う。ゲームとかと同じだね。コンティニューさん。



「まっ、一度死んだら1日は行けないけどね」


「制限つくの?」


「うん。精神を守るためだね」


「あー、死ぬからか」


「そうだね〜」


「あれなに?」


「急だね。…あれは、ニューラル名物のお菓子だね」



 僕が指差した所には、何やら紋章?が刻まれたお菓子が売られているお店がある。美味しそう。



「買うかい?」


「うん!」


「じゃあ、買いに行こうか」


「はーい」



 僕もちゃんとお金を稼がないといけないね。お兄ちゃんのためにも、自分の生活のためにも。



「あ、人間レーダーさん」


「ふふふっ…」


「…いきなりその名を言うのはダメだろ。おい」



 うん、いきなりは面白いって…ふふふ。



「それはごめんなさい。でも、普段言われてもあまり怒らないじゃないですか」


「いつもそうとは限らないけど?」


「それもそうか。…そちらの子は?」


「僕の弟、フィグラだ」


「フィグラです」


「初めまして、僕はあなたのお兄さんこと人間レーダーの友達だよ」


「普通逆だろ。おい、人間レーダーことフィグラのお兄さんだろ」


「人間レーダーにはお世話になってねぇ。主に天覇の塔の時にね。索敵範囲がとてつもないから学院では人気者だよ」


「お兄ちゃんが?」


「そう、君のお兄ちゃんがね。人気者だし、優しいからね。モテるよ〜それはもう、すっごく」


「へぇー、モテるんだぁ。お兄ちゃん。今までそんな言葉聞いたこともないな〜」



 ニヤニヤとしながらお兄ちゃんの方を見ると引き攣った笑みを浮かべていた。



「お前…覚えとけよ」


「おっと、次に人間レーダーさんと会う時は命日になりそうだ。その前にせめてもの抵抗として君のお兄ちゃんに惚れている女の子の名前だけでも」


「本当にやめろ」


「教えてー」


「フィグラ!?」


「あはは。そうだね…ちゃんと君が入学して、また会う事があったらその時にね」


「うん、ありがとっ!優しいお兄さん!」


「っ!…フィレットさん。君の弟を貰ったらダメかい?」



 なにやら胸を押さえたまま苦しそうにしている。大丈夫かな?



「ダメに決まってるだろ」


「残念。中々可愛い子だと思ってね」


「なんだ、惚れたのか?」


「流石にそこまではいかないよ。…まぁ、ドキッとはしたけど」


「…お前にはあいつがいるだろ。あぁ、そうか…片想い、だったな?」


「……フィグラ君。君のお兄ちゃんに惚れている子の名前はね」


「やめろ!紋章焼きを四つ買うから言うな」


「毎度〜。今回は許してあげるよ」


「どの口が…」


「どの口だろうね?…まっ、一個おまけで入れておくよ」



 そう言って紙袋にお饅頭くらい大きさの紋章焼きだっけ?それを五つ入れてくれた。



「ほれ。銅貨8枚だ」


「毎度。フィグラ君…いや、フィグラちゃん」



 …ちゃん?



「食べて美味しかったらまた来てね」


「うん、必ず行くね。でも、ちゃん呼びはやめて?」


「前向きに検討しておくよ」


「それしないやつだよね!?」


「そうだねぇ…失礼なこと言うけど許してね。もう少しカッコ良くなったら君呼びにするよ」


「…頑張る」


「無理だと思うけどね。フィグラのスキル的に」


「そうなのかい?」


「まっ、スキルを勝手に言うのはご法度なのは分かるだろ?フィグラ本人が言わない限り俺は言わない」


「そうだね」


「じゃあ頑張れよ」


「もちろん。またね〜、人間レーダー」


「名前で呼べ!!」



 面白い人だったな〜。あははっ。



 あと、紋章焼きを一個食べてみたらかなり美味しかった。感触的にはベビーカステラかな?とっても、美味しかったから入学したら買いに行かないとね。






 そんな風にお兄ちゃんと街の色んなところに行って、いろんなものを見て買って、お兄ちゃんの友達と出会って話す。そんな日々を過ごして約4日が経ったある日。



 お兄ちゃんの元に試験案内日と書かれた一枚の紙が届いた。









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