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転生するのなら欲望を!!〜転生後の姿は男の娘〜  作者: 四葉のアミア
序章 転生した男の娘
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お兄ちゃんの寮部屋

お久しぶりですかね?いやー、不定期投稿ですからどうしてもやる気が出た時にしか書かないんですよ。


今回はもっと長くしようと思ったんですが…まぁ、いいか。となったのでそんなに文字数自体はありません。

 


「…今更なんだけど、僕が寮の中に入っていいの?」



 学院内の土地をお兄ちゃんと雑談しながら歩く。寮はまだ見えない。あの建物を曲がったらあるのかな?



「もちろんさ。でも、無断で入ったらちゃんと罰はあるけどね?今回みたいに許可を貰ってたり寮に住んだる人が同伴してたりしたら大丈夫」


「そうなんだー。でも、これから当分僕が寮を出入りしてる所を変な目で見られそうだなー」


「あはは、そこは仕方ないよ」



 こういう質問をしたらお兄ちゃん、毎回仕方ないよ、かしょうがないね、としか答えない気がするのは僕の気のせいかな?



「それより、ここが寮になるよ」


「学生がいっぱい」


「そうだね。今は授業が休みとは言え自主練とか追試とか色々あるから生徒は多いよ。さっ、ついてきて」


「はーい」



 そういえば学院の建物って基本白色だね。なんだろう、レンガ?大理石…は流石にないか。でも綺麗な色合いだね。


 建物を見ながら歩いていると不意に声をかけられた。お兄ちゃんが。



「おーい、フィレット。そっちの子はなんだ?」



 誰だろ、お兄ちゃんの友達かな?取り敢えず友達A君と呼ぼ。



「ん?あぁ、君か。この子は俺の弟のフィグラ」


「おとっ、弟?」


「弟だ。今度入学する」


「へぇー。まっ、お前の弟って事は凄いんだろうな」


「何を根拠に言ってるんだよ」


「知ってるだろ?人間レーダーさん」


「知ってるけどなんか嫌なんだよ」



 人間レーダー…多分、お兄ちゃんの探知魔法の範囲の広さから付けられたあだ名?二つ名?なんだと思うけど、あはは…たしかになんか嫌だね。



「話はまた後でな、今はフィグラを俺の部屋に案内しないといけないからな」


「合格したらまた紹介してくれよ」


「分かった。じゃあな」


「おう」



「さて、フィグラ。行こうか」


「はーい」




 ◆



「ここが僕の部屋になるよ」


「へー、普通」


「…普通でごめんね?」


「わ、悪い意味じゃないよ?」



 お兄ちゃんの部屋はこれと言って面白みがない部屋だ。酷いかな?…大丈夫でしょ。



「元々あった物以外、ほとんど買ってないからね」


「これ全部元々あったものなの?」



 この机だったり棚だったり…全部?



「そうだね、どれだけの時間がかかってるのか想像もつかないよ。一部は授業の一環で作った魔道具とかが置いてあるよ」


「授業で作るの?」


「もちろんさ。魔道具を作るには細かい魔力操作が必要になるからね、魔力操作を鍛えるっていう意味もあるよ」


「危なくないの?」


「時々爆発する生徒はいるけど」



 いるんだ…



「基本的に大怪我はしないよ。しても軽い火傷だったり髪がチリチリになるくらいだね」


「後半のやつは女の子からしたら大問題じゃない?」


「うん、そのせいか女子の失敗率はとてつもなく低いよ」


「男の子は高いの?」


「まぁね。魔道具作りなんて嫌だー、って言う生徒は全員ボンッとなってるね」


「そうなんだ…ボンッ」



 よく化学系の漫画とかである爆発みたいな事になるのかな?…あれは、ボカーンか。



「まっ、フィグラも入学したらいつかやるさ。それより、滞在中にフィグラが着る衣服類はこの棚に入れてあるからね」


「…出発前にも、それ聞いて思ったけど空氣を読んで言わなかったけどさー、なんであるの?」



 実は、家を出発する前にお母さんからニューラルに滞在している間の替えの服とパンツを渡されたんだけどお兄ちゃんが『向こうにあるから必要ない』って言った。…まぁ、荷物がなくて道中楽だったけど。楽だったけどさー。



「フィグラが入学するために試験を受ける!って言う未来はなんとなく予想できてたからね。予めここで買って置いておいたのさ」


「なんか怖い……それに、もし僕が入学するつもりがなかったらどうしてたの?」


「その時は向こうに送ったさ。せっかく買ったのに使わずに捨てるなんて作った側にも可哀想でしょ?」


「それはそうだけど…一旦どんな服か見ていい?」


「もちろんさ」



 僕の服が入ってる棚に近づき開ける。なんで、確認したかと言うと…お兄ちゃんの事だから女物の服を買ってる可能性があったから。…無いとは言えないのが悲しい。


 棚の中には女物の服はなく、全部見た感じでは男物だった。

 僕は一安心して、ほっ…と一息ついた。



「…今の何?信用されてない?」


「もしもの事があるから」


「そんな事はしないよ、流石にね。入学後ならまだしも入学前だからね」


「入学後ならするの?」


「…おっと、今のは忘れてくれ」


「……」



 ジト目を思わず向ける。…よし、入学出来た後にお兄ちゃんから送られる服は全て確認しないと。知らずに女物の服が混ざり込んでる可能性がある。


 そう密かに決心した僕である。



「そ、それよりフィグラ?そろそろ街に行こうか」


「!」


「まだまだ日はあるからね、案内してあげるよ。行くかい?」



 話の流れを無理矢理変えた感じがするけど…んー。



「行く!」


「了解、ついておいで」


「はーい」



 ほとんどが学生で運営されている街のお店、どれくらい巡れるかなー?楽しみっ。




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