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2話 スライムはやっぱりチートでした

はっと起きたらいつの間にか次の日の朝日が出てきたところだった。いつものルーティンとして伸びをする。猫のように上体を伸ばしたり足を開脚して身体を前に倒して柔軟をして、上半身も腰を横に曲げたり腕や手足をぐりぐり〜ってして終えた。


「いつも柔軟をやってたからか、心做しか身体が凄く柔らかくなってる気がする。」

と、割とどうでもいいことを言って近くの溝に行く。


そこは結構臭いが、体が濁ったスライムがいる。

この世界のスライムはそこに水さえあれば一匹から無限に増え、ある程度の個体を残して他の分裂した個体に吸収されるという不思議な魔物だ。そう云うスライム達は魔力を流すと体内にある不純物をすべて吐き出し、綺麗な体になる。そうなると食べても大丈夫なのだ。……因みにこれはおそらくクレハのみが知っているのだろう。クレハが知る限りでは誰もスライムを食べてなかったからだ。

意外と水分が取れるスライムはその特性柄、無限に水分補給ができるのだ。


「ふぅ〜。美味しかったぁ!あんましお腹にたまらないから嫌だけど、味わって食べてみたら意外と美味しぃなぁ〜。ちょっとソーダゼリーみたい。」

と言ってそこらへんのスライムを魔力を流しては食べ流しては食べを繰り返していく。

そろそろ限界ってところで辞め、ふと嫌な予感がしてステータスを覗いてみた。


名前 クレハ Lv1 女 7歳

体力 112魔力 170筋力 51守備力 86

スキル

隠蔽Lv8  鑑定Lv2 収集王

固有スキル

コスト軽減Lv1 下位上位変換 神薬の血泉 万能スライム細胞

称号

孤児 知神 万能スライム性細胞


万能スライム細胞 不老不死の身体が単細胞生物であるスライムの身体を吸収したことにより進化した。

不死性が増したどころか常に細胞が回復しており、たとえドラゴンのブレスでもその回復速度を上回れない。切られてもくっつく上にそのまますぐに生やすこともできる。

スライムとしての吸収能力もありさらには老化や若返りも自由自在。自身の身体的年齢を上げたり下げたりすることが可能になった。


「もぅやめてー!すでに人外なっちゃってるじゃん、常に回復し続けて再生能力もある。そんな敵が居たらクソゲーになっちゃうよ?私はこんなんじゃなくて普通な人生が送りたかったのにー!」

と叫び声を上げてももう過ぎたことである。どうやらクレハはチートになるようにご都合主義が働いているのかもしれない……。


いまさら気にしてもしょうがないかと思い振り切るように顔をブンブンと横に振る。気合いが入ったと感じたのでやめた。


「というか、スライムとしての吸収能力ってなんだろ。あれかな、身体に入れて溶かすってことかな……。…想像したら気持悪くなってきた……」

自分がスライムの様に物を身体の中に入れて溶かすのを想像してしまった。凄く気持ちが悪くなったのでやめやめと自分に言い聞かせて小さい自分の体を見る。


黒い髪で黒い眼の日本ではどこにでも居る色だけどこの国の人達は慣れてないらしく、街で見かけられたら石を投げられたこともあった。

まあ、今はもうそんな事はされなくなったけど。

顔立ちはそれなりには整っていると思う。

それでって話になると思うけど、今から年取ってみようと思うんだ。えっ?年はそんな早く取れないって?そうだよね。でも私には万能スライム細胞があるから簡単に出来るんだ。

でも何で都市を取るのかというと、ギルドカードを作る為なんだよね。だってギルドは最低十歳を超えてないといけないから、本当は所属出来なかったんだよね。でも今はスライム細胞君のお陰でそこはクリアーされたわけなんだよ!これで最低限の生活ができる!ひゃっほーいってわけなんだ。

さあ、これから忙しくなるぞー。

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