12話 星空と貴方
朝になり、下からのいい匂いが二階まで届き二人は目を覚ました
「おはよう」
「おはようございます大和さん」
二人揃って階段を降りていき居間の扉をあける
「おはよう
じいちゃん、ばあちゃん」
「おはようございます」
「おはよう
大和ちゃんに楓ちゃん
ほんとはこの時間ならじいさんもいるんだけど昨日から、泊まりがけで釣りに行っちゃっててね
明日には帰ってくると思うんだけど
よしできた大和ちゃんごはんとかよそって並べておくれ」
「わかった
楓は座ってな」
「ありがとうございます」
「相変わらずばあちゃんのご飯はおいしそうだな」
「当たり前さね
何年料理してると思うんだい?
でも嬉しいよ
よそえたみたいだし食べようかね」
「いただきます」
「いただきますねおばあちゃん」
「はいよ」
食事をゆっくり取りながら大和と楓は予定を話し今日は川でバーベキューをするという話になり夜は花火をしようということになり
朝食を食べ終わり身支度を終わらせて買い物に行くことになった
「バーベキューに花火それに今日は晴れるみたいなので夜空も綺麗ですよ絶対!!」
そうはしゃぎながら買い物かごに必要なものを入れていく楓の横を歩きながら連れてきてよかったと早速思う大和であった
買い物が終わり一旦家に戻り荷物を置きバーベキューの道具を持ち近所の川に
向かう
「日焼け止めとか塗ったか?楓」
「塗りましたよ!
焼けちゃうと痛いですから」
「そうか
俺は今から準備するから枝とか燃えるものを一様集めて貰えるか?」
「了解です」
準備が完了したので楓を呼び戻し、肉を焼いていく
食べ頃のものは楓の皿に乗せていく
「大和さんも食べなきゃですよ?」
「ほら、あーん」
「あ?ありがとう」
「あーん
うまいな」
「そうですよねなんだか普段より何倍もおいしく感じますよね夏のバーベキューの不思議なところです」
どんどん焼けたものをお皿に盛る
それを楓がおいしそうに食べる
そんなこんなで食材がなくなり後処理をして川辺でまったりと過ごし暗くなってきたので帰ることにした
そして夜になりばあちゃんのご飯を食べ暗くなるまでまたゆっくりして花火をすることになった
「花火なんだかいいですよね
なんだか子供に戻れるような気がして」
「なにも考えずその日その日を全力で過ごしてた
何をするにも楽しくて時間があっとゆうまに過ぎていく時間がもっとあればって何度も思ってた」
「いまでこそ大和さんのお陰て最近は楽しいと思えるようにまたなってきました
ありがとうございます」
花火をしてから星空を二人で眺めながらいろいろ話していたときすっと楓が肩と肩が触れるところまでよってきてキスをしてきた
「これは私の気持ちです
毎回言っていますが離れるつもりはありません
これからももっと大和を虜にするために頑張りますから覚悟してください」
「あ?え?うん、わかったありがとう」
(え?俺キスされたの?え?しかも今までさん呼びだったのに呼び捨て?なんかめっちゃいいでもやられっぱなしはしゃくだからやり返そう)
「楓?こっち向いて?」チュッ
「はい?」チュッ
「にゃにをにゃにをしてるんですか
大和!」
「顔真っ赤じゃん笑
自分から先にやってきたのに」
「それとこれは別です反則です」
そう言ってさらに顔を真っ赤にする楓を見てやっぱりかわいいなーと思う大和であった
そこからの日々は早かった
おじいちゃんが帰ってきたから挨拶して
じいちゃんが頭を下げてどうか大和をよろしくお願いしますとか楓に頭を下げ出して楓が慌てたり
海で二人で遊んで釣りもして、山に登って叫んで山彦だーって楓がはしゃいだり
あっという間だった
「じいちゃんばあちゃん世話になったまた来るよ」
「お世話になりました
おじいちゃんおばあちゃん」
「儂らも楽しかったワイまたきなさい二人揃って」
「ほんとねまたくるのよ?
楓ちゃんまたショッピングしましょうね? 大和ちゃん大事にするのよ?」
「分かってるよじゃあ電車も来たしまた
二人で来るよ」
「おばちゃんまた来ます楽しかったです」
電車に乗り込み窓から手を姿が見えなくなるまで振る
「行ってしもうたなばあさん」
「そうですねじいさん楽しかったですね?」
「そうじゃな年甲斐もなくこの数日ははしゃいてしもうたなまた静かになってしまうな」
「仕方ないですよ」
「「帰りますか」」
大和たちも家に着きゆっくりしていた
「残り二週間で夏休みも終わりですね大和?」
「そうだな
最高の夏休みになったと思うけど?」
「間違いないですね
最高の夏休みだったことは認めます
もっと長くならないかなと思いましたよ」
残りの二週間もあっという間に過ぎて登校日になった