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1話 絶望と復讐の始まり

短編を書くつもりが色々思いついてしまってまとまりそうにないのでちょっとずつ小出しにしていきます


???「もう何でもいいや もうどうでもいい だから死のう」



17時を告げる音楽が聞こえてきた


「良く寝たな、もうそんな時間か」


高校に来ているものの休み時間は、屋上か空き教室で過ごしている影山 大和 (かげやま やまと)

今日も授業を終えてやることもないので屋上で暇をつぶしてから帰宅しようと自分の過ごしやすいようにした

貯水タンクの裏から出ようとしたがサッと体を戻した

なぜなら鉄柵を乗り越え今にも飛び降りますといった雰囲気の女の子がいたからだ


(おいおい勘弁してくれよ

ここから飛び降りなんてされたら屋上が出入り禁止になるだろうが

チッ めんどくせーな)


「おい

そこで何してんだ?

まさか死のうとしてんじゃないだろうな」


「.....」


「ここで死なれちゃ困るんだよ

死にたきゃ勝手に死ね

ここじゃない何処かで」


「......」


うつろな目をこちらに向けた女の子はこちらを見ながら


「やっと苦痛から解放される

やっと死ねる」


そう言いながら女の子は一歩を踏み出し落ちようとした

なぜか一瞬の浮遊感を感じただけで落下の衝撃や痛みはどれだけたっても感じない

目を開けると死にたきゃ勝手に死ねと言っていた男の人が私の腕をつかみ引っ張り上げようとしていた


「何してるのですか?

離してください」


「お前人の話聞いてた?

ここで死なれちゃ困るって言ったよな?

ほら、重いんだから自分で上がってくる」


「離してください

やっと覚悟が決まったんです」


「お前の都合とかどうでいいから

上がってくるつもりがないなら無理やり上げるまでだけど」


グッと腕に力を入れて引っ張り上げる


「ふー

やっと楽になった」


「で?

なんで自殺なんてしようとしてたの?」

 

「やっと死ぬ覚悟が出来たのに......」ブツブツ


「聞いてる?」


「あなた誰なんですか?」


「2年 影山 大和

お前は?」


「2年 日向野 楓(ひがの かえで)です」


「で?

なんで自殺?」


「私虐められてるんです

ずっと

だから誰も私のことを知らない高校に来て平穏に生活したかったのに

クラスのイケメンに罰ゲームで告白されたんですけどそれを断ったらクラスの一軍が自分たちの玩具にならなかったのが

気に食わなかったみたいでブスが調子乗ってんじゃねーって」



確かに目の前のこいつは身長はかなり大きめだが

猫背で髪の毛もボサボサ太っている

表情の暗く標的にされやすそうだ



「男子からはお尻を触られたり、胸を揉まれたり

女子からはキモいけど隣にいると凄く盛れるって無理矢理写真を撮らされたり

毎回その写真を見せられたりそんなことが毎日続くなら死んだら楽になれるのかなとどんどん思うようになって

今日やっと覚悟が決まったて

飛び降りたんですけ、阻止されました」



「そいつらを見返そうとは思わないのか?」


「できてれば、こんなことには、なってないです」


「俺が、お前の復讐を手伝ってやれるといったら?」


「え?」


「え?

じゃなくて

やるの? やらないの? 」


「やります」ボソッ


「なんて?」


「やります

あいつらに復讐したいです」


「わかった

なら、俺にお前の半年をくれ

最高な形で復讐させてやる」

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