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91話 塔の下…



 バベルの塔の二階にある6畳ほどの事務室では…

 頭部のスペアである剣道面をトールに奪い取られた西太后(ババア)と、

 三国志な(チョウ)の姿が、


 バベルの塔の兵を取り仕切る頭部の無いババアは!


「おい! チョウ! 剣道面の替わりを二人で探すんじゃ!」


「はい!」


 直後! ババア!

「これは!」

 近くの机の上にあったノートパソコンを取り、乗せてスペアにするが…

「ダメじゃ…これじゃ大麻もアヘンもたしなめん…ちっ」

 ババアはノートパソコンを机に戻し、フタを閉めたあとに…

「くっ、顔をボーカロイドのように好きな様に変えることもできるのにぃぃ」

 悔しがっていると、

 チョウが!

「西太后様! これはいかがでしょうか!?」

 電動のエンピツ削りを持って来た。


「エンピツ削り!? 貸せ!」


 乗せる…


「ちと小さいが…穴はある…」


 ババアはエプロンの腹ポケットから紙に巻いた大麻を穴に入れ…

 ライターで、

「シュポ…すう~~~ふ~~~~、いいね」


 チョウは、ポケットからカロリーメイトを出して、

「お試しください」


「うむ」


 穴に入れると、


 ブウウウ~~!


 ババアは、先が鋭利になったカロリーメイトを見て、

「ねじ込んだら喰えるね。 たぶん全部」


 チョウは嬉しそうに、

「芋ケンピなら! ドリンクもストローがあれば!」


「しゃ! チョウ! 戦に行くぞ!」


「はい!」


「一応! ノートパソコンも持って行く! 私のスペアヘッドに!」


「はい! 持って行きます!」


 二人で刀を持って事務室を出る。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 バベルの塔の滑走路

 

 モリガンと海坊主、

 天界から選ばれし精鋭天使48名と対峙している。

 ずっと膠着状態。


 その傍らに雪子(ニュクス)を介抱する、頭に白の三角布に白装束のオイモ。



 モリガンは、

「メタトロン! 話がある!」


 精鋭天使軍団をかき分けメタトロンが来た。


「なにかようか? モリガン?」


「ミカエルは死に、トールも頂上へ向かったいま、天使軍の副官のあなたが指揮官でしょう?」


「ああ」


 モリガンはダークアーマーをパカパカと外した後に、右手を差し出し、

「停戦しましょう」


「なに?」


「はっきり言って、ここで戦うの無意味よ、もうこの戦いはバベルの塔の頂上決戦次第だし」


「まあ…たしかに…ミカエル様も裏切り者のトールに殺されたわけだしな…」


 メタトロンは味方をチラッと見て、


「ちょっと仲間と相談していいか?」


「どうぞ」


 メタトロンが天使の群れに戻ると、早速、寄って来て…


ラミエル 「停戦しよう」

アラエル 「血を流すだけ無駄」

ゼルエル 「せっかくここまで来たけど…戦わないに越したことは無い」

レリエル 「序列2位のメタトロンも生きて天界に帰ったらきっと天使長だ」

アザゼル 「序列3位のワルキューレは頂上決戦で死ぬかもしれんしな?」

タブリス 「こっち48名、敵はモリガンに海坊主に、バベルの塔の兵数千だぞ」

タミエル 「勝つにしても… 無駄な戦いに死人を出す必要は無い」


 メタトロンは精鋭天使軍団をグルリと見回した後に、


「なら、停戦するぞ…皆の者、異論はないな?」


天使一同 「無し!」


 メタトロンは笑顔でモリガンに歩み寄り、前で右手を出し、


「こっちの意見は一致した停戦だ」


「きまりね」


 二人は握手。


 天使軍団から拍手がパチパチと始まった。



 傍らでヤリトリをずっと見ていた雪子とオイモは…


雪子 「なんやねんそれ…」

オイモ 「なにが精鋭天使軍やねん…ヘタレすぎやろ…しらけるわ…」


 雪子は起き上がる。

 オイモはそれを見て、

「自然治癒で治った?」


 雪子はアイコスを吸った後に、

「うん。 こんな形でワタシの出番おわりかぁ…ワタシも空を飛べたら…閻魔女王と一緒に、イブと戦えるのに…」


「ユッキー、どした? 閻魔女王とリベンジタイマンするんでしょ?」


 雪子は右のコブシを強く握り、

「オイリンもちろんよ! 今度は本気出してユキノをブっ殺してやる!」


 オイモは嬉しそうに、

「きどってた時のユッキーより、今のユッキーの方が好きだよ」


「え?」






 いまだに握手?している

 モリガンとメタトロン…


 メタトロンは…モリガンのエロティックなハンドテクニックに魅了されていた。


「あっ‥うっ(なんてうごき…いってしまいそうな…)」


《 想像した…? 》


「いや…何を言っている…」


《 ならなんで離さないの? 》


「はなせ!」


 離す。


 メタトロンはモリガンの、

 黒のショートヘアーの顔と、 サイズEの胸の黒のタンクトップを見て、


「むむ (久しぶりに見たけど…本当にモリガンの(イブ)に似て美人だな…体もすごい)」


 モリガンは、メタトロンに息を吹きかける様に口を耳に近づけ、いい香りで鼻も魅了しながら、


《 なら 密室で二人だけで…会談しましょう… 》


 完全に理性が決壊したメタトロンは、


「どこで?」


 モリガンは己が、ここまで海坊主と共に乗って来た、日野の大型ダンプ『プロフィア』を指差し、


《 ワタシのダンプの中で…道具もいっぱいある… 》


「道具?」


《 使った事ないの? 》


「天使だから無いよ…」


《 なら使おう 男と女はアブノじゃないと 本気のアブノしよ 》


「ほんき? うん」


 モリガンに手を引っ張られ、遠く離れたダンプへ行くメタトロン。


 それを見た、

 大柄な体で迷彩服を着たスキンヘッドサングラスの海坊主は…

「アレで… メタトロン壊れるは必至…」

 数珠を持ってメタトロンの方へ、

「巨大ベニパン南無阿弥陀仏…」

 念仏を唱えた。


 

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