85話 仏体Ⅹシリーズ typeB ベヒーモス (2)
ワタシは!
SMXの方へ!
『S』pace !
『M』uchi !
ムチをグ――――――――――――――――
伸ばす!
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黒のSMXの外には三体鬼が…
白鬼リュウト 「何か黒い水がこっちに流れてくる!」
青鬼ショウ 「蟻の大軍だ! バベルの塔の城門が開いて敵兵が出てきてるよ! あ…うお! 蟻に飲まれた?…蟻ヤッバ」
リュウトは赤鬼セントを見て、
「あの蟻ヤバい! 車で逃げよう!! ユキノ様を置いて!!」
「それはダメぜったい☆」
「なら! 今すぐ車の中でオレとセントとショウで三体合体しよう! ケルベロスに戻ればファイアーブレスで蟻殺せるし! 逃げられる速さもあるし!」
セントは、強く目を瞑り…
「くっ☆ 犬死にくらいなら…それしかないか☆ 二度とセント・ショウ・リュウトとしての人格に解体できないだろうけど☆」
覚悟を決めて、
「ショウリュウト!☆ 急いで車に入れ!☆ 三体合体だ!!☆➡☆➡☆」
ショウ 「オレが真ん中!」
リュウト「オレが前!」
その直後、
ショウ 「え?」
青鬼ショウの体が、閻魔女王ユキノのムチでクルクルっと亀甲縛りされ、
ショウ 「なんでオレ?」
ビュ――――――――――――――――――ン
運ばれる!
残されたリュウトは、
「ユキノ様が真ん中のショウを持って行った! 三体合体ができない!」
「きっとユキノ様に打開策があるのさ☆」
すぐにセントは素早く車の後ろから、最後のポリタンクに入ったガソリンを
車の周りに撒き、ライターの火を、紙袋につけてガソリンの上に置き、
火を付ける。
蟻は炎を越えてこない…
「ふう…間一髪…☆」
リュウトは炎を見つめ、
「さすがセント…熱いけどオレタチには熱耐性があるもんね」
セントも炎を見つめ、
「この炎が…ガソリンが尽きて消えれば…☆ オレとリュウトは死ぬ☆」
リュウトは覚悟を決めた顔でバベルの塔の方を見つめ、
「くっ…頼んだよ…ショウとユキノ様…『うみねこの鳴く●ろに』の最終巻を読ませて…」
セントはリュウトの肩をポンと叩き、
「ユキノ様ならなんとかしてくれる☆」
「ああ、そうだね…むちゃくちゃ強いから…」
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ワタシは!
『S』pace
『M』uchi
で、運んできたショウをムチでぶら下げて、
「おい! ショウ! おまえ!『視力5』だろ!? 白い感じの蟻を探せ!!」
《 こんな遥か向こうまで拡がった5ミリくらいの蟻の中から!? 》
「『嗅覚探知』もあるだろ!? それも使え!!」
《 なんの匂いで!? 》
「鳥のクソよ!! インコのクソは臭い!! この蟻の大海原からウンコの匂いを嗅ぎ探せ!!」
《 匂いの方が、白い蟻を掴めるかも!! オレの嗅覚は人間の1億倍だから! 》
「ナイスショウ!! 急いで! セントが死んでしまう!」
クンクンとした? ショウは…
「あの中だ!」
『バベルの塔』へ、首を動かし指した…
「いくしかないか…」
ワタシは、
『S』pace
『M』uchi
を縮め、ショウをすぐ下に、手足ロックの宙づり完全形亀甲縛りでぶら下げて、
「ショウ…ぜったいに胸を床につけるんじゃないよ…ワタシや中年奴隷もヤバイから…」
「うん…ユキノ様…目隠しのコレ(中年奴隷)の操縦まかせたよ…くるしい…」
ワタシは空飛ぶ中年奴隷を操縦して…
ゆっくりと、爆風で空いた穴から敵の本拠地『バベルの塔』に入る…
通路だった… 通路のサイズはデカい車は余裕…しかし…
やばいね… 『無限増殖』は…
その大きな通路の天井にも蟻がビッシリだぁぁ…
真下のショウが、
「行くの?」
「もち」
ゆっくり中年奴隷を進ませる…
「ぼう♪ ぼう♪ (^ω^)」
命がけのなのに… 中年奴隷は尻をフリフリしてムチを乞うてる…
相変わらず、危機感のかけらも無しね…
進むと…
上下のフロアーへの分かれ道が…
「ショウどっち?」
「クンクン…ん? ん~? え? あれ? ん~? クンクン……このフロアでは無い…」
ブチ
「あ? 変な間を空けやがるから近くと思ったわ! ふざけんな! 上下どっちだよ!? かなり重要だろ!?」
「建物内にトイレがあるから! なかなか簡単には嗅ぎ分けられないもん!」
「ち!」
ムチをきつく締める!
「うぐぐうぅぅ」
「集中して! 鳥と人間のクソを嗅ぎ分けろや!! おまえマジぶっ殺すぞ!!」
「うっ…クンクン」
ショウは顔を上げて、
「たぶん…下」
「たぶん?」
ショウは首を振りながら、真顔で、
「ううん…たぶんじゃない…ぜったいだよ」
「ち、おまえ本当に下なんだな?」
「うん!」
下りる…
そこは… 1F…
高い高い天井…
高い高い大きなマンションの様な建物が向こうまで連なっている。
おそらく労働者居住区…
もう全てが蟻の黒に包まれているけど…
とりあえず、飛んで…
居住棟の間を進んでいく…
「ショウ? どう? 匂いは?」
「近づいて来てる…確実に…」
やがて…
ショウは最後の端にある居住棟を首を動かして指した…
「あの建物からきてる…」
他の居住棟より…
明らかに蟻が多く黒くうごめく居住棟…
近づく…
蟻の厚み…5センチはある?
直後、
「ストップ」
4階の部屋の窓ぽい所で、ショウがそう言った。
ショウを見下ろし、
「この部屋の中? おまえコレ間違えてたら本当に殺すからな?」
「うん…いる…窓の向こうから匂う…間違いないインコのフンの匂いだ…」
部屋の窓っぽい所は厚み5センチほどの蟻がうごめている…
この部屋の中を探すって…? どんな手を使おうが…
絶対に蟻をもらうよね…




