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69話 台風地獄 (7)



 溝の強い逆流の中… ほふく前進で進む…


 トラックの荷台で、バルカン機関銃を構えるモリガンに気づかれない様に…


 う!?


 あれは!? 


 トラックから迷彩服を着た。大柄なスキンヘッドサングラスが!? トラックの前の溝に!


 ズボンを下ろしている?


 オシッコか!? 大雨なんだから! いちいち溝までくるな!!


 水の流れ的に、オシッコがコッチに来るだろ!


 しかし! 下手に動いたら見つかるし…


 我慢するしかない…


 パンツ脱いだ…


 え??


 (けつ)をコッチに向けてウンコすわり…!


 おい??


 まさか??


 プルプルとスキンヘッドが小刻みに動き出した!!


 

 やがて…


 <●><●> !!                  ▲~~~~


 長い塊が!!


 クソが!!


 ワタシはタバコとライターが濡れない様に入れてたビニール袋を開き…

          

 <●> <●>   / ▲~~

             \



 長い塊を徴収‥‥

 おえ!


 次に紙が!!


 それも… 的確に徴収… おええ!!


 袋を閉じて…


 体の下から後ろへ流す…


 いやまじで介護してる人凄いわ…


 こんなスチュエーションはなかなか無いでしょうけど…


 スキンヘッドは消えた…


 もう忘れましょう… 記憶から…


 先に進む…

 ゆっくりと…


 しかし… あれだよね… モリガンはずっと、集中して構えていられるのかな?

 この台風の強風雨の中…


 顔出して、様子を伺いたい…


 油断してるなら、楽な体勢でスピードを上げられるし…


 どうする… 

 ダメダメ! ココは慎重に!!


 

 20分後…



 さっき、スキンヘッドが居た所まで来た…


 さてと… 顔を横にして… ゆっくりとトラックを覗く…


 フェンリルの死体のある方をスキンヘッドは向いている?


 はっきり言って… 勝負時…


 素早く… とにかく静かに素早く… 半屈姿勢で走る…



 トラックの正面に屈んで、背をつける…運転席からの死角…


 後は… また、ほふく前進で…


 辿り着く…

 トラックの真下に…

 ずぶ濡れで、勝ち取った、この場所…


 さあて… 最後の難所は…


 運転席のサイドミラーね…


 どうする…


 鉄壁のモリガンはワタシの攻撃は効かないくらいで考えておかないと…

 様子が分からないスキンヘッドの運転席のサイドミラーを潜り抜けて、モリガンの後ろからガソリン瓶をバルカン機関銃にぶつけ割るか…?


 冷静にイメージする…


 そんな事が出来るのかしら?


 運任せのサイドミラー突破に…モリガンの後ろから、その前にあるバルカン機関銃に瓶をぶつけ割るなんて…?


 もしモリガンの集中力が高かったら?

 後ろからでも何かしら対応してくるかもしれない…

 

 そうよ…


 ワタシは一人じゃない…


 この状況… 仲間に頼る… ケルベロス…チカラを貸して…


 ワタシはフェンリルの死骸の方…

 を向き…


 両手を左右に動かす…


 暴風雨で、よく見えないけど… 気づいて三体鬼(ケルベロス)


 右の人差し指を出し… 左から右へひたすら動かす…



 ショウ… お前なら見えるはずだ… 視力5だろ…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 交差点にある建物からトラックを見ていた青鬼ショウは…


「え? サイン?」


 目を凝らし…


「手を左から右? 行け…のサイン?」


 後ろで赤鬼セントが、


「たぶん☆ SMX(クルマ)で☆ この交差点を渡れって事だ☆」


 白鬼リュウトが、

「だけど…モリガンのバルカン機関銃に狙われちゃう…知ってるよね? モリガンのバルカン機関銃は鬼畜アメリカ製のM134だよ…それにモリガンの射撃技術は有名だし…たぶん、ユキノ様はソレを知らないんだよ…」


 ショウはモリガンを見ながら、

「ずっとこの暴風雨の中、一定姿勢でいる集中力に、突出した防御力・‥‥あの敵を待ち構えるのに絶好のポジションに、あのトラックの荷台が最適な高台の射撃の場になった状況…まさに鉄壁のモリガンだしね…」


「オレが行くよ☆」


ショウ・リュウト 「セント?」


「俺達ケルベロスは1体でも死ねば…他の2体も死ぬ…1人で行った方が被弾する確率が低い…☆」


 セントはショウとリュウトを見つめ、


「オレに命を預けてくれ‥‥ショウ☆ リュウト☆」


「うん…」

「ういっす…」


 ショウとリュウトは声を揃えて、


《 頼んだよ セント 》


 セントはSMXの後ろから中年奴隷を、

「ぼ (^ω^)」

 出して引っ張り、首輪のリードをリュウトに渡し、


「コレを預かってて☆」


「ういっす…」


 セントは運転席に乗り…


 ウイ~~~~~~~~~~~~~~


 っと、かなりの距離をバックし…


「ふう…☆」


 遥か向こうに見える、道を塞ぐような灰色フェンリルの死体を見つめ、


「目標は…フェンリルの死体の横の…通れるか際どい狭い真横を通過…☆」


 アクセルをベタ踏み!!


「いくぞ!!☆ フェンリル!!☆ おまえの念願だったリベンジマッチ!!☆」





 SMXの加速音が聞こえたモリガンは!


「くるか!」




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