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67話 台風地獄 (5)



 VS 魔獣フェンリル!

 20歳で! まさかの下水管デビューだなんて!!


 前方に! 直進と右の曲がり道が見えた!?


 フ~っと後ろから暗くなった! やばい!

 フェンリル! 下水管の出口に『グングニルの尻尾槍』を入れた!?



 後ろから音が!?


 ビュぅぅぅぅ~~~~


 後ろからLEDライトの様な光が照らされる!

 光弾が来る!!



 間に合えーーーー!!



 パ―――――――――ン!!



 間一髪…

 

 さっきまで全力疾走四つん這い走りしていた下水管に、

 凄まじい白い閃光が通り過ぎた…


 熱が濡れた頬に伝わる…



 声が聞こえる…


《イキテルナラ コエダセ コエガナケレバ サキニ ケルベロスコロシニイク》


 ちっ


 ワタシは胸の隙間のビニール袋から、セブンスターとライターを取り出し、

 タバコに火を付け、


「ふ~~ 生きてるよ! フェンリル!」


 ザ――――――


 排水管を流れる水の音しかしない…


 返事無しかよ…



 その直後!!


 ワタシのすぐ隣に! 上から白い閃光が!!


「あっちぃぃぃ!! 地上から!?」


 《 クロドブネズミ! ハズレタカ!? 》


 見えない透明迷彩の体に、高速、接近の攻撃力、ビーム、

 コイツ反則だろ!?

 まとまに戦える敵じゃない!


 ヤバい!!


 すぐに元の走ってきた下水管に戻る!


 案の定!!


 さっきタバコに火を付けた場所に! 地上から白い閃光が放たれる!


「どわあああ!!」


 急いで下水管を奥へ!

 四つん這い走りの後ろが!


 ビュン!! ビュン!! ビュン!! ビュン!! ビュン!! ビュン!!


 おいおい! 光弾連射できんのかよ!?



 あ‥‥


 ……少し間が、


 嫌な予感がしたから…戻る!


 これまた案の定! 下水管の奥からまた!


 ビュン!! ビュン!! ビュン!! ビュン!! ビュン!! ビュン!!


 排水管の出口まで、ワタシを誘導する気か!?


 上を見ると! 空いた穴から姿は見えないけど…


 流れる血が見える! 

 ワタシのスピアマックスで傷を負わせたフェンリルの頭部ね!? 

 ワタシを空けた穴から目視確認しながら誘導している!?


 くっ…もう出口…


 一か八か…

 はっきり言って勝負時…


「おまえ…いい加減にしろや…」



 出口で!


 飛ぶ!!


 頭部の傷の血が見えた! 噛みつきに来た!?


 フェンリルさん、残念ながら…


『S』pace !

『M』uchi !

S難度★★★

 

 を元に戻すと…

 グシャ!!

 

 《 キャン!! 》


 見えないフェンリルの体は用水路の壁にぶち当たったようね…


 ワイヤーか何かで縫い繋いでいた義足は、この下水管の上のどっかに転がってるでしょう…ワタシがスペースムチで巻き付けておいたから、


 姿は見えないけど… 

 用水路の水の流れでソコにいるのは分かる…


「義足だから感触無かった? セントから右前足が昔ケルベロスに食べられて無いと聞いてて助かったわ…」


《 キサマ… 》


 フェンリルの頭部と思われる血の流れる場所の横が… 白く輝きだす…

 グングニルの尻尾槍の光弾…?


「ちっ…まだアレがあるか…」


 再び排水管を四つん這い走りして地上に出れる、光弾で空いた穴から地上に出る!

 すぐに!

『S』pace !

『M』uchi !

 で遠くの電信柱にムチを巻き、

 用水路の方を向くと、その辺の地上が‥‥また光る!?


「くっ! しつこいな! 三本足でもむちゃ速い!!」


『S』pace !

『M』uchi !

 を元に戻し!!


 ブ――――――――ン!!


 っと繋げた電信柱に移動し!


 閃光をかわす!


 その時…


 暴風雨の道路の向こう側…

 SMⅩを追ってきたトラックが見えた…


 横向きにした荷台に黒い何かある?


 機関銃…いやバルカン機関銃? 後ろにダークアーマー? モリガンか!!


 照準がコッチに向いた!?

 電信柱を背にしたワタシに!


 ちょっと避けたくらいじゃ間に合わない!!

 やばっ!!


 《 シネ! ドブネッ 》



 ドドドドドドドドドドドドドドド×10



 背中の電信柱の上の方が、銃弾で削岩されるように崩れ落ちる…


 二体相手(フェンリル・モリガン)のおかげで… たすかったわ…


 今回… もし、どっちか1体ずつなら殺されてたかもね…

 

 まだ銃弾を喰らってるフェンリル… 撃たれている向こうは見えないけど無残な最期だと分かる…



 ラッキーで使わせてもらったよ… あなたの透明でデカい体を盾にね…


 死んで迷彩が切れだしたのか、灰色の大きな狼が浮かび上がり出した…





 バルカン機関銃の連射も止まり…


 ワタシは通って来た道路脇にあった標識に、


『S』pace 

『M』uchi 

 

 を巻きつけ… グーーーンっと移動し…


「さてと…SMX(クルマ)の置いてあるガレージに戻らないと…」


 暴風雨の中を走る。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 M134バルカン機関銃を撃ち終えたモリガンは、

 暴風雨の最中、顏を隠す黒い兜を外し、

 黒いショートヘアーを雨で濡らしながら涙目で…


快感(オーガズム)……えんまぁぁぁ……あ♡ んん…」


 全身のダークアーマーがビクッビクッ………ビッックンと動いた…

 直後、姿を現したフェンリルの穴だらけの骸を見て!


「げ!? あれはフェンリル!? どゆこと!? え? 閻魔女王逃げた!?」


 頭を両手で触り…


「やばい…天界の主力との戦争に万全を期するため、かあさん(イブ)はデビルマウンテンまでフェンリルを仲間にするために行ったのに…ワタシがフェンリル殺したと知ったら…へたすりゃ殺されるわ…」


 再びダークアーマーの兜を被り、M134バルカン機関銃を構え、


「閻魔女王…かあさんを乗せたバスが来るまで…このゴーストタウンの出口は……ワタシが必ず生きて通さない…」


 

 

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