57話 修羅地獄 (7)
ワタシはワルキューレを見て、
「本体サーチマニアできた! アイツはサタンじゃなかった!」
「なら誰!?」
「堕天使ベリアル」
「マジ?」
「ベリアルは元大天使、ワルキューレは知ってるんじゃないの?」
「知ってるは知ってるけど…」
冷や汗が出ている。
ワタシのSMXに160キロで跳ねられモリガンは、
ダークアーマーの兜を被り直し…
「ワタシ! 背骨とか完全にグチャってるよ! 自然治癒(強)で治るまで、まともに戦えないからね!」
気がモリガンに行っていた間に、
高速で飛んでいたワルキューレは! 空のべリアルに仕掛ける!!
「すわりゃ――!」
カーン!
ぶつかるベリアルの槍ゲイボルグに、ワルキューレの魔法剣 F
「おええ! ワルキューレ! マジ臭えなあ!?」
ベリアルはスーっと距離を取り、
「お前ごときが…このオレに勝てると思う?」
「創造主がルシファー(サタン)の次に造った天使ベリアル…」
ワルキューレは剣先をベリアルに向け、
「アンタがサタンじゃないのなら! アンタの主サタンはどこなの!? もう永い間、存在を確認されてないわよ!」
「オレは知らねえよ」
「アンタ! サタンの腹心でしょ!! 知らないわけないし!!」
ワタシは…
あのイブの黒い鎖蛇の、あの邪悪な『渦巻き』の瞳を思い出し…
「おそらくアイツ…」
ワタシは足を振り上げ…
「上空75度!!」
椅子の四つん這いの中年奴隷に玉蹴り!!
ガチン!!
「ぼえ!! (≧◇≦)」
ビュ―――――!!
正確無比に! べリアリに近づく!!
『S』pear!!
『M』uchi !!
S難度 ★★
ムチを槍にして!!
「うおおおお!!!」
カン!! カン!! カン!!
「くっ! (なにコイツのパワー!?)」
「ククク! お前!ドッペルゲンガーが付いてるな!?」
ググっっと槍を重ね合いながら!
「それがどうした!?」
「最後の一発を与えられたか!? 相当、気に入られているぜ!! あのお方に!!よーー!!」
パワーではじかれる!! ヤバい!!
え? ズシュ――― リアル…?
腹に刺さるゲイボルグ…
いってぇぇぇぇ‥‥ マジィいってぇ
「主…こんな女のどこに惹かれたのかねえぇ…まあまあ強いレベルだぜ?」
ゲイボルグを掴む…
「うるせえ…」
意識飛びかけで、ワルキューレを見て、
「ワルキューレ!! いまだ! 殺れ!!」
「らじゃ!」
ベリアルの声が聞こえた…
「ゲイボルグ…スパークレベル4…」
えっ‥ ‥ ・ 電気? いし‥き‥
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ぼ! ぼ! ぼ! ぼいしぇい! (≧▽≦)」
驚いた顔のベリアル!
目隠しサルグツワの首輪の四つん這いの中年奴隷を見て、
「おまえ! 電流が効かねえのかよ! いや喜んでる!? 感じてる!?」
中年奴隷は、
「ぼ ('ω')」
ビュ~~~~~ン
滑空しパジェロの近くに下りると、
乗っていたユキノがドスンと落ちた!
すぐにセントが歩み寄り!
「ユキノ様!!☆ …生きているけど…やばいよ☆」
モリガンはユキノを見て、
「電流で焼かれ不幸中の幸い止血にはなった? でも…やっぱりね…閻魔女王ごときでは…」
空中のベリアルを見上げ、
「サタン…いえベリアルは無理…」
もう一度、ユキノを見て、
「しかし、あの程度のチカラで、よく『ベルゼブブ』と『リバイアサン』を殺せたものね…」
空中では、
逃げ回るベリアルをひたすら追うワルキューレ!
「くそ速いわね! くっそ!」
「死臭があってラッキーだなワルキューレ? 無ければとっくに死んでいるぞ~」
ワルキューレは大きくため息を吐き…
「しかたない…本気出すか…クソ女も完全スクラップだし、イブ討伐のメインはワタシに変わりそうだしね」
「ククク本気だと?」
「ベリアル…天界最強のワタシの最大奥義を喰らえ…」
「天界最強はオーディンかトールだろ?」
「ワタシまだ本気出してないからね…いくよ!」
ワルキューレは、
魔法剣を!
ブーーーン!
ブーーーン!
振り回し!
『F』ire !!!
『U』nder !!!
『C』razy!!!
『K』iss !!!
※ 狂うほど下に熱いキスして ※
F難度 ΦΦΦΦΦ ΦΦΦΦΦ Φ
ワルキューレの前に魔法陣なのか??
ピカっと巨大なマ●コ柄の炎の現れ!!
「ハンバーグになってしね…」
放つ!
「なんだ!こりゃ! 炎のマ●コ!?」
ベリアル! 大きすぎる炎で避けることすらできず!!
「ぎゅうえええ!!! あっちいい!!」
燃え落ちる…
地にボトンっと落ちたベリアル…
焼き過ぎたハンバーグの様に…
「意外とよっわ…あれより弱いクソ女はどんだけ弱いねん……ぎゅう!!うわあわあわえええ!!!」
後方に、ベリアル… その持つゲイボルグの先から放たれる青い電流…
「ハンバーグは、オレの奥義「幻影分身」だ…」
ピンっと体を伸ばし! 小刻みに震えるワルキューレ!
「べうえぶいえwsにwsぢふぉtりゅちおどぇ」
「どうだ? ワルキューレ? ゲイボルグスパークレベル8の味はよぅ?」
煙が出だしたワルキューレ! 金色の髪も黒に!
《でょhdiぢぢoごnfopえいwじぇっぽw》
「ククク…おまえの断末魔うける~…ぷぷ…くっさいハンバーグになって死ね…ウンコハンバーグだぁぁ」
ドックン…
ドックン…
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Ш∪§【◎】§∪Ш
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ワルキューレから、巨大な不気味な何かの鼓動を感じたベリアルは…
「なに? まさか…」
思い出し…
「ワルキューレは…仏体Ⅹシリーズを投与されている? なら死んだ後に現れるのはおそらくジズ…とんでもないモノがあの中に…」
電流を止める…
ひゅ~~ん
グシャ。
ワルキューレはパジェロのボンネットの上に落ちた…
ユキノの次にワルキューレに歩み寄ったセント!
「ワルキューレ!☆ うっ…煙くさぁぁ…生きてるのかな?☆ 大丈夫!?☆」
うつ伏せのワルキューレの、真っ黒なヒトサシ指がピクっと動き…
ゆっくり顏を上げてセントを向き…
髪の毛が全て焼け落ち、目鼻の分からない真っ黒い頭部の口が開き、
「セン…ト…ク……ン…」
セントは安心して、
「生きてて良かった☆」
セントの横に、知らぬ間に全身ダークアーマーのモリガン…
肩にM134バルカン機関銃を担ぎ… 長い長い弾帯がずっと向こうまで、
「すこし回復した…時間稼ぎになった閻魔女王とワルキューレには感謝するわ…」
上のベリアルを見上げ、
「ベリアル…そのクーフーリンの槍を返して貰う…おまえをぶっ殺して…」
ベリアル、真剣モードの眼差しでモリガンを睨み、
「まだ全然治ってないのにいいのか? それでいいなら来い… モリガン…」
モリガンはカラスの羽でバッサバッサと飛ぶ…
残ったセントは…
ボンネットの上で黒こげのワルキューレ、
パジェロの横で虫の息のユキノ、
パジェロの後部座席の、眼球飛び出たショウと、首が横に110度曲がっているリュウトを見て…
「ベリアル1体に…もう無茶苦茶だ☆ ユキノ様は特に深刻な状態…☆ 無事なのはオレと☆」
セントの、足元には尻をフリフリする四つん這いの中年奴隷、
「ぼう ぼう♪(^ω^)」
「コレだけなんて…☆」




