表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/100

50話 閻魔女王のホンダ『SーMX』ワルキューレの『フェアレディZ』



 ガン ゴゴゴコ――――――――……


 着陸…

 目を開ける…



 他の乗客がぞろぞろと出る…


 後ろのシートから三体鬼(ケルベロス)の赤鬼セントが、


「大丈夫?☆ ユキノ様☆」


 前を向いて座ったまま、


「止まない悪夢(ナイトメア)、だけど、ユメの中のドッペルゲンガーのおかげで鍛えられたわ…」


「鍛えられた?☆」


 ワタシはセントを見上げ、

「 『S』trong 『M』ental 」


「さすがユキノ様☆」


 立ち上がり、


「行くよ、ケルべロス」


 後ろのセント、ショウ、リュウトが立ち上がる…

 引き連れ出口へ、

 智佐が、不安な顏でワタシを見て、


「ユキノ…」


「笑ってよ智佐」


「うん、ご乗車ありがとうございました」


 ワタシは親指を立てて、

「最高のスマイル」


 飛行機を降りる、


 サイドの貨物室から3つのキャリーケースを出して貰う。


 引いて空港から出る。


 少し離れた所で、


「こっちが中年奴隷だね?」

 カチン カチン ガッチンと開けると、


「ぼいっす (^ω^)」


 尻をフリフリした目隠しサルグツワに首輪の中年奴隷が出てきた。

 ワタシはうすい髪をナデナデしながら、


「元気だった?」


「ぼう! (^ω^)」


 次にワルキューレの入っているキャリーケースを見つめながら、

 マスクを何重にも装着しながら、


「おい! ショウ、リュウト開けろ! 気をつけてな!?」


ショウ 「うん…」

リュウト 「ういっす…」


 マスクを何重にもつけたイヤな顏のショウとリュウトは

 バッグを開ける…



 ッ―――――――――――ン



 おえええ!! くっっっせええええ!!



 グテっとした… コレ(ワルキューレ)は… ワタシを見上げ、


「みっ…みず…みず…」


 ワタシはペットボトルの水を、


「ほら、これ」


「クソ女…もう11時間、缶詰はやめてくれ…ゴクゴクゴク…ぷは~ゴクゴク」


 

 その時!


 ボトンっと近くにデカい飛竜? が落ちてきた!

 ピクッピクっと〆られた魚のように動く、

 それを見たセントは、


「ワイバーンだ☆ 上空に流れたワルキューレの死臭をモロ吸ったんだろうね☆ もう死ぬ☆」


 上を見る、

「うわ? 上にうじゃうじゃいるじゃん? 自販機に群がるカメムシみたいだわ」


 セントも上を見て、

「飛竜はバハムートが仕切っているんだけど☆ バハムートに何かあったみたい…ユキノ様もワルキューレも☆ あまり高く空を飛ぶのは危険だよ☆」


 

 ワタシは物知りセントを見て、


「バベルの塔へ向かうには、次は何がある?」


「危険すぎる修羅地獄…☆ ふつうは飛行機で空を渡るけど☆ ワイバーンの大量発生で陸路を行くしかない…車を手に入れないと☆」


「修羅地獄? どんな場所? 名前からしてヤバそう」


「現在『大魔王サタン』『大魔神パズス』『妖魔ネビロス』…そして新興勢力の『鉄壁のモリガン』の四天王で修羅地獄の覇権をめぐり争い続けてる地獄だよ☆」


「どれが一番ヤバい?」


「軍勢の大きさは、パズス、ネビロス、モリガン、サタンの順番だね…☆ まあどの王も強さは『S』uper『M』ax級☆」


「ふ~ん…大魔王サタンか…見てみたいものね…超有名だから…ん?」


 ショウとリュウトが最後のキャリーケースを開けると、

 中には…

『うみねこの鳴くこ●に』の漫画全巻とDVD全巻とフィギア(ベアトリーチェ・マリア・シャオン)が…


ショウ 「ちゃんとある♪」

リュウト 「ショウ、はやくアニメDVDみたいね」


「コイツラまだ持って来てたんかい? さてと、みんな車を買いに行くよ…」




 近くにあった中古車販売店に、

 皆で並んで車を見る。

 臭っさいからワルキューレだけ外で待たしてある。


「古いのばっかだけど、品揃いは多いわね?」


 若い販売員が、

「マジで修羅地獄を渡るんですか?」


「うん」


 トヨタのランクルを手の平で指し、


「これが一番おすすめですね1993年式です。 オフロードにも強く、パワーも貨物性能も問題ありません今ならたった85万円です…あ…ウチは現金のみですからね?」


 ワタシは運転席をチラッと見て、


「うわ、これMTじゃない?」


「免許はAT限定ですか?」


「そうよ」


「これもですけど、デリカとかハイエースとかは…ウチはMTしかないんですよね」


「参ったわ… あ?」


 ワタシは光り輝いて見える…


 1台の黒い車に一点集中…


「アレがいいわ。 昔、ウチで乗ってたやつだ…」


「アレですか…? 2000年式のSMX…カーナビが新しいので価格は25万円です…だけどアレに5人の乗って修羅地獄を?」


「大丈夫♪ 大丈夫♪」



 ワタシは支払いを済ます。



 SMXに荷物とケルベロスと中年奴隷を乗せて、中古車販売店から出る。


 外でぼっちで待ってたワルキューレを通過した直後、走って追いかけながら、

「クソ女ーー! ワタシはーー!?」


 ワタシは車を停車し、マスクを何重にもを装着した後に、窓をウィ――っと開けて、


「空飛んでついて来い」


「やだ! ワタシも車運転できるし! 空はワイバーンだらけだし!」


「はあ? 女神なのに車運転すんのかよ?」


「ワタシを誰だと思ってんのよ! 戦女神よ! 戦闘機も操縦できるし!」


 ワタシは、大きくため息をついて…


「じゃあ、待っててやるから、さっさと車買って来い」


 おいおい…

 手の平を差し出してきた…


「おまえ…金は? ラブホはワタシ達のカードでお前の分も払ったけど…てか…明細見たら、お前の部屋のオプション購入料金が5000円ついてたぞ? 何買ったんだ?」


「何買ったか…………覚えてないし、金!!!」


「凄腕助っ人の癖に…ちっ…しょうがねえなぁ…」


 数えて10万円を出して、


「中古のミラでも買って来い」


 コイツは金を取った後に、


「ミラ?‥‥ふざけんな!くそ女!! 戦女神ワルキューレが中古のミラ!?」


 後ろの窓が開き、セントが100万の束をだして、


「ワルキューレ☆ これで買ってきて☆」


 瞬で取ったコイツは…

 涙目笑顔をセントに向け、


「あっあっありがとうセントくん…行ってくるね!」


 中古車販売店に、パタパタと飛んで入って行った…


 ワタシはセブンスターに火を付けて、


「セント? 100万はやりすぎでしょ?」


「金を残しても仕方ない☆ 使う時には使う☆ お釣りも来るだろうし☆」


「ふう~~~なるほどね、ワタシの10万も返して貰わないとね」



 5分後…


 エンジンの爆音が聞こえる…



 え??


 販売店の出入り口から貫禄ある車の頭が見えた…


 赤の日産フェアレディZ?? 90年代の型っぽいけど… 

 110万円で… よく足りたな…?

 間違いなく… 全部使ったんだろうけどね…



 赤のフェアレディZは、ワタシのSMXの真横で停車し窓を開け、金のべリショートヘアーをかき上げながら…

「クソ女ぁぁ…まあまあぁぁいいのあったわぁぁ…赤のフェアレディZ…3.0 バージョンS 2シーター Tバールーフ…そして…」


 勝ち誇った顔を見せて、


「MT~~~」



 ぐっ…!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ