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47話 アンドロメダ→アリアドネ45便 (4)



 ワタシは赤鬼セントを見て、


「ワタシはずっとうなされていたの?」


「うん☆」


 シートの上から顔を出して、後ろのシート、バカ面で眠る青鬼ショウと白鬼リュウトの寝顔を見る。


「全然、うなされてない?」


 ワタシから見える後方の乗客も見渡し、


「普通に眠っている?」


 シートに足と手を組んで座り直し、


 夜魔ネイトメアについて整理する…



1 無差別攻撃じゃない


2 ワタシだけをピンポイントで狙っている


3 ユメの中のナイトメアは黒いビニール袋を被った上下迷彩服の殺人鬼


4 しかし現実の世界では正体不明、年齢も性別も


5 ナイトメアの実体は、おそらくこの飛行機内の人間の誰か?


6 射程距離やユメ攻撃発動条件があるのかもしれない


7 ユメの中でのナイトメアは無双。ターゲットの精神の深くまで侵攻し、記憶や性格の変換をしてくる。


8 乗客全員が眠った原因は、飲み物か…最初から漂う…この良い匂い


9 ユメの中のナイトメアは頭部のどこかを触る癖があったけど…これはフェイクかもしれない


10 死神キセルや着てる服装が、ユメの中でも同じ、という事は所持品などはユメの中に持っていける…まあ実際にユメの中でのナイトメアと関わって分かるけど、勝ち目無いでしょうけどね


11 今、ナイトメアの実体は寝たふりをしている可能性もある


12 現在、確実に眠っていないのは操縦士一人か二人か、とワタシとセント


 なんかたくさんあるな… 面倒ね


 ああ! ムチがあれば楽勝なのに!


 ワタシはもはや首をカクカクで、眠りかけのセントを見て、


「サーチマニアがあれば…楽勝なのに…」


 セントはトロンとした目を向けて、


「たぶん…無理☆ ベルゼブブでもナイトメアをサーチマニア…してないと…おもう…よ‥☆ 誰一人…ナイトメアの正体を…見た事‥‥ないらしいん…だか‥ら」


 ワタシはパーーーン!


 とセントをビンタした!


「痛っ☆」



「眠るな…アンタが眠って、ワタシが眠ってしまったらヤバいでしょ?」


「なら☆ ショウとリュウトを起こす☆」


 ワタシはセントの耳に口を近づけ、


「今はまだダメ…」


「なんで?☆」


「ナイトメアの正体、たぶん分かったし…でも、もし違ったら起こそう」


 セントはスチュワーデスを眼で指し、


「あの女?☆ 怪しいもんね☆」


 ワタシは黙って首を振る。


「ユメの中にヒントがあったのよ」


 ワタシは深く目を瞑り、


「もう一度、眠るわ。4分…いえ3分後に起こして」


「うん☆」


 ポケットから100円ライターを取り出し、


「なかなか起きなければコレでワタシの体のどっか焼いて起こせ、セントも眠りそうなら手を焼いて眠らない様にしろ」


「うっうん☆」


「じゃ、行ってくる…」


 眠る…



 即…



 また同じく、きったねえ障害者用のトイレから始まる…


 もう分かった…


 ナイトメアはワタシ自身が持ち込んでいたのよ…



「もういいよ…」



 し~~~~~ん



「バレてるって…」


 胸の隙間から、

 死神のキセルを取り出し吹かす…



死神煙{ ククク なんかようかい? さかりはて腐りはてたビッチよ…



「アンタ、すごいね? そのキセルからの香りで乗客全てを眠らす事もできるの?ふ~~~」



死神煙{ で、どうする? オレは折れない壊れない~♪



「味は悪くないから捨てるのは勿体ないな…な~~んてね♪ どっかの肥溜めにでも捨ててやるし、ふ~~~」



死神煙{ てかよ~、マジでオレはナイトメアじゃねえぜ それにしても~~くされビッチがガクブル涙目でホームレスに1000円で体を売ろうとした時は最高だったぜ~ 笑いこらえるの大変だったわ~!



「はいはいウソばっかり。 ウソついたから肥溜めから→向こう着いたら死熱のオーロラへの遠投に変更な? 心配すんな? もう決まったから ふ~~」



死神煙{ マジだってばよ! アイツのナイトメアより俺超TUEEEEEEEEっし! 一緒にするなドブス!


「アイツのナイトメア? …おまえナイトメアの正体を知ってるな? ふ~~~」


死神煙{ ……ブスしねし てか、はよこいやナイトメアァァ またオレを楽しませてくれ



 本当ね…


 まったく何も起きない…?


 本当に犯人は死神のキセルじゃないの?


 しずかだし、一旦、ユメから覚めたいな…


 今度来るなら、死神キセル無しで来ないとダメね。


 そうすれば、死神キセルが犯人かどうか分かるしね。


 てか今回しとけば良かったわ…



 冷静に、3分縛りがあるといっても、

 もしこの密室にナイトメア来たらヤバいもんね…


 別の場面に移動できないのか?


 その時!


 また前回同様に!


 勝手に手洗いの蛇口からバー――!!っと血が流れる!!


 やはり、急にまた両目が…

 

 重たすぎる瞼を両手を使い力尽くで開くけど…


 

 重たい瞼を仕方なく下ろす…



 う?



 目が見えたけど…




 場面が変わっている…



 あれ?


 なんで手にカッターを?


 左手首にできた線から血が流れてる…


 ワタシの部屋? そうだ… 思い出した…


 人生最悪だから死にたかったんだよね…


 切る切る切る!! 智佐のせい!


 切る切る切る!! 父のせい!!


 むちゃくちゃ気持ちいい… 自分にだけは強くなれる…ふふ



 顔を上げる…


 ドキッとした…


 目の前に首吊った両親がいる…


 両親とも、手の指がすばやく動いている…



 すぐにワタシは迷いなく、母を救い上げた。


 母は、

「とおさんを!! たすけて!!」


 父のスローモーションになっていく指を見る…


    病気だし… 


自殺だし… 

         イヤだし… 


もう病気になった時から


          ある意味死んでるんだから…・~^¨



    死んでください」!”;`







 クレオン?


 周りにしょうくんや ちさちゃんがいる


 お絵きか~~ 


「おやつの時間ですよ~~」


 おやつだ~~~


 ビスケット♪ ニコニコ おいちい♪


「カミシバイみましょうね~」


 わーーい かみしばい♪


「タイトルは~~《 青春を謳歌しろ 》…で‥‥…シね」


 かみしばいの後ろから先生がオノ~? なんで?


 うわわ!! 


 しょうくんを切った!!


 かみしばいめくった!!


 しょうくんの変な顏の絵がある!!


 知らない間に、黒いふくろをかぶった先生が~~


 怖い声になった~~


 《 ある~日~~ みんな死ぬ~~~ 》

 

 こわすぎて~ はしる~~


 みんなをふり払い とおくに~~




 とおさんだ!! たすけて!!



「どうした? ユキノ?」


「こわいこわい…しょうくんが切られた…」


「ユキノはとおさんがすきか?」


「え? うん」


 頭をなでなでしてくれる…


 こわい先生はいなくなったみたい


「オレは大嫌いだよ…しんでくれ」


 クビがくるしい…



 なにこれ?


 なんでこんなにくるしいの?


 痛みは感じないはずなのに…


 父の顔が… 黒いビニール袋…









 ―――――― THE END ――――――― 









・‥‥まだ 終わってない


《 まだじゃないし 決まりだし 》


だれだお前は?


《 もう決まったから はやくしね 》


ガサガサっと音がする…


見えないけど音がした所を掴んだ…


グシャ


急に見えた、目の前にナイトメアの頭部のビニール袋!?


その袋を外してやる!!


ひっぱる!


その時!!



 アッッチイイ!!!






 横にセントが…


「大丈夫!? ☆」


 ワタシはセントの頭をグーで殴り!


「痛☆」


 ライターで焼かれた二の腕を触りながらセントを睨みつけ、

「もう少しだったのに…くっそ~~」



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