46話 アンドロメダ→アリアドネ45便 (3)
目覚めた!?
ううっ… 冬? さむい…さむい…
なんか通る人達が… 皆、薄着のワタシを冷たい目で… 見てるぅぅ…
西郷隆盛? てことは…上野公園?
突然、確実ホームレスな前歯の無いこけた頬のオジサンが来た…
「新入りか?」
違うし…
「それにしても右腕どうした? 事故か何か?」
本当だ無い? 殺人鬼に切り落とされたの戻ってない?
さっきのあれも…これもユメなのかな…いや…違うのかな…
なんか全然… 頭が回らない…
体もフラフラで… もう…
急にオジサンはワタシの胸をモミモミしながら、
「やわらか…たまんねえ…やらしてくれ奇麗なネエちゃん…右腕、無くてもぜんぜんいいから」
ズボンのポケットからクシャクシャの1000円出してきた。
ワタシはなぜか思い出すように胸が熱くなり…
目の奥も熱くなり…
「ワタシを助けてくれますか…? いじめから…殺人鬼から…家族も」
「よっしゃ守っちゃる」
手を引っ張られる… テントへ…
急に…
どこからかヤバそうな若い3人組が来た。
「コッチ先だろうがジジイ!!」
オジサンは引きつった笑みで若い3人組を見て、
「すいません!」
ワタシの肩をガシっと抱いた、デカい若い金の短髪が、その手で胸を触りながら、
「ジジイ、仕事もらいたきゃ、女きたら報告しろよ! カスが!!」
「はい…うげっ!」
オジサンへの暴行が始まる…
死ぬよこれ…
ワタシも逆らったら殺されちゃうよ…
テントに運ばれた。
ビリヤード台があり寝かされる…
注射を持ってきた… すぐに左手に射ってきた…
もう終わり‥‥だね
ワタシ 超ヘタレだし…
若い男3人の話合う声が聞こえる…
すぐに、
首に刃物の感触… もう怖すぎて…
「オレら愚連隊『ナイトメア』に逆らったら、どうなるか分かってる? リーダも俺らもやばいから、家族も友達も消えちゃうよ。 分かったら抜け」
寝ながら、横を見るとチャックを開けだした…
その向こうの、
テントの壁に「SM」の道具が見える…
目隠し…
サルグツワ…
リード付きの首輪…
んん?
脳裏に…
「ぼぴゅん! (^ω^)」
明らかな変態中年の四つん這いの姿が浮かぶ…
誰だっけ?
あ? 思い出したわ?
瞬時に! 死神のキセル胸から出し!!
チャック開けた野郎の目に思いっきりブッサス!!
「いでぇっ! ちぃちょおおおうう!!!」
すぐにナイフを取り!! 近くの二人の首にスパン!スパン!
「ううええ…」
「なん‥うえ…」
二人は倒れる…
目を押さえる金の短髪のデブの首にナイフの先をブスリっと刺し、
「おい、おまえ誰にモノ言ってんだ?」
「ごめん…」
「抜いてやるから出せ」
「もういいって…もういいから…」
「いいから出せって」
「やめてって」
「だせ!!!」
自分でパンツを脱がせた後に 切り取ってやった
パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ
外から拍手の音が聞こえる…
この拍手の主は、間違いないだろうね…
ナイトメア
ナイフを持って、テントの外に出ると…
多いな…
黒いビニール袋を被った迷彩服のナイトメアの後ろに、
道具を持った愚連隊が20人?
ナイトメア… さっきのホームレスジジイをオノで滅多切りにしながら、
あの心の声が聞こえ始める…
《 青春を謳歌しろ 》
直後! 愚連隊が一斉に襲い掛かってくる!!
うっ!! ぐぐう!!
乗られる!!
金属バットでボッコボッコだあああ!!
かくじつに死ぬなコレ!!
その時!! どこからか!!
赤鬼セントの声!!
《 起きて!!☆ ユキノ様!!☆ 》
ワタシの体は宙に速く浮きあがる!!
浮きながら!!
ナイトメアを左手で指差す!!
「ナイトメア! ワタシが絶対にぶっっ殺す!!」
《 青春を謳歌しろ 》
ナイトメアはオノを大きく振りかぶり
ビュン!!
投げてきた!
コース的確だし!
ビュ―――!!
速いなんてもんじゃない!!
ワタシの胸部に!! ぐっ…
ナイトメア… また顔を隠す黒いビニールを左手で触った…
なに…かの…癖か…?
死ぬ… や… ば… ・ ・・ ・
「どわーーーー!!! ふーーふう~‥‥生きてる生きてる…」
隣に来ていた赤鬼セントが驚いた顔で、
「大丈夫!?☆ 物凄くうなされていたから頬を何度もビンタでぶん殴った☆」
「セントありがとう… マジでヤバかったから…」
ワタシは右手があるのを確認した後に、セントの顔を見て、
「はぁ…はぁ…セント…ナイトメア知ってるか?」
「ナイトメア?☆正体は不明だけど超有名☆ 三大魔王と同格の『S』uper『M』ax級の超危険な夜魔☆ 狙われて生きてたヤツいないらしい☆ まさか…☆」
ワタシは後ろを眺める…
リュウトもショウも… 乗客全員が眠っている…
前を見ると、スチュワーデスも眠っている…
「全員眠っている?」
セントを見て、
「セントだけなんで起きてるの?」
セントは目を輝かせ、
「気合☆」
でも、すぐに目がトロンとなり、
「でも眠気ゲキやばい…☆」
たしかに… すでにワタシも眠気が襲ってきている…
もう一度眠れば… 地獄ってか死ぬ可能性大だろ…
気になったから、
「ワタシどれくらい眠っていた?」
「たぶん5分…でも…なかなか本当に起きなかったから7分か8分くらい☆」
「8分? そんなもんなの?」
後10時間50分も、この眠気の中、眠らないなんて絶対に…無理‥‥
席を立とうとすると、
横のセントが、
「どこいくの?☆」
「貨物室行って中年奴隷とムチを回収すんのよ」
「無理☆ 貨物室は飛行機の横壁サイドだから外から開けるしかない☆」
「マジ?」
「マジ☆」
こりゃヤバいわ…




