3話 躾(しつけ)
ワタシの居ない間に、無断で合体をしようとした赤青白の三体鬼に、上半身裸のままで正座をさせた。
目隠し、サルグツワ、リード付き首輪姿の、四つん這いの中年奴隷に足を組んで座るワタシは、黒光りするニーハイブーツを赤青白の鬼に突き出し、
「セント、ショウ、リュウト、反省の証としてワタシのブーツを丁寧に舐めろ…」
イケメンの赤青白の三人はお互いの顔を見合い、覚悟を決めた様に一人ずつワタシのブーツを、舌を出し舐めた。 閻魔女王のワタシは「ふ~」と死神のキセル大きく吹かし優越感に浸る。
ウフフ…まさにバター犬ね…元々、犬だしね…
死神煙 { 死ね! クソ売女が! おまんっ…} 消えた。
なんとなく、四つん這いの中年奴隷の尻にパチーンっとムチを強く討った。
「あっっづ…(^ω^)おっぼっ↗」
ワタシは座ったまま…
一番可愛い顔をしている白鬼リュウトの背中を強くパチーーンとムチを打った。
「うっぐっ・・・いたい・・・」
リュウトは背中はもう紫色…血も出てる…フフ
ワタシはリュウトを前蹴りし、
「このさかった変態犬一匹は閻魔の裁判所に置いていく…これで三体合体できないわね」
リュウトは涙を浮かべ、
「そんな! ユキノ様!」
イラついたのでリュウトの背中にもう一発! さらに追撃の一発!
パーーーーン! パーーーーーン! ついでにパーーーーーン!
「BL犬のクセに、なに口ごたえしてるんだよ? おい…顔を上げろ…」
うつ伏せで倒れたリュウトは虚ろな目でワタシを見上げてきた。
「うっ…酷いよ…ユキノ様…まるで鬼だよ…」
カチーーンと来たワタシは!
「ドくされ変態犬が!! 女王様とお呼び!!!」
トドメのムチ!!
『S』uper
『M』agnum
(S難度★★★★★)
を!!
ガチァンーーー!!!
…を放ったが
イスの中年奴隷が動いたので外れちゃった…
しかし、閻魔の半分のチカラ…
凄い威力だわ…遠くまで地面に亀裂が…
当たったらリュウトは死んでたわね…
そうか? コイツ(中年奴隷)、白鬼リュウトを殺さないために動いたのね?
つい殺しちゃうところだったわね…
ワタシは、中年奴隷の顔を見下ろすと…
「ぼ~~! ぼ~~!(´;ω;`)」
目隠しの下には涙がこぼれ、サルグツワの隙間からヨダレがしたたり落ちていた…
なるほどね…リュウトがうらやまし過ぎて…ヤキモチ焼いたのね?
ワタシは中年奴隷の薄い髪の毛をブッチブッチと摑み、
「おい? 後で、たっぷり喰らわしてやる」
「ぼっ♪ (´ω`)」
白鬼リュウトを見ると…その上には、赤鬼セントと青鬼ショウが覆いかぶさっていた。
コイツラ…リュウトの身代わりになる気だったんだ?
ワタシは赤青白の鬼に笑みを浮かべながら、
「たいした絆ね? BLも捨てたもんじゃないわね…フッ、行くよ」
四つん這い中年奴隷の背に乗るワタシは、足を組み直すと、四つん這いはフワっと宙に浮く。
「アダムとイブを倒すまで3P合体は禁止な…」
赤鬼セントと青鬼ショウは…
傷ついた白鬼リュウトの両肩を組み、立ち上がらせ、
「はい女王様…」
セントとショウの眼は屈服に近かったけど…
リュウトだけ、眼に憎悪があった…
フフ…いい眼してる…あれだけムチでぶったのに…調教しがいがあるわね…
赤青白の鬼が、それぞれの色のタキシードを着直すと、ワタシは四つん這いの中年奴隷の尻にムチをパーーーンと討ち、
「ぼるっぼょ!(^ω^)」
最初の目的地の、血の池地獄へ向かった。
スーーーっと飛び進む、四つん這いの背中で死神のキセルを「ふ~~」と大きく吹かした。
さて、血の池地獄…楽しみね…
死神煙 { よごれメス豚~! 血の池地獄が! お前の死にば…} 消えた。