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25話 カツ丼食うか?



 四つん這い中年奴隷の首輪のリードを引っ張りながら、カサンドラの街路樹を歩く。

 血の池のラーメン屋から何も食べてない…お腹すいたな…

 ギョーザとラーメン美味しかったなぁ…


 案内板が見えた


『デビルマウンテン ロープウエイはこちら ➡ 』



 案内板を右に回ると、四角い建物のロープウエイ乗り場が見えた。


 二階建て? 二階から乗るのね?


 建物の外壁のベンチに座って足を組み周りを見渡す。


三体鬼(ケルベロス)はまだ?」


 ワタシが曲がって来た方を見ながら、死神のキセルを吹かしながら待つ、



 ん? 来た? ちっ走れよな…



赤鬼セント 「ユキノ様☆ おまたせ☆」

青鬼ショウ 「鎖蛇にからまれて大変だったんですよ!」

白鬼リュウト 「漫画のみっちり入った袋ごと巻いてくれたから運良く出れた♪」


 リュウトは嬉しそうに『うみねこの鳴くこ●に』の全巻入った袋を見せつけてきた。



「リュウトくん♪ さすがね♪」



 ワタシは左のコブシを白鬼リュウトの前で高く上げた。


「えなに? ハイタッチ? でもグーじゃん?」


 ゲンコツをリュウトの頭に振り落とす!



 ゴッ☆☆~~ン



 リュウトは頭を両手で押さえながら、


「痛って! なにすんだよ!?」


「ボケナスかお前は!? 食料コンビニに買いに行って、なんで漫画持って逃げる!? コレが食えるか!?」


 さらにワタシは右手のムチで! 尻と背中を!



パーーーーン! パーーーン!



「おまっ! まじいでっ! ってっおまあぁ!!」


 リュウトは何度も飛び跳ねた。


「リュウトお前、今度ワタシが調教(エスエム)すっからな?」


「なんでだよ!!」


 リュウトはいっちょ前に反抗してきやがった…


 しかし、

 ワタシとの『SM』のキーワードが効いたのか?


 その攻撃的な表情は、高速で落ちる砂時計の様に怯えた顔に変化した。


「ユキノ様…やめて…コイツ(中年奴隷)みたいになりたくない…」


「ぼう? (^ω^)」

 口にサルグツワ、目隠し、白パンツ一丁の四つん這いの中年奴隷は、不思議そうにリュウトを見上げていた。



 ワタシは後方にあるロープウエイの入り口を親指で指し、


「行くよ」


 仲間を連れて中に入る。


 一階の乗車券売り場にセントが行く。

 しかし、すぐ戻って来て、


「ユキノ様!☆ カード払い無理みたい!☆ 一人2000円☆」


「まじ?」


「現金1万いる☆ どうしようか?☆」


「まあ…現金は無いとこれからも困るもんね…都会のカサンドラで作っといた方がいいわね…」


「確かに現金が一番☆」


「パチンコ屋の向かいに質屋があった。 ケルベロスは街行って、時計屋で一番高い時計を一個買って質屋に売ってきて。50万以上の現金になるかもしれない」


ショウ 「ユキノ様、ならビトンのバッグも財布も買って質屋で金に換えよう♪」

リュウト 「ショウ、宝石も買おうぜ♪ダイヤモンドなら♪むちゃ高く売れる♪」


 パーーーン! パーーーーン!


 ショウ 「いでえって!」

 リュウト 「もううう!! なんで()つの!?」


「たくさん上モノ持ち込んで、質屋が怪しんで警察呼んだら面倒だろうが!?」


 地獄に警察あるか知らないけど…


「とにかく目立たない様に時計一個! 分かった!?」




 一時間後…




 ケルベロスは戻ってきた。


 ちっ…走れよな…


 ん??


 ショウとリュウトの手にはビニール袋…食料? やった♪


 ベンチに座るワタシにセントは…おいおい♪ ブ厚い封筒を差し出す。


「ユキノ様☆ 大成功☆」


 ワタシは手に取り、中身を確認…

「おう♪ほう♪無茶苦茶あるじゃん♪幾ら?」


「カルテイエの新作が☆ 320万で売れた☆」


「まじ?」


 ワタシは札を分け、100万円束をセントに差し出す。


「ユキノ様?☆ なにこれ☆」


「もし万が一あった時に現金があった方がいいでしょ?」


「ユキノ様☆ ありがとう☆」


 セントは100万束を赤のタキシードの内ポケットにしまった。


 次にワタシは1万円×2をショウとリュウトに両手で差し出した。


 二人は受け取り、不服そうに、

ショウ 「え? セントが100万で俺たちは1万?」

リュウト 「ユキノ様… どゆこと…?」


 ワタシは二人の持つビニール袋をジロッと見て、

「その二つの袋の中身が食料なら、+50万ずつ色付けるわ…見せてみろ…」


 二人は万引き犯の様に…なかなか袋の中を見せない…


 セントが申し訳なさそうに、

「ユキノ様☆ あの袋に中身は食料じゃない☆」


 ワタシはがっくりと首を落とし…

「やっぱりね…だと思った」


「でもショウもリュウトも凄く真剣に吟味して袋の中の物を買ってた☆」


 真剣に吟味して?

 なるほどね…知らぬ間にショットガンも無くなってるし…

 武器か…

 街で売ってそうな武器…サバイバルナイフ!?

 ぜったいそれだ!?


 セントは、ショウとリュウトの後ろに立ち、二人の背中をポンと叩いて、

「ほら☆ ショウリュウト☆ ユキノ様に見せて☆」


ショウ 「うん…」

リュウト 「わかった…打たないでね…」


 しぶしぶと…二人は袋を下ろし、中から


『うみねこの鳴くこ●に』のアニメDVD全巻

『うみねこの鳴くこ●に』のフィギア(ベアトリーチェ・マリア・シャオン)


 が出てきた…



 よく…こんなマニアックな物が売っていたな…?


 地獄で…




「ユキノ様☆ 大丈夫☆」


 セントは後ろに隠していた袋を前に出し、

「かつ屋のカツ丼です☆ 俺が5人分買ってきといた☆ カツ丼食うか?☆」


 空腹時のカツ丼という言葉に心がしびれた~

「さすがセント! 食う!」


 ワタシ達は自販機でお茶を買い、ロープウエイ乗り場のベンチでカツ丼をガツガツ食べた


 かつ屋のカツ丼最高!!



「ぼぐちぇぁぁぐちょおぉぉ (^ω^)」



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