表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/100

17話 餓鬼地獄2000キロ (8)



 バックするために! すぐさま!!

 ブーツのつま先でタンタンとアクセルを探る!

 コレね!

 つま先でアクセルを押し切る!



 ウウーーーーーー



 最後の黒人顔マンティコアはワタシのボンデージを掴んだまま!


 助手席で四つん這いでこっちを向く中年奴隷の向こうの眺めだと50キロくらいか!?


 軽トラのバック! これ以上は出ない!


 一か八か! アクセルからブレーキにつま先を!

「いっけーーー!!」


キュッーーーー!


 マンティコアの体は浮いて後ろへ! ワタシを掴んでいた手はキャビンの屋根に掛ったのか? ボキッっという音と共に離れた!


 上からベキって音の後、荷台の方でガタン!という衝撃と音が聞こえた。



 身体が自由になったワタシは改めて座ると屋根が… 無くなってるよ… 屋根の上… お気に入りの座り場所だったのに…

 足元に置いていたムチを手に取り、ドアを開けようとした時… 運転席のドアがガタンと落ちた。


 ワタシは前方に回り、閻魔女王の軽トラを見る、うわわ~140キロで黒人マンティコアを跳ねた大きな凹み、ヘッドライトも、もう両方割れて使えないわね…それに、両方のドア、屋根、フロントガラスも無くなっちゃった、サスペンションもやれたのよね…


 荷台に周ると、やっぱり、荷台に黒人マンティコアが…

 もはや最初の軽トラ140キロぶちかましで片足は潰れ、バックの時で片腕も潰れている。 もう動けはしない。


 黒人顔のマンティコア、ワタシに向かって、


「ガウ!! ガウ!! ガルル…ガウ!!」


 コイツら…特にコイツ…ワタシの軽トラをこんなにしやがったのに…

 うるせえ威嚇してきやがった…



 ブチ!!



 コイツはラクには死なさない!


 ワタシは荷台の後ろのフックを外し柵を落とし、ムチを黒人マンティコアの壊れた手にクルクルと巻き付けて、


『S』trong !!

『M』uscle !!

S難度★★★★


 ズルーーーボトっとマンティコアを荷台から引きづり落とした。


「ガウ!!! ガウ!!!」

 勝負決まってんのに… まだ一丁前に吠えてやがる…


 ワタシのかなり遠くにいるアバドンを見て、

「アバドンじゃ、すぐ死ぬから、ぬるいわね…ん?」


 遠くに餓鬼が3体タムロしていた。

「アレがいい♪ 来てくれるか?」


 ワタシは大声で、

「ココに食べれる!! 弱ったマンティコアがいるよ~!」


 食べれるという言葉に反応するように、餓鬼はコッチに歩み出す。


あとは、餓鬼が死刑してくれるでしょう。




 三体鬼(ケルベロス)が来た。


赤鬼セント 「ユキノ様☆ 大丈夫みたいだね☆」

青鬼ショウ 「うわ…この軽トラ、酷いな???」

白鬼リュウト 「動くのか? これ?」


 ワタシは運転席に乗り、

「動くかやってみる」

 アクセルを踏んでみる。


 ブーーガタガタ、ブーーガタ、ブーーーー


 三体鬼(ケルベロス)の周りを、小さく一回りし車を止め、

「エンジンとハンドルとブレーキはまだ動く、乗れ」


 手ぶらのセントと、ショットガンを持ったショウとリュウトが荷台に乗った。

 助手席には四つん這いの中年奴隷。


 さあて、ゴールを目指しましょう!


 ワタシは、もうこの軽トラはバックミラーはもちろん、荷台との壁も無いので、後ろを振り向きセントに、

「ゴールはどっちだっけ?」


 セントはある方向を指さし

「アッチ☆」


 ワタシはハンドルを切り、セントの指さした方へ軽トラを走らせる。


 サスペンションが壊れ、ガガガっとかなり揺れる中、隣の四つん這いの中年奴隷は股間をシートの角に当てていた。


「ぼいっ…ぼっ…ぼぅっっ (*´ω`*)」


 後ろでは三体鬼(ケルベロス)が話をしている。


セント 「しかしマンティコア☆ やばかった☆」

ショウ 「ユキノ様でも、けっこう手こずったからね」

リュウト 「俺たちが合体(サンピー)してケルベロスになれば一食いだったけどね」



 ウフフ♪

 三体鬼(ケルベロス)め、あんな事を言ってる♪ ワタシ、じつは本気出してないのにね。

 最後はかなりヤバかったけど、死神煙が言っていた…

 『メロン気球隊』

 とか言う敵と、後ろからのメロンレデイとの戦闘のために、『S』パワーを温存していたのよ。



 その時、

 セントが後ろから顔を出してきて、


「ユキノ様☆ アレがゴールです!☆」


 キラキラとした指のさす先には…

 大きな城壁が見え始めた…

 ワタシはセントの方を向き、

「城壁を目指せばいいのね?」


「はい☆ 城壁を俺の持ってる地獄のマスターキーで開けて入ると、『三大魔王』の一体『ベルゼブブ』の城がある☆」


「ベルゼブブ? 敵のアダムイブ側なの?」


「中立☆」


「中立?」


「『三大魔王』の様な地獄に堕ちた人外の『S』uper『M』ax級は、地獄の鬼じゃ管理できない☆ だから自由にしているの☆ まあベルゼブブに嫌われなければ攻撃はして来ないと思うよ☆」


 案内板が見えた。


『ゴールまで後1キロ』


 あと少し!!


 その時、

 やっぱ来たか!?


 城壁の上から…


 たくさんのメロンが見え始めた…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ