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13話 餓鬼地獄2000キロ (4)


 軽トラの荷台から、近づく餓鬼withアバドンを見た。


 餓鬼地獄の最初に使った…


『S』pace    

『M』agnitude  

S難度 ★★★★★★★★★


 あれを使って餓鬼どもを蹴散らすか…


 だめ…


 今あれを使うとワタシの『S』パワーが切れて、

 メロンレデイ(卑弥呼)と、ショットガンババア(西太后)に殺られちゃう。


 横をハーレーで走るババアは運転席の窓をノックし、

「セント~~元気~~」


「お前誰!?✰」


 運転席の赤鬼セントは、ババアのマネキン顔に西太后と書かれているのに気付き、

「西太后?✰」


 ババアはセントに投げキッスをして、走る軽トラの前方に回り、


「閻魔女王!! ワタシが前方の地雷を探知する!! お前は後方の餓鬼どもを迎撃しろ!!」


 ワタシは、


『S』pace !

『M』uchi !

S難度★★★


 伸ばしたムチで、

 ババアの背中の筒にあるショットガン二丁をゲット!


 カリ太触手を長く伸ばし地雷探知するババアは怒った声で、

「こりゃー! 盗みやがったな!」


「ショウとリュウトにも迎撃させんだよ!! 弾は!?」


「ちっ、したないね、後ろのボックスだよ! ワタシのお気に入りのショットガンのモスバーグM500だよ! 後でちゃんと返せよ!!」


 ワタシは再び、ムチを伸ばしハーレーの後ろのボックスをゲット!

 すぐ開けると、弾が溢れんばかり。

 早速、寝ている青鬼ショウと白鬼リュウトの顔に「パーン」とビンタ!


「痛って~」

  一発で起きた。

 こっちを見上げるショウとリュウトにショットガンを掴ませた。


ショウとリュウト「なにこれ?」


「後ろを見ろ」


 もうそこまで迫っている餓鬼の群れを見た二人は、

ショウ「うわ!! なんだこれ!!」

リュウト「なにこれ…アバドンまでいるじゃん…」


 ワタシはショウとリュウトの持ったショットガンを指さし、

「それで近づいてくる餓鬼を殺せ、弾はこの中にある」


 ショウとリュウトは立ち上がり、

ショウ「了解」

リュウト「ういっす」


 先頭の餓鬼の集団がもう荷台に1メートルまで来た!

「ババア!! もっと速度を上げろ!! 大群に追いつかれたら終わりよ!!」


「うるせえ!! わかっちょるわ!! ワタシも必死なんだよ!!」


 ショットガンを構えたショウとリュウトが、距離1メートルの餓鬼の集団に銃弾を放つ!

 2体の餓鬼の胴体に当たり餓鬼は崩れ落ちた!


「ワタシが中央! ショウとリュウトは両サイドな!」


 ワタシもムチを振り回し餓鬼狩りに参加する!


 パーーーン  パーーーン ドン! ドン! パーーン

 パーーン パーン ドン! パーーン! ドン! パーン


「ユキノ様! もうヤバい!」

「横まで来だした!」


 数が多すぎるし!

 ババアの速度が遅すぎる!!

 このままじゃ! 不死身のアバドンにまで追いつかれるぞ!


 走っている餓鬼より遅いなんて…

 なぜ??


 まさか??



 ワタシはショウとリュウトに、

「少し頑張ってて」


「ええ!?」


ドン! ドン! ドン! ドン!


 ショウとリュウトの必死の銃声の最中、


『S』pace !

『M』uchi !

S難度 ★★★

   &

『S』ensor…

『M』uchi…

S難度★★★★


 ススーッと静かにムチの先を、

 前を並列で走るメロンレデイのベスパとババアのハーレーの後ろへ、


 グリップから声が聞こえる。

 ワタシはソレを耳に当てる。


「ワラワの作戦は見事だろ~~ (´▽`)」

「ケケケ、本当はもう10キロくらい飛ばせるがな」

「もっと速度を落とそうか? (・∀・) 」

「ケケケ、アバドンが来れば軽トラを噛み砕かれてジエンドじゃ」

「ウフフ、ユキノ先輩が死んでから飛ばせばいいしね (^_-)-☆」



 ブチ



 そのままムチをババアの体に「クルクル」と絡めた。


「うわ! なんじゃこりゃ!?」



「死ね」



 ポーーンと…


 上空に投げると、後ろの餓鬼集団にドンと落ちた。

 ババアは大声で、

 

「うぎゃ!! 喰われるーー! え?」


 しかし、

 餓鬼の集団もアバドンもババアを無視、

 だけど、

「ラッキー♪ っうぐ!! やめろ!! 踏むな!!」

 走る餓鬼の集団に踏まれ踏まれ踏まれ目視不能になった。



 でも、さすがはハーレーは…

 乗り主のババアが消えても、無人でもまっすぐと走り続ける。


 ワタシは餓鬼の群衆に踏まれ死んだであろう、見えなくなったババアをの方を見て、

「なるほどね、あんなババア…餓鬼でも喰わないよね…さてと…」


 運転席の屋根に座って運転席の窓を叩き、

「セントもっとスピード出せ」


「しかし✰ 前には地雷原にメロンレディが?✰」


 ワタシはメロンレディに、

「卑弥呼、スピードだせダッシュ」


 メロンレデイは後ろを振り返りながら、

「しかし、ユキノ先輩…前は地雷原ですけど? (;'∀')」


 ワタシは笑顔で後方を親指で指して、

「へえ~あのババアみたいになりたいんだ~?」


「いやです (^▽^;)」


「なら飛ばせ、あと地雷ゾーン80キロ運が良ければ地雷を踏まない」


「はっはい… (>_<)」


 速度が上がった。


 ワタシは

『S』pace

『M』uchi

 で、メロンレディの横の無人のハーレー操縦。


 軽トラの左右のタイヤの位置に、メロンレディのベスパと無人のハーレーを並べ、


「卑弥呼♪ 速度は80キロね♪」



「はい… (-_-;)」



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