表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

じじいだって死に際には世界がスローモーションになる

 アスファルトの上で、陽炎が揺らめいている。空は雲一つ無く、視力の下がった目には痛い程青かった。


 孫の悲鳴が聞こえる。来るな、来なくていい。ワシはもう十分、十二分に生きた。もっとお前をかわいがって、結婚するまで見届けたかったが。そんな事を考えた。世界の時間はだんだんと遅くなっていく。そして、全てが止まるのだろう。電車が、巨大な鉄塊が、この身を跳ね飛ばすか、押し潰すか、挽き潰すかするからだ。近いうちに、間もなく、すぐに。

 死の間際に全てがゆっくりになるって、本当だったのか。

 そんな事を考える。そして、ある気持ちが沸き起こっていく。


 しかし、しかしだ。

 どうしてこうなった。


 阿知波主水あちわもんど、七十八歳は原因について考える。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ