遭難しました(とんでもないものに出会いました)
※メリル視点
体が怠い。
ていうかまともに動く気がしない。
なんか頭が気持ち悪いし……。
「う……ん…」
ゆっくりと目を開けると、そこにあったのは赤。
ていうか痛い! 目が痛い!
なんかぬめってしてるし。
……もしかして。これ……血?
そう思った瞬間、全身に激痛が走った。
「ッ――――~~!!」
痛い! 痛い痛い!
お腹とか腕とか、体中がとにかく痛い。
私は血の付いた瞳でどうにか自分の体に視線を落とす、いや上げる?
どうやら私は森の木々に生えた蔓に引っ掛かってるみたいだ。
……て、うわ~。
自分の体ながらひどい有様だった。
まずお腹だけど大きな切り傷が出来てて血がいっぱい出てる。
他にもあちこちから血が出ていて、どう考えてもこのままじゃまずいと解る。
「っ、~。ひ、《ヒール》…」
碧い光が自分の体を包み、癒しを与える。
それで多くの擦り傷は癒えたのだが、お腹の大きな傷は消えなかった。
「~~! 《ハイ・ヒール》!」
より上位の治癒魔法で自分の体を癒す。
今度はしっかりと体の傷がなくなった。
痛みが残っているのはおそらく幻視痛だろう。
とりあえずこれで命の危機は回避出来たと思う。
(それにしても……)
周囲を見回してみるが、そこにあるのはひたすら森だった。
「ここ……どこ?」
近くに他の皆はいない。
さっき? までワイバーンと戦っていたが、そういえば最後になんか凄い衝撃があって……。
「皆も吹っ飛ばされたのかな?」
少なくともあの威力のぶつかり合いに巻き込まれて耐えられるとは思えない。
とりあえず下りよう。
私は体の身動きを封じているこの蔓を切ろうと手の平に魔力を集める。
「――《ウォーター・カッター》」
水の刃を生み出す魔法だ。
手の平から手裏剣みたいな形の水がグルグルと回転して片手の蔓を切る。
一応言っておくとこれは下級魔法だ。
攻撃魔法ではあるのだけど、威力はその名の通り、カッター程度のものしかない。
これを強力にした《ウォーター・スラッシュ》という中級魔法がある。
水の刃って鋭そうだけど、この魔法も硬い相手には弾かれるからそんなに強くはない。
やっぱり【水】の魔法は威力の面で難があるのだ。
特に私は性質柄極めることもできない訳だしね。
「ん、よっと」
私は自由になった手で【アイテムボックス】から一本のナイフを取り出す。
魔力の制御が難しいので水の刃で切るよりこっちの方がいいのだ。
「と、わっ」
さらに一本の蔓を切ると、私の重みに耐えられなくなったのか蔓が軋み、ちぎれて地面に落とされてしまう。
「むぎゅっ」
自分の口から出た声に内心突っ込みたくなったけど、まあいいや。
とりあえず落ち……降りれたし。森の出口を探そう。
「まっすぐ歩けば出れるかな?」
正直自分がどこにいて、どっちが外かまるで分からなかった。
こういう時はとりあえず分かってることをたどるに限る。
「うーん。来たのは空からか……」
木々の間を突っ切って吹っ飛ばされた、とも考えてそしたらそれを追えばいいと思ったのだが、どうやら私は降って来てしまったようだ。
気を失っていたのでどの方角からきたかも把握していない。
これはちょっと……まずいなぁ。
帰る手段がない。
特に出口が分からない場所まで飛ばされて来てしまったというのが大きい。
直線にしてもかなりの距離があるということだからだ。
もし道を間違えたら合流できる自信はない。
ついでに血が抜けて貧血気味なのもいけないな。
回復魔法では血だけはどうにもならないから。【ポーション】にも血を増やす物はない。
あ、でも似たような物が…。
私は【アイテムボックス】から一本の【ポーション】を取り出す。
【ヒーリングポーション】
体の自然治癒力を高めるポーションだ。
普通の【ポーション】と何が違うのかというと、通常の【回復ポーション】は即効性で、体の血液に染み込み治癒能力を引き上げ血を塞がせる。組織を作らせる。というもの。
対して【ヒーリングポーション】は傷の治りこそは遅いものの、体の全組織に染み渡り、体の足りない部分を補わせようと働きかけてくれる。
ある意味万能だが、その効果は微弱。実際今みたいにちょっと貧血気味だとか、そういう状況でしか使えない。
言ってしまえば気付け薬みたいなものだ。それに、効果はあくまでも増進させることだから食事とかはしっかりしないといけないのは同じだ。
でも飲まないよりはいい。
「……ふぅ」
さて。
久しぶりに木登りでもしようか。
高いところからなら色々と把握できるだろうし。
メンダマ鳥と格闘していた時期を思い出すなぁ。あの頃は肉を目当てに必死だったからねぇ。
私は慣れた動きでするすると木を登る。ついでに【アイテムボックス】からロープを取り出して太い枝にくくり付けるのも忘れない。
これは命綱だ。
……うん。なんで私平和に暮らすのを目指してるはずなのにこんな野性児技術高いんだろう?
色々おかしいよね。
ついでにおかしいと言えば。
この森もおかしいねぇ。ニッコリ
「なぁんで終わりが見えないかなぁ?」
どんだけ吹っ飛ばされたんだよ、私っ!
間違いなく一日やそこらでどうにかなる距離じゃないよ。
むしろよく生きてたよ。蔓に感謝だね。
「……はぁ~」
どっちみちここにいても仕方ないし、少し進んでみようかな?
と、念のために。
「――《ウォーターズ》」
五匹のスライムを召喚し、自分の周囲を守らせる。
この子達は物理攻撃力こそないが索敵能力に優れているため、周囲への警戒として配置するには調度いいのだ。
と。
トントン
「え、さっそく引っ掛かったの?」
コクコク
スライムは体を二つの球状に分裂させて器用に頷く。
見てて面白い。
これで一発稼げそうな気もするね。
で、問題は引っ掛かった相手の方だ。
もし一緒に吹っ飛ばされた誰かなら、さっきの私みたいにまずい状況である可能性が高い。
逆に。
ワウ~
逆だったか。
出てきたのはウルフ。魔物だ。
でもランクは低いし、遭遇しても倒せない相手では決してない。
「――《フレイムランス》」
呪文を唱え、私の肩上辺りに炎の槍が出現する。
本来、ウルフ程度にいちいち魔法を使うのは魔力の無駄遣いなのだが、【マジックポーション】を大量保持している私はその限りではない。
むしろ貧血気味の今、体力勝負する方が危険だ。
ウルフは私が魔法を使ったのを見ると、警戒心を強め―――
キュゥゥゥ
――ごめん。降参のポーズしたよ。
これ……犬? 犬の反応だよね?
綺麗な伏せをするウルフに近付いてみると。
(ああ。そういうこと)
そのウルフは足とお腹に怪我があった。
歩くのも、進んではいるが這うという表現の方が近い。
襲うかどうかの前に戦え無かったのか。
(って、いやいや)
ちょっと待て私。相手は魔物だよ?
そもそも普通の魔物が降参して許しをこうようなことって絶対ないよ?
うーん。
試しに頭を撫でてみる。
クゥ……ゥン♪
気持ちいいか~、そかそか。
犬だよね!? 君もう犬だよね!?
なぁーんか人懐っこいな。
襲って来そうにないし、ちょっと試してみよっか。
「――《ヒール》」
碧い光りが包み込んで、ウルフの傷を癒していく。
魔物に効くか微妙だったけど、傷が消えていってるから効果はあるらしい。
戦闘中に敵を回復しないように気をつけないとまずいなぁ。
クッ!? ワウワウ~♪
あ、お腹出した。ちゃんと治ったみたいだね。
よーし、よしよし~。(なでなで)
ク、クゥゥン♪
「ねえ。君魔物だよね?」
クゥ?
ウルフは小首を傾げて私に目線を合わせる。
『どういう意味?』って聞かれてるみたいだ。
知性高いなぁ。
こっちの言葉完全に理解してるよこの子。
「私襲わなくていいの?」
ワウッ。スリスリ
「もう慣れたからいいってこと?」
ワウッ
「この森のウルフは皆君みたいなの?」
クゥ~? ! ワウッ
「マジか~」
人懐っこいウルフのいる森かぁ。
もしギルドのクエストとかで討伐に来た冒険者がいたら扱いに困るだろうなぁ。
まさか懐いてくるのを切り捨てる訳にもいかないだろうし。
いや、知らずに切り付けたから怪我してたのかな?
「ねぇ。もしかして森の外への行き方とか知ってたりしない?」
聞くと、ウルフ勢いよく起き上がった。
そしてある方向へと走り出すと唐突に振り返り、じっと見つめてくる。
「ついて来いと?」
ワウッ
おお~。これは有り難い。
まさか森に住む魔物に助けてもらえるなんて思ってもみなかった。
「君に名前とか付けた方がいいかな?」
クゥ?
私は危機的状況から一転。奇妙な出会いによって、仲良くなったウルフに助けてもらえることになった。
ついでに呼び方考えてみようっと。
※カーダ視点
何処だここ?
俺は白い天井のある場所で目を覚ました。
いや、天井じゃなくてただの垂れ幕か。
どうやらここは馬車の中らしい。
見回すと、クレスの兄ちゃんやジャンクのおっさん(カーダからはそう見える)が俺と同じ様に転がされていた。
二人とも体中包帯だらけだ。おっさんの方は添え木までしてある。完全に折れてやがるな。
メリルとリックはいない…。別の馬車なのかもしれない。
まあ、メリルはどのみち女の子だから野郎と一緒にはしないか。
まったく、ひどい目にあったもんだ。
まさかワイバーンが強くなって復活するとは思ってなかったぜ。
こないだのクラーケンといい、島の外の魔物は再生する奴ばっかなのか?
実際、そんなことはありえないと分かってはいる。
あいつらが異常なんだと。ガランのおっさんもそんな奴はめったにいないと言ってたはずだ。
俺はゆっくりと起き上がって、体の傷を確認してみる。
多少の切り傷や打撲はあるが、他の二人みたいに動けないほどの怪我は無かった。
どうやら運ばれてきた中では俺が一番軽傷っぽいな。
(て、うおっ。左肩外れてんじゃねえか)
ゴキッ(自分で直した)
「よし、くっついたな」(※常識ある人は絶対に真似しないでください)
さて。他の馬車の様子でも見に行くか。
あれからワイバーンがどうなったのかも気になるしな。
ちょっとそこの姉ちゃんにでも聞いてみるか。
「おーい」
「あ、カーダくんっ! 目が覚めたんだ!?」
俺が声をかけたのは、前にメリル達と一緒に魔道具を見せてもらった短髪の姉ちゃんだ。
確か名前は……。
「えーっと」
「セリーだよ。もしかして忘れちゃった」
「あー、そういやそんな名前だっけ?」
完全に忘れていた。
というか名前を尋ねた記憶が無いんだが。
ん?
「なんだそいつ?」
「あ……」
セリー姉ちゃんはちっせえガキを抱えていた。
なんでか着物着てる日本なら小学校に入るかどうかくらいの子供だ。緑色の髪が特徴的だった。
今はセリー姉ちゃんの腕の中ですやすや眠ってやがる。
「えーっと。この子はね……」
「うぅ………ん? 朝でござるかぁ」
セリー姉ちゃんがそいつを持ち直すと、その揺れで気がついたのか寝ぼけ声を出す。
「その言葉遣い……まさか、あの鎧の中身か!?」
そのガキは眠そうに瞼を擦ってキョロキョロする。
そして視線は俺で止まった。
ついでに眠気も吹き飛んだのか、目をぱっちりと開く。
「おぉっ。お主はあの見込みある剣士ではござらんか」
「お前。こんなところで何してやがるんだよ?」
「まあまあ、とりあえず一度落ち着いたところに移るでござるよ。いつまでもセリー殿に抱えさせるのは悪いでござるし」
「は? んなもんお前が自分で立てば―――おい、なんだそりゃ」
「それについてもしっかりと説明するでござるよぉ」
場所は移って、馬車の中。
鎧の中身はなんでか今度は食事係のミーファの姉ちゃんの膝上に座っていた。ちゃっかり果物までもらってるし。
カリカリ、ヌグヌグ
「ふぅ。やっぱり林檎(に似たフルーツ)はうまいでござるなぁ」
「ふふ。良かったわ」
まあ、姉ちゃん達皆嬉しそうだからいいんだけどよ。
「で、お前。足はどうした?」
そのガキ。一応言っておくと女の子、には膝から先が無かった。
着物も丈の方が下半身よりずっと長くて、ヒラヒラしている。
こっちの世界では始めて見るが、コイツは障害者だ。
「せっしゃには生れつき、膝より下の部位が欠けているのでござるよ。ついでに先も丸く、まともに立つことも適わんのでござる」
「……。じゃあなんであの鎧の時は足が生えてたんだ? ないんじゃないのか?」
「うむ。それこそせっしゃの持つ魔道具【転身】の能力でござる」
ガキは着物の中を開いて見せた。
ミーファ姉ちゃんが「あっ」と声を上げるが、俺にガキの裸に反応する趣味はないぞ?
というよりも。そんな事考える前に目に付いたそれを見て言葉を失った。
(なんだこりゃ)
ガキの胸。溝落ちの辺りには短剣が埋め込まれていた。
いや、短剣というかキーホルダーサイズの飾りみたいなやつがあったんだ。
「本来。この魔道具は自分の胸を刺して使うのでござるが、一度使う度に自分の体を傷つける故、命と引き換えに力を得る禁断の魔具とされていたものでござる。それをせっしゃの師匠がせっしゃの体に埋め込むという新たな方法で解決させたのでござる!」
「それ大丈夫なのか? 体が壊れたりとか」
「問題はないでござるよ。一度はめ込むと死ぬまで取れないでござるが、体に害はないでござる。ただ、完全に体の一部と化してしまったので無理に取ると最悪死ぬとは言われたでござるなぁ」
「………。まあ、お前がそれでいいって言うなら言うことはないが。で、あの鎧になるのがそれの能力なのか?」
「その通りでござる。これに魔力を流せばせっしゃは歩き、戦うことが出来るようになるのでござるよ。まあ、今は全力を出し過ぎて魔力がないでござるから充電中でござる」
言うとガキはシャクシャクと林檎を食べるのを再開した。
て……おい、前は閉じろよ。
これだからガキは。
俺がため息をつくとミーファ姉ちゃんが気づいて代わりに閉じた。
「こら。女の子が肌を晒しちゃいけません」
「ん、むぅ? そんなこと師匠は言って無かったでござるよ?」
「…その師匠さんがどんな人かは置いておくとして。女の子なんだから、特に前は隠しなさい」
「ん~、分かったでござるよ」
言ってからガキは帯をしっかりと締める。
一応自分で着付けは出来るみたいだ。
「は~。で、本当に聞きたいのはこれからだ。ワイバーンはどうなった? それと今の状況を教えてくれ」
「うむ。そうでござるな。その前に一つよいでござるか?」
「ん、なんだ?」
「そちらの名前を教えてほしいでござる。せっしゃは凜でござる。師匠にはお凜と呼ばれているでござる」
「あー。俺はカーダだ。よろしく頼む、凜」
「うむっ」
この時俺はまだ知らなかった。
負傷者が次々馬車に運ばれる中。まだ一人。俺のよく知る人物が行方不明になってしまっていることを。
※メリル視点
「ねえ、何処にむかってるの? なんかむしろ森が深くなってるんだけど」
ワフッ
うーん。『もうちょっとだっ』みたいにも聞こえるけど、実際のところ分からないし。
そんな風に考えていると、トントンと横からつっつかれた。
念のために出しっぱにしているスライムだ。
スライムはある一方向を触手で差す。
生態反応あり……か。
もしかしたらウルフの群れかな?
実際その想像は正しかった。
「うわっぷ」
ハッハッハ
ワウワウ~
まず真っ先に二匹に飛び掛かられた。
先ほどのウルフとの一件が無かったらこの段階で悲鳴を上げているところだ。
「わっ、ちょ、止め……あははくすぐったい。ちょっ、服の下は、んっ、駄目っ、血ぃ舐めないで……あーっ」
追加で群がってきたウルフによって、私は服の下の血を舐め取られ、めっちゃペロペロとモフられた。
「な、なんじゃっ! どうした!? また襲撃か!?」
私がくすぐったい思いをしていると、そんな甲高いソプラノボイスが聞こえてきた。
どうやら人がいたらしい。
私はどうにか身じろぎしてウルフ達から抜け出す。くぅ、くすぐったい。
「は~」
「な、なんじゃおぬしは!?」
そこには金髪ロングの幼女がいた。
なんでかファイティングポーズで。
ついでに頭の横に一本だけ羊みたいな角が生えてる。なんかアンバランスだ。
その顔は、うん。可愛い。
だからそんな目をうるうるさせて怖がらないでほしいな、生まれたての小鹿みたいだよ? 角が生えてるだけに余計に。
「えーっと。私はメリル。実は森の中で迷ってて。ほらこの子に道を聞いたらついて来いって……で、ついて来たんだけど」
そこで私は足に擦り寄る一匹のウルフの頭を撫でる。
他の子は私から一定の距離をキープしている。さっきのは血を舐めてただけみたいだ。
そういえば犬の習性で血を舐めるっていうのがあった気もするなぁ。
まあ、そんなことは今はどうでもいいのだ。
重用なのは今、目の前のこの子に敵対されないようにすることで。
「う……ぬぅ。ウルフが懐いておるなぁ。おぬし、テイマーか?」
「それって称号のこと? 私は持ってないよ」
「テイマーでないのか。才能はありそうじゃが。うむうむ。ウルフが怖れてないなら問題ないのじゃ。で、道に迷ったそうじゃな」
金髪ロリは私とウルフを見て機嫌を良くする。
良かった。とりあえず友好的だ。
「そうそう。だから出方を教えてほしいんだけど」
「それなら大丈夫じゃっ、わしのとっておきで外まで送ってやるのじゃ!」
なんと! いきなりだったけど、それはすごく有り難い。
金髪ロリは「ふふん」と鼻を鳴らしてから上空へと声高に叫んだ。
「クロロオオオオオオ!」
ガァアアアア!
私は一緒に見上げ、そしてそこに映った影に表情を笑顔に固めたまま絶句した。
ダーク・ワイバーン。
私を吹き飛ばした張本人ではないか。
「うむうむ。傷もすっかり消えておるな。どうやらわしの送った魔力は役に立ったようじゃのぉ」
あの黒い靄はこの子が?
ていうかワイバーンがとっておきって……。
「ん?」
そこで金髪ロリは固まっている私に気づいて、ニッと笑った。
「ああ。そういえば自己紹介がまだであったな。わしはミリーシア・デルロード・サティア。こことは大陸の反対側にあたる魔界を統治しておる偉大なる王。魔王の娘じゃっ」
「……………………………………えー」
どうやら私は……とんでもない出会いをしてしまったみたいです。
はい。という訳で金髪ロリの正体は魔王の娘でした。
結構ありがちですよねぇ。
というより魔王がいたんだ、と思う人も多かったと思います。
ちゃんといますよ。
ただ、皆さんが思い描くようなものとは別物だとは思いますが。
それについては次回説明します。
なんかだんだんファンタジーっぽくなってきた気がします。
この調子でほのぼの+ファンタジーな話が出来ていければいいですねぇ~。
ではまた(・∀・)/




