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第六話

 第六話です!

毎回ながら誤字脱字があったら……


今回は初混沌?的な感じになってますのん

そんな感じの雰囲気を感じ取ってもらえたらな〜なんて思ってますw


「あ゛ー……とりあえず俺は佐島(さじま) 拓也(たくや)だ」

「それで僕が幹守(みきがみ) 春斗(はると)っていうんだ。よろしく、命君」


 結局あのまま授業の説明に入り時間もなかったため、昼休みの今改めて自己紹介をしているところである。

 移動や説明と大分時間をおいたおかげか二人とも落ち着きを取り戻している。


 他も落ち着いたのか、教室を出て行くことも無く弁当などを各自用意している。

 一応この高校では学食や購買もあるのだが、今日はまだ休みなためこうして留まる人が多いのだろう。

 ……こちらに興味があるからかもしれないが。


「さっきは悪かったな。目の前の光景に着いてけなかったつーか、気が動転してたせいでよ」

「いえ、かまいーー……」

「いーってことよ!」

「テメーじゃねえよっ!!」


 思わず苦笑いですね……

 まあわざわざ謝ってくるくらいですから良い人ですね。


 というかさり気なく机を寄せてきているせいで逃げ場が無いのですが。

 比奈ですか?もう既に膝の上に座ってますよ。

 元より逃げ場も何もありませんでしたね……


「あはは……まあとりあえずは名前の自己紹介は済んだしご飯でも食べながら話そうよ」

「そうね、いろいろと聞きたいこともあるわ」


 正直勘弁して欲しいのですが無駄ですよね。

 これまでの授業中ですら周りからの視線が酷かったのに今も、ですからね……


「・・・」

「比奈ちゃん今日もお昼抜くの?今日は購買やってないし……」


 それぞれ各々の準備をしている中一人だけ何もしないでいる。


「こまったなぁ。僕らも今日は自分の分しか無いし」

「つか足りねぇ……」

「私もー!」


 どうやら持ってきていないのも、変わりに何か食べさせているのも日常茶飯事らしい。


「俺はそれだけ食ったもんがどこに行くのか不思議でならねぇよ」

「ふっふ〜ん!運動部はエネルギーを消費するんだよ!」

「俺らも同じなんだが。比較が男子とかおかしいだろ……」

「ちっちっち!私にはまだまだ成長しなくてはならない場所があるのだ!」

「・・・ハッ」


 隣が少し騒がしいのでそちらを向くと、胸を張った沢城さんが見え、それを佐島さんが鼻で笑ったところでした。

 鼻で笑うって……

 大分失礼ですよそれ。


 それに反応した沢城さんと佐島さんで罵り合いながらおかずの取り合いを始めたのだが放っておくことにする。

 夫婦の喧嘩はなんとやら、である。

 まあそう見えるだけだが。


「少し良いですか?」

「どうしたの?」


 そういえば今日は作りすぎてしまったお弁当があることを思いだした。

 幹守さんも藤堂さんも自分たちだけが食べるのが気まずいのだろう。

 まだお弁当を机にあげただけで開けていない。


 向こうの二人は一段落着いたのか、席を立って周りにおこぼれをもらいにいっている。


「いえ、今日お弁当を予定より多く作りすぎてしまいまして……。アレルギーや食べられないものが無ければどううですか?と」


 考えながらでぼーっとしてしまったのかいないはずの母親の分まで作ってあったのだ。

 ただでさえ作りすぎていたのにさらに倍だったというわけだ。


「・・・!」

「本当!?助かるわ!比奈ちゃんにはアレルギーは無いし、よっぽどでなければ何でも食べるから」

「いやホントよかったよ。ただでさえ比奈は食べないからね」


 それを聞いてホッとしたのか二人がお弁当に手を付ける。


「って命君それ手作りなの!?」

「へぇ〜!すごいね。僕はいつも近くのコンビニや学食で買ってくるから料理は苦手かなぁ」

「おかあさん、てづくり・・・!」


 食べてくれる本人も興味を持ってもらったところでお弁当を二つ取り出す。


「作り過ぎって言ってたけどお弁当二つって用意良いわね……」

「朝ぼーっとしていたら間違えて母さんの分まで作ってしまったんですよ」


 取り出したそれを見て思わず、と言った風にでた藤堂さんに答えながら膝に座っていた比奈を持ち上げてもう一人分のいすを取りに行く。


「え?ってことは命君は一人暮らしなのかい?」


 お弁当を作ってることも気になるけど?と苦笑いで続けながら幹守さんが言うがとりあえずそこはスルーしておく。


 私のお母さんは家事全般ダメですからね。

 寧ろあれは作る以前の問題ですし……


「はい、自宅通いなんですが母さんは仕事先に単身赴任しているので」


 そういいながら持ってきたいすを置き座った比奈の前に小さい方のお弁当。

 というかお母さんの使っているお弁当を置く。


 心なしか小綺麗に包まれたお弁当を前にワクワクしているような印象を受ける。


「よかったわね比奈ちゃん。お母さんの手作りよ?」


 どこか冗談っぽく比奈にいう。


 まあその通りなので藤堂さんが目で謝ってくるが、気にしないでいいですと軽く首を振っておく。


「・・・たのしみ」


 表情が変わらないながらもワクワクっといった雰囲気が隠せないの見ると微笑ましい。

 周りも今までを見て頬が緩んでいる生徒がいる。


「お〜・・・」

「……すごいわね。これ本当に手作りよね?私たちのより豪華というかなんと言うか」

「確かにすごいね……」


 二段重ねになっていたのを分けてそれぞれのフタを開けると色とりどりのおかずと鶏そぼろが半分のったご飯が見える。


 それを見た三人が各々の反応を見せる。

 二人は純粋に驚きもう一人は驚きに加え陰りを見せる。


 藤堂さん、そこまで落ち込まなくても……

 え?自分も手作りなのに完全に負けた?

 ……えっと慣れですから。


「・・・あむ」


 キラキラと目を輝かせ(ているように見える)ながら一口食べる。


 ……比奈が食べ物を食べたまま動かないのですが。

 箸を加えたままですし。


「お?ひなっち何食べてんの〜?私にもちょうだーい!」

「こら、美雪!!」


 やっとこちらの席まで戻ってきた沢城さんが、固まっている比奈をよそにお弁当からおかずを一つとって食べる。




 そして固まった。




 ええ!?

 なんですかそんなにおかしなものも入れましたっけ?

 朝にもちゃんと味見しましたし冷めた時においしくなるように調整したはずですよ!?


 未だに動かない二人を見ながら表情は変えないが冷や汗が背中を伝う。


「えっと二人とも……?」

「……何か変なものでもいたのかい?」

「私も同じの食べているの見てますよね!?」


 私も含め三人で二人の様子を確かめる。


「……う」

「「「う?」」」


 いち早く戻ってきた?沢城さんが何かを喋った。


「うっっまぁあ!!」


 と思ったら叫び声をあげる。

 突然の叫び声に三人して吃驚する。


「・・・!?」


 比奈もビクッと震え、沢城さんの声で戻ってきたようだ。

 ついでにこちらを伺っていた人たちもビクッとし、そうでない人たちも何事かとこちらを見ている。


「み、美雪?」

「だ、大丈夫かい……?」

「……うっせぇ」


 佐島さんが片耳を押さえながら戻ってきた。


「なにこれ!?え?これただの野菜炒めだよね?冷たくなってるのに味がしっかりしてて出来立てと変わらないみたい!野菜とかの食感もしっかりと残ってて食べ応えがあるのに水っぽくも何ともなってないし、なにこれ!?」


 ほめられてるのはわかるのだけどもう少し声を落として……

 殆どの人が目を丸くしてますから。


 それに合わせて比奈ちゃんもコクコクと頷く。


「この野菜炒めを作ったのは誰なんだぁ!?いやそれよりもひなっち!私にそのお弁当分けてくれぇ!!」

「・・・(フルフル)わたしの」


 言い終わるや否や比奈に襲いかかるいきおいで頼み込む。

 それをノータイムで断る比奈。

 崩れ落ちる美雪。


『なに、これ・・・』


 思わずクラスメイト全員が同じことを考えたと思われる。


 というか沢城さん泣いてます?悔し泣きですか!?


 割とガチで泣いていたので入りきらなかったおかずを入れたタッパーを新しく取り出す。

 そばまで持って行き差し出す。

 自分が作ったこともついでに伝えながら同じものではないけれど良かったら、と聞いてみる。


「おぉ神よ!ありがたくいただきまずッ……!?」

「みっともないから早く立ち上がってきなさい!!」


 両手をタッパーごと手に取られ感謝されたがいち早く正気に戻った藤堂さんに頭をはたかれていた。


 お昼を食べないと聞いていたが、一所懸命お弁当を食べているのを見ると微笑ましく思う。


 私自身も女性として生まれ変わったこともあるし自分が作ったものをおいしそうに食べてくれるのは本当に嬉しいものだ。

 まだ使い慣れない食器を使ってこぼしたり、食べカスで顔を汚してしまうのだが怒るよりも愛おしさが湧いてくるのは仕方ないことでしょう?


 まだ一人で食べられるようになったばかりの子供達もよくこぼしたりしたものです……

 今の比奈のように……


「……ほら比奈。そんなに急いで食べ無くても誰も取ったりはしないわよ」

「・・・んむ」

「まったく……。顔が汚れちゃってるわよ?ほら顔をこっちに向けて?ん〜……」

「・・・んっ」


『おかあさんだ・・・』


 置かずに入れていた野菜炒めやハンバーグのソースで口周りが汚れているのに気がついたのでティッシュを取り出し(ぬぐ)ってあげる。


「ん〜……。はい、綺麗になった」

「・・・ありがと、おかあさん」

「時間もまだあるしゆっくり良く噛ん……で」


 時間というところで何に対する時間なのかを考えふと我に変える。

 今いる場所がどこで今自分が何やっていたのかを考えてサーッと血の気が引いて行く。


「今私なにを……」


 壊れたブリキのようにゆっくり隣を向くと温かい目でこちらを見る四人が。


「すごい……お母さんだったよ」

「料理に育児、完璧ね……」

「いやー、すげぇわ……。なんかここに居るのがいたたまれねぇぜ……」

「僕にはエプロンをかけてたように見えたよ……長い髪の毛で表情すら見えないのに微笑んでる感じが、ね」


 それぞれの言葉に他クラスメイトも頷く。


「命君はクラスのお母さんにけってーい!!」

「「「意義なし!」」」


 ぇ、ちょっとどうしてこんなことに……!?


「・・・?」

「比奈は気にせず食べてていいからね」











 余談ですが……

 沢城さんに渡したタッパーのおかずを食べた全員が絶賛してる中、四人の中で唯一の自作お弁当組の藤堂さんが、「負け……た」と完全に打ちのめされてました。


ここまできましたがまだ午前が終わっただけですねw


次から部活動紹介に移るのでなにか面白そうな部活名がありましたら御意見くださいw

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