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第十四話

また遅くなりまして……

名前は書きながら考えようということで続きですん

引き続き誤字脱字ありましたらお願いします……


待ったかどうかはわかりませんが遅くなって本当に申し訳ないorz

 結局あの後あれよあれよと流されてしまいました。

 他の教科の先生も私たちに対して注意をしないうえ、優しい目で保護者のように見守ってくるのは如何なものでしょうか……


 担任の恒川先生も、


「おじさん、長いものには巻かれる趣味なのさ〜。はっはっは!」


 と笑いながら流されてしまいましたし。

 比奈はそれでも授業の内容はわかっているようで受答してはいたのですが。


 答えがあっていた時には褒めてと目を輝かせながらこちらに来るのはどうかと。

 在校生側の生徒と先生が微笑ましくこちらを見ていて授業が一時停止してましたし、新入生は慣れないのかキョロキョロしていましたし。


 これで授業等の進行がまともに行くのか一抹の不安を覚えましたよ。

 先生も、


「比奈さんよかったわね〜」


 って順応早すぎませんかね!?

 私先生と初対面ですが他クラスメイトと馴染み過ぎですよ?


 といろいろあったのですが無事?授業は進み、昼休みになりました。




「お母さん君大丈夫かしら?」


 藤堂さんが机を寄せながら聞いてくる。

 その顔には心配が少し浮かんだ苦笑いだ。


「すみません、お手伝い出来なくて」

「いいのよ、お母さん君は比奈ちゃんを任せてるしね?」


 いう通り私の膝のうえには既に比奈が座っており、落ちないように気をつけながら私たち二人のお弁当を準備しているところである。


 なぜ準備を藤堂さんだけがしているかと言えば、男子二人と沢城さんは授業の終わりとともに購買へ走っていったので今居ないのだ。


 というかナチュラルに机を移動させているので指摘しないが、このままあのメンバーと昼食をとるのは決定なんですね。

 ……まあこの娘は離れませんし自分からお弁当を用意しますといった手前、口に出すことはしませんが。


「・・・おかあさん?」

「うん?何でもないですよ」


 思わず手を止めてしまったところ、不思議に思ったのかそれを眺めていた比奈が顔を上げこちらを伺う。


「そろそろ準備ができますし、このまま食べるのは行儀が悪いからおりましょうね?」

「ん・・・」


 そういって頭を一撫ですると素直に降りてとなりの席に座る。

 それにたいして周りの微笑ましいと言った視線や、おおぉと感嘆の声が上がるのだが、本当にどうしてこうなったのか。







「たっだいまー!!」

「っ!?うっせーぞ」


 と準備も終わってしばらくしないうちに三人が戻って来たようだ。


「明菜に命君、二人だけに準備を任せてごめんね?」


 また言い争いながら自分たちの席にお弁当などを取りに行っている二人に気づかれないよう、幹守君がコッソリと謝ってくる。


「いいわよ、いつものことだし比奈ちゃんの世話をお母さん君に見てもらってるもの」


 藤堂さんの台詞に思わず苦笑したが自分も構わないと伝える。


 いつもこれを行っていたのかと藤堂さんに同情をしたが本人は至って苦でもないようにいっているし、少し失礼だと思ったので気にしないことにした。


「おまたせー!」

「ふぃ〜、腹減ったぜ……」


 そうこうしないうちに二人も戻って来て席に着いたので、私も自分と比奈のお弁当を開いて食べれるようにする。

 もちろんコップや箸等も準備済みです。


「んじゃ、食いますか」

「アハハ、そうだね」


 男子二人は運動部所属することと育ち盛りだけあって、自前のお弁当に複数の惣菜パンと大分量が多めだ。

 見た目に反して、キチンと食べる前に手を合わせた佐島君に少し驚いたのは心にしまっておきましょう。


「んまー!!」


 ……それに対して一人早々と食べている沢城さんはもう少し周りを気にした方が良いと思いますが。

 それを口に出さないのは視線に気づいた藤堂さんが苦笑を向けて来たからだ。

 改めて苦労してたんですね、と視線で返しておく。


「・・・♪」


 会話に参加しない比奈は黙々とお弁当を食べている。

 それに対して周りから目を疑うように何度も確認したりこっそり目を拭う生徒が居るのだが気にしないようにする。

 ……というか学校ってこういうところでしたっけ?


「前も思ったのだけどお母さん君の作ったお弁当って本当に豪華よね〜。色とりどりというかなんというか」

「ひなっちは全部食べられなそうだから〜、私が少しもらっt、あいたっ!?」


 自分のお弁当が残っているにもかかわらず、比奈のお弁当に伸ばした手を本人に(はた)き落とされる。

 声は上げたが手は赤くなっていないし、実際はそんなに痛くも無いだろう。

 比奈にそこまでの力があるとは思えないし強くするとも思えないからでもありますが。


「ひなの・・・!」


 大きな声ではなかったがキチンと聞こえ、当の本人はそのお弁当を守るように抱える。


 それに対して周りが静まり返る。

 さすがにこの反応は少しおかしいと思い、答えてくれそうな藤堂さんに声をかけようとする。

 しかしなぜか周りも驚きを隠さず固まっている。


「……ひなっちが食べ物に執着するなんて!?」


 ……そこが驚くところなんですか?


「えっとそこなんですか?」


 流石にその反応にはちょっとおかしなところがあるので聞き返す。

 普通自分の食べている物がとられそうになれば、思わずでも手を出しませんか?


「お母さん君はわかってないわ!比奈ちゃんが執着、それも食べ物にするってことが!?」


 気になったので聞こうとしたのだが、どうやら少し質問を間違えた?らしい。


 落ち着いていそうな藤堂さんが声を荒らげ、それに加えて沢城さんも頷いているあたりよっぽどのことらしい。

 肝心の本人は我関せずとまた食べ始めている。


「ちょ、ちょっと明菜落ち着いて。命君は知らないことなんだから当然でしょ?タクも呆然としてないで止めてよ」

「……あ、あぁ」











 しばらくして落ち着いた二人からの説明では、比奈は基本的物事に執着を見せず、こと食事においては好き嫌いはないのだがいわなきゃ食べることもしなかったらしい。

 説明には納得なのだが藤堂さんのスイーツ押しには少しのけぞる。


 なんというか鬼気迫るというか目が怖いですよ?

 というか大分近いです。


「俺も目を疑ったぞ。蔵本が飯をちゃんと食ってるのにもだがコイツの手をたたき落とすとか」

「そうだね。比奈がここまでハッキリと断るなんて事、初めてじゃないかな?」


 そういうと周りも頷く。

 流石にそこまでの反応は予想してなかったので言葉に出さず頷くにとどめる。


 薮をつついてヘビを出したく無いですし。

 というか佐島君、一瞬ざまぁって思ったとかこっそり口に出さないでください。

 周りに聞こえないほど小さくいってますが聞こえる私は反応に困ります。


「前にも少し食べさせてもらったけどすごくおいしかったよ!」 

「テメェは少し遠慮って物を覚えたらどうだ?」

「そうね、美雪は少し慎みを持つってことをーー……」

「あーあー!聞こえませーん!」


 周りも殆ど食べ終えたようだ。


「あはは。大分騒がしいかもだけど気にしないでね」

「いえいえ、楽しそうで良いですね」


 さり気なく気を回してフォローしてくるあたり幹守君イケメンですね。

 と、忘れるところでした。


「そういえば余ったので作ったお菓子があるのですが皆さんどうです?」


 先ほどの話し合いで中々いえなかったが、せっかく作って来たので良いながらバックの中から取り出す。


「「お菓子っ!?」」

「お、なんかわりぃな?」


 そういうと言い合っていた三人(主にからかう佐島君とそれに噛み付く沢城さんが、だが)が席に戻ってくる。

 女子二人の反応は何となく予想してましたが藤堂さん、少し息が荒いです。


「貰い物で作ったアップルパイです。そんなに甘くしていないので食後にピッタリだと思いますよ?」


 そういいながらトレーを取り出し、包んであるペーパーを剥がしていく。


 これは休みの時に職場の皆さんからもらったリンゴで作った物だ。

 作った時に出たリンゴのあまりや切れ端はすり降ろして他の料理等に使ったり、時間を置いても食感が良いように煮詰める時のリンゴに工夫をしたりと、いろいろしている。


 料理云々は他の世界においても重要ですからね。それに似たような食べ物はある物ですが同じとなると殆どあり得ないので必然的に料理はうまくなります。

 すれば、ですがね。


 持って来た使い捨てナイフで形が崩れないようサッと切り分ける。

 時間が経ってなお切り分ける時にサクッといった感触を感じ一人納得する。


 時間が経ってシットリしたパイ生地も良いですが、やっぱりサクサクしていた方がおいしいですからね。

 保温もきちんと出来ていたようですし。


 食べ終えてまた眠たそうにしていた比奈も、匂いに釣られてパチッと目を開く。

 

「用意が良いんだね」

「まあ元々そのつもりでしたからね」


 人数分に取り出した紙皿の上に切り分けたアップルパイをのせていく。


「いい香りですね……」

「うんうん……」


 手元へいった事でより香りが強く感じられるのか、思わずと言った風に声を上げる二人。

 どこの世界も女性には甘いものですよね。

 勿論男性にも好きな人はいますがね。


「どうぞ召し上がってください。少し中が熱いかもしれないのでお気をつけて」


 配り終えるのを今か今かと待っていたので配り終えた後、気をつけるように一言いって食べるよう促す。


「いただきまーすっ!!」

「ありがとうございます、お母さん君」


 藤堂さん、急にかしこまらなくても良いと思うのですが。


「すげぇな!ここまで完成度高いとか」

「僕たちの分まであるなんてなんか悪いね?ありがたく頂くよ」


 各々一言づつ声をかけながら手をつける。


 私も比奈が食べられるように一口サイズに切り分けてあげる。

 いいにおいに釣られて周りからの視線が集まりますが、今回は数が多く作れる物ではなかったのであまり気にしないようにする。


 温度を保てるようにしてあるので少しかさばった為だ。

 なので物欲しそうな目で見られてもないですし、唾を飲み込む音が聞こえても気にしません。

 どうしようもないので……


 それにしても中々いい環境がそろっている世界ですね今回は。

 熱に強くて保温性の高いトレーのおかげで、完成と食べごろまでを逆算して作るのが楽でした。


「うん、甘さも控えめでおいしく出来ましたね」

「おいし・・・」


 比奈も満足してくれたようで、少し口の端があがっている。


 ふと気になったのですが食べさせた四人がすごい静かです。

 前につまみ食いした沢城さんならもっと騒ぐと思ったのですが。


「「「「・・・」」」」


 流石に静かすぎて気になったので見てみると、四人とも一言も喋らず黙々と食べている。

 ……さ、流石にこの反応には驚く。

 というか男子二人、貴方達もですか。


「……ふぅ」

「えっとどうでしたか?」


 いち早く食べ終わった藤堂さんに感想を聞いてみようと声をかける。

 すると声をかけた瞬間バッとこちらに振り向き、手をがっしりと握られる。


「お母さん君!!」

「な、なんでしょう?」


 あまりの早業に思わず反射で投げ飛ばしそうになるのをギリギリで留まる。

 というかここまでの反応とはよっぽどなのですが?

 しかもすこし声がどもりましたし。


「私の専属料理人にならないかしらっ!?もしくは結婚して専業主夫に!!」

「はいぃっ!?」


 思わず荒らげた声に比奈と食べ終えてボーッとしていた三人がビクッとする。


 ……あれこれなにかデジャヴのような?


「私がこれまで食べた中で一番おいしいと感じたわ!いえ、これまで比べる事が失礼だわ!!」

「え、あのーー……」

「ほんのりと甘く、一枚一枚がしっかりとしたパイ生地に、パイの味がしっかりとわかるように味付けされている酸味の利いたリンゴ!!」

「す、すこしおちtーー……」

「なによりここまでしっかりとした味わいなのにそれらが喧嘩せずにしっかりとかみ合っていて、熱が加えてあるのに食感が殆ど変わっていないのが素晴らしいわ」

「・・・」


 あまりのマシンガントークに呆然とするしかないです。

 というか周りも呆然としているのですが。


「えぇ、素晴らしいです!陳腐な感想しか出せない自分が恨めしいです!」


 ……十分です。

 十分すぎるほど喋っているのでそろそろ落ち着きましょう?


 三人もいつまでも呆然としてないで藤堂さんを止めてくれませんか?


「我ながら告白されるくらいには容姿が優れていると自負しています!どうですか?考えてはくれませんかっ!?」


 藤堂さん貴方そんなキャラでしたっけ?

 というか周りも見てないで助けてください。



 あれ、ホントどうしてこうなりました?


いや〜、作者もホントどうしてこうなったですね

藤堂さんはスイーツ好きは設定の中にはありましたがここまで暴走するはずじゃなかったのに……


というかキャラ変わり過ぎでしょ!?

どうしよう、マジどうしよう……

ただ面白いのでこのまま続けますw

つかまだ序盤なんですけど

授業が終わって昼休み入ったばかりとかマジ進まなくてすいませんorz

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