第十話
大分遅くなりましたが更新ですん
いろいろと遅くなって申し訳ないです・・・
「はい!まだまだ続きます公開生録音スペシャル!」
「続いては〜……?アレ?これって……」
突然確認などを始めた司会の二人に対して少し会場内がざわめく。
「……えっとはい!すみません、どうやら台本に無い特別なサプライズ企画とそれに合わせてスペシャルゲストの登場だそうです!!」
「おぉ!紹介が終わってからのゲストですか!?斬新ですねー!」
サプライズということである程度盛り上がりを回復するが、内容はわからないしこのタイミングでの新ゲストということでスタッフも慌ただしく動いている。
「だいぶ秘密が多い開発部、ゲストに心当たりは無いですし名前もわかりませんが、スペシャルですし想像のつかないような方なのでしょう!」
「でもでも今いるメンバーもなんかわかってなさそうなんだけど〜?」
「……へ?」
司会の一人、ヒンミンの言葉の通りプロデューサーも含め皆困惑したように話している。
否、ただ一人企みに成功したように笑っている人がいる。
それを目敏く見つけた一人が告発し周りで詰め寄っている。
「えっとどうやら今回のメンバーの一人の独断?ということなのでしょうか……。そうこうしているうちに準備が整ったようなので取りあえず登場していただきましょう!」
「だから一旦内揉めはストップですよー?」
大分困ったような感じで話していたが大体の流れに変わりは無いようで、それぞれ納得するしないに関わらず席に戻る。
ステージの方は真ん中部分のセットなどを端に移動させてスペースを取っており、大分広くなっている。
「では、スペシャルゲストの登場です!!」
その言葉とともにステージ中央奥でスモークが行きよいよく吹き出す。
「…………あれ?誰もいないよー?」
その言葉の通り、スモークがはれた先には誰もいない。
これは予想外だったのか会場のざわつきとともにメンバー含め、スタッフが浮き足立つ。
「えっとどうやら少しアクシデントがあったようでもうしーー……」
……ーー■■ッ
そう司会が続けようとしたところで、金属のこすれぶつかるような音がなぜか響き渡る。
すこしずつ大きくなっていくその音は、人の足音のようなリズムとともにこちらに近づいてきている。
それまでざわついていた会場内も妙に静まり返り、そろって全員がゲストの出てくるはずだった場所をみている。
……ごくり
そう誰かが唾を飲み込んだ音が聞こえたあとその不気味な足音の正体が現れる。
鎧だ……。
出てきた鎧は西洋甲冑のような全身を覆い隠すような見た目で、鈍く光る黒い金属で出来た三メートルはあろうかという大きさである。
しかしその見た目は酷く汚れ、血のような赤黒いシミのついた破れたマントと腰にある剣、そして鎧よりも高さのある槍をもっている。
「ゲ、ゲストさんでしょうか……?」
小さい声ではあるが司会の声をマイクが拾い、静まり返った会場内で響くが鎧は聞こえていないかのようにフラフラしながらステージ中央まで移動する。
何かを探すように彷徨うようなその動きは生気を感じさせず、相当不気味だ。
「え……誰?」
そう言葉を漏らしたのはゲストを呼びこのサプライズを企画したであろう人物。
小宮 真衣子である。
「真衣子さんが呼んだんじゃないんすか!?」
奥に座った伸之が恐る恐る声をあげる。
「あれ〜?頼んだゲスト君にはなるべく盛り上がるような登場って言ったんだけどなぁ〜?」
「じじじ、じゃああれがゲストなんすよね?そうなんすよね!?」
異様な空気の中、顔を青くした伸之が真衣子にすがるように聞く。
「流石にそれは無いよ〜。だって盛り上がってないし?」
「基準がわからないっす!?じゃああれはゲストさんの相方とか……!」
片や変わらず間延びした空気と喋りで答え、片や切羽詰まった表情で詰め寄っている。
会場が静かな分、二人の会話が響いているがその間不気味な鎧は猫背のような姿勢で顔を下に向け、微動だにしない。
「それは無いはずだよ〜。だってあの子一人にしか頼んでないし〜」
「じゃああれはいったいなんなんすかぁああーー!!!?」
パニックを起こした伸之が叫びながら真衣子の肩をつかんで前後に揺さぶる。
……ーーガチャッ……
それまで動かなかった鎧だったがその特徴的な音に反応し恐る恐る向いてみる。
今まで司会の声などでも反応していなかったのだが、兜の正面?がグリンッとこちらを向き、それに合わせて動き始めている。
「なんか動き始めたんですけどぉおお!?」
「あ〜……、あんまり揺さぶらないで〜」
……ギギッ、ギーー……
「完全にこっち向いて反応してるんですけど!?ホントに知り合いじゃ無いんすかぁあ!?」
「だから知らないってぇえぇ〜……」
……ズズズ、ガチャッ……
「槍構えてるんですけどぉおおお!!!?」
「うぅ〜……目がまわる〜……」
どう見ても異常な光景と友好的でない雰囲気に誰一人動けず、そのまま鎧が槍を構える。
その先は確実に今もパニックで騒いでいる二人の方を向いており、他のメンバーも動けないでいる。
持ち上げられた槍は槍投げのように構えられ、引き絞られる。
そしてピタリと静止し、場内が静まり返った瞬間投げられる。
空気を引き裂く甲高い音とともに凄まじい速度で槍が迫る。
鎧が投げた姿勢の足下は踏ん張った時の衝撃でステージが凹んでおり、その凄まじさを物語る。
無いステージの端までは五十メートルもない。
凄まじい速度で投げられたその槍はその速度を維持したまま二人に突き刺さ……
「……ーーなんとまぁ、荒い歓迎じゃのう」
誤字脱字がありましたらお願いします。
意外とまだ続くようで、もうしばらくおつきあいくださいなorz




