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プロローグ

初めてなのでおかしいところがあったらお願いします<(_ _)>

 

               「テンプレ」


 この言葉を知っている方も多いことだろう。

 テンプレート(Template)まあなんと言いましょうか、ある種の「お決まり」、「定番」と言ったところでしょうか。



 「自宅、教室などある主の生活環からの転移・召還」、「VRMMOによるログアウト不可・デスゲーム」、「事故死からの転生・神様のミスによる転生(転生トラック)」ets……



 と、まあこのような物のことでしょう。

 そこから主人公達それぞれの環境・世界観・境遇、それにともなった日常や冒険などの非日常を楽しみにしている方も多いことでしょう。




 かく言うわたくしもそういったテンプレ物が好きでして……

 漫画やアニメ、小説といった物に(えが)かれた主人公達やヒロイン、またそれらを引き立てストーリーに関係してくる登場人物達の物語とはすばらしいものです。


 様々な設定やストーリー、キャラクターごとにある個性や特徴、ハラハラ汗握るような冒険にホロリと切ない恋愛……


 ついつい先が気になって、時間も忘れ読み続けてしまったりとよくありますよね。

 まあ何が良いたいかと申しますと、わかっていられる方も多いと思いますが。

 えぇ、私もそういった物に憧れる読者でした(・ ・ ・)








 ——えぇ、そうでした。

 ここまで言えば何となく想像はつくとお思いでしょう。

 私もその「テンプレ」に嵌まってしまったようなのですが……



 あぁ!申し遅れました。私の名前はミコトともうします。


 はい。名字が無い?……えぇ、そのことも含めまして続けましょう。

 どうやら私のテンプレは他とは大分異なるようで……






















「……ふぅ、今回もなかなか素晴らしい体験でしたね」


 真っ白な世界、その何も無い世界で私は一人ほぅ……と息を吐きながら呟く。

 もう●●●●度目かになる始めの場所にも流石に慣れたものである。

 この上下左右の境界が無いこの場所で私は待つ。

 もうそろそろだと思うのですが……


 ——と、その場に突然人?が現れる。三角帽子をかぶり、白くて大きな髭を蓄えた老人である。その顔には片目を覆う眼帯と深く刻まれた(しわ)があり、初対面なら思わず固まってしまうであろう衰えの見えない鋭い眼光が。


「ハッハッハッ!さっきぶりじゃのう、ミコト!……ほ?どうやらワシが一番か!!」


 見た目とは裏腹に豪快だが随分と優しげな声色で私に話しかけてくる。

 と同時にその真っ白な世界に少しづつ色がつき始める


「さっきぶりではありませんよ?オーディン様。私からしてみれば1つの人生、今回は70年ほど振りですね」


「ハッハッハ!ワシ()からしてみれば100も1000も変わらんて!」


 まったく、らしい(・ ・ ・)反応でホッとする。

 相も変わらず、見た目に合わず随分と親近感溢れる接し方ですね。


「っと、ほれっ!ワシと話しておるうちに続々と来たようじゃぞ?」


 思わず気を緩めてしまったところに、後ろから誰かが突っ込んでくる。


 ——これは、避けられませんね。

 というか避けられたとしても避けませんが……

 ちゃんと叱らねばならないでしょうかね?


「「どーーーん!!」」


 としばらくも経たないうちに直ぐ後ろにたどり着いた二人から強烈なタックルをかまされる。


 お二人が後ろから突っ込んでくるのがわかっていてもわからなかった風に立つ。 まあ、たとえ自分が避けて地面に思いっきり突っ込んだとしても怪我どころか、かすり傷一つつかないのはわかっているのだが。

 ついついこのお二人をうけとめてしまう。

 当然後ろからでもこの衝撃ぐらいは受け止められるが。


「ぶぅ、オーディンばらすのなしだよー!」

「なしだよー!!」


 そう後ろからひょっこり顔をのぞかせて言う。

 私の腰にしがみついたまま、頬をぷっくり膨らませながら言う様はとてもかわいらしい。


「いえいえ、私はお二人が飛びついてくるまで全く気がつきませんでしたよ!」


 体を振り向かせながらその二人の目線を合わせるよう(かが)んで言う。

 そこには黒髪で、その前髪で片目を隠すような髪型をした子供が鏡合わせのように並んでいた。

 

「「ほんとー?」」


 お二人はじっとこちらを見つめてくるので、こちらも目をそらさず。


「えぇ。イザナギ様もイザナミ様もお見事で——」


 一瞬明るくなった表情だったが、ハッと気がついたようにそろって頬をふくらませる。


 ……一瞬バレてしまったかと次の言葉を言う前に。


「……さまづけ」

「むー……」


 とどうやらバレてしまったわけではないのだがどうもまた(・ ・)呼び方が駄目らしいようで。


「えー、申し訳ございませんがお二人も神s「「やだーーー!!」」……ええと」

「ミコちゃんからさまなんてやー!!」

「たにんぎょーぎやー!!」


 ……私事ながら随分と心を開いてもらっているようです。

 こちらとしても神様を呼び捨てにすることにていこうがあるのですが。

 そも最低限の区別としてせめてこれだけでも……


 そう思いを込めて傍観していたオーディン様に助けを求める視線を送る。

 その視線に気づいたオーディン様が口を開くのだが。


「ワシ等はそもそも呼び捨てで一向にかまわぬといっておろうが。」


 ニヤリと笑いながらいってくる。


 くっ、そもそもオーディン様もそちら側でしたか。

 というか顔に面白そうだから、と書いてありますよ!


 したから来る二人の目線から逃げるようにオーディン様の方を向き、笑いながら威圧する。


「ハッハッハ!そうじゃ、おぬし等が自分で呼んで欲しい呼び名をいえば言ってくれるかもしれんぞ?」


 などと承った。

 まさかの追い打ちである。


 これはまずい流れだ、と思い口を開くが。


「イザn「ナギ!!」……ええとイザ「ナミ!!」……——」


 まさかの四面楚歌である。


 私個人としても恐れ多いし、何事にも体裁というものが……

 背中にかくはずのない汗をかきながら、チラッと目線を下げてみるとお二人が上目遣いじっとこちらを見つめている。

 ……気のせいかキラキラと星が飛んできているような。

 その上段々と目が潤んできてますし……


「はぁ・・・負けましたよナギちゃん、ナミちゃん」


 そうお二人の頭をなでながら呼んであげる。

 とたんにパアァァ!!と擬音がつきそうなぐらい顔を(ほころ)ばせるお二人。


 よほど嬉しいのかお互いに両手をつなぎジャンプしている。

 その光景を眺めている視界の端に、うんうんと満足げにうなずいているオーディン様がは入り少々イラっときたが飲み込んでおくことにした。



「「おひさしぶりです!お姉様!/お母様!」」


 また新しく二人の女性が現れる。

 片方は金色の長髪で少したれ目からゆったりとした印象を受ける。体系も言わずもだが。

 もう片方は翠色の髪が肩ほどまでで、少し吊り上がった目からはきつい印象を受ける。

 ……身長は隣の女性より低く体系に関しては彼女の名誉のために黙秘しておこう。


「お久しぶりですね、アテナ様、アルテミス様。……それにしてもお二方。今は男性ですしその呼び方どうにか「「なりません!/なりませんね」」……そうですか」


 今の性別はかまいませんわなどと言いながらこちらに向かって歩いてくる。


 相変わらずその呼び方にはなれないのですが、どうにもこう好気を向けてくる方には弱くてかないませんね。

 ……片方はそれなりに事情もありますしね。


「それよりよくここに来る許可が出ましたね?ここ何度かは見かけませんでしたが……」

「お互いにいろいろあったのですわ。お父様が……」

「こちらは、面倒なことにお兄様が……」


 イザナギ様、イザナミ様を撫でるのをやめ近寄ってきたお二人に問う。


「あまり家族の悪いことをいうのは駄目ですよ?」

「あのように身の軽いお父様が親というのがそもそも……」

「お兄様もお父様ににて好色なくせに見る目がないというか女性運が悪いというか……」


 ……フォローが出来ませんね。

 というかゼウス様、いいかげんにしておかないとまたヘラ様に怒られますよ?

 離婚など出来ないヘラ様が嘆かわしいですね……














「お話もそこまでにしてミコト君の行き先が決まりましたよ?」


 しばらく雑談などをしているとまた新しい声とともに一人の男性が現れる。

 銀色の長髪で優しそうな目をし、その目からは落ち着いた雰囲気と確かな知性が伺える。


「「あ!つっきーだ!」」

「ご無沙汰しております、ツクヨミ様」


 所々から時間切れを惜しむ声が聞こえるが、改めてその声の方を向きながら頭を下げる。

 私にとってツクヨミ様は初めて話した神様でその他にもいろいろと取り合ってもらっており頭が上がらない。


「いえいえかまいませんよ。それでも大分昔になりますしねぇ」


 ……今だ多くの経験や技術を磨いても、ナチュラルに心を読まれるからでもあるのですが。


「ふふふ、私はミコト君が好きですから当然ですよ」


 相変わらずお変わりないようで……


 「「僕たちもー!」」「ハッハッハ!なかなかミコトのような若者はおらんからのう!」といってくれるのは嬉しいですね。

 ですが「「わたしませんよ!?」」といわれましても私はお二人の物ではありませんし、それにツクヨミ様の好きが違うことくらいはわかっていますから。

 思わず苦笑してしまう。


「それでは混沌様から今回は地球系列が転生先だと聞いております。お久しぶりの故郷ですから人間で男性ですよ?」


 といっても人間であれば性別も見た目もあまり関係ありませんか、と続ける。

 まあここでは語ることではありませんが見た目性別は私にとって重要でもなんでもないからですね。


「髪色や体格、瞳の色や身長に性別まで時間さえあれば変えられるのだからもはや変身じゃな!」

「あくまで変装ですよ。すべとしては嗜みですから」

「腕や足が増えたり翼も生えるのにか?」

「ええ、そうですね」




 最早人形(ひとがた)の何かである……




「そろそろ時間ですよ?」


 そういうとだんだん私の体の輪郭が薄くなり始める。


「もうそんな時間ですか」


 ツクヨミ様を除いた全員から不満そうな声が上がる。

 ぐずってしまいそうなお二人や女神のお二人、オーディン様達全員に話してまわる。

 最後にオーディン様とツクヨミ様を除いた四人の頭を撫でてから、その全員と向き合える位置まで離れる。


「それではまたいつお会いできるかわかりませんが、また元気にお会いしましょう」


「はい、貴方のその生を謳歌してきてくださいね」

「「いってらっしゃーい!」」

「ふむ、ミコトのその運命たのしみにしておるぞ!」

「いってらっしゃいませ、お母様」

「がんばってください、お姉様!」


 それぞれが思い思いの言葉をかけてくれる。


「はい、行って参ります」


 その言葉を区切りに意識が薄れていく。




    さて今回はどんな人生だろうか、と……




相変わらずキャラクターの名前考えるのが苦手です。

他にも出てきていない神々などがいたり、今回より前の転生先のこともありますがそれはまた大分先の番外編で。

・・・内容は大まかには出来ているのですが本編がw













        ・・・そのころの男神二人は・・・

  ーゼウスー

「また浮気したのですわね!?今度こその性根たたき直してくれます!!」

「す、すまんかったからその振り上げた拳をっ……ゲフゥッ!!!?」


  ーアポロンー

「うぅ、●●……」

『はぁ、毎回毎回振られるたびに私の根元で泣くのはいいかげんにしてほしいわ……』






アポロン様が泣いてる場所はダプネ様(月桂樹)の根元ですねw


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