表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/42

20 間違った日本を教えるのはホントやめましょう。

コメディ調に戻れて一番ほっとしているのが私です。

 着陸先は、スカイツリーよりほぼ真南に位置する羽田空港。使節団が着陸するに十分な広さを確保した平地であり、およそほとんどの飛行物体が着陸可能であることから選ばれた。


 ここが会見会場となったのには、無論理由がある。いきなり国会議事堂に飛んで来させるわけにもいかないし、保安上の問題もある。それに、現在の厳戒態勢では羽田に入ってくる航空機は激減しているため、他の空港に回すことはそれほど苦ではなかったのだ。

 スカイツリー側からだと、海風をもろに受けての着陸となるが、マナフロア女史が問題ないと太鼓判を押し、また、無理だと判断した場合は回り込んで海側からの着陸とすることで、最終的に決定となった。


 空港の旅客機はその大半が他港に移動するか格納庫に収納され、今、上空から確認出来るのは自衛隊機のみ。

 F-15、F-2、F-4がそれぞれ2機ずつ駐機し、最大サイズのドラゴンに対する威圧感(というよりは見栄か)を考慮して、C-1およびC-130輸送機を1機ずつ。そして会場内での問題発生時に備えて、会場から少し離れた位置には陸自のAH-1が2機配備されている。


 また、地上戦力を誇示する目的で戦車を含めた自衛隊一個中隊200名が一糸の乱れもなく整列し、八七式自走高射機関砲ガンタンクも二両、<通路>前から呼び寄せた。


 <通路>前は現在厳戒態勢で、万が一にも間違いがあってはならないということで、過剰装備と思いつつも八一式短距離地対空誘導弾ショートアローを配備。マスコミからの風当たりは強くなったが、どうせ下がりきった支持率、出来るだけの備えをしておこうと政府は開き直ったのではないか、と思わないでもない。


 航空祭や、下手をすると総火力演習そうかえんより、複合要素的な意味で豪華なラインナップに、マニアのみならず自衛隊に好意的な人々がフェンス越しに、しきりにフラッシュを焚いているのが目にちらつく。

 もちろん中にはデモらしく横断幕を掲げている連中もいたが、その内容は正直現在の状況とほぼ関係のないものばかりであったため割愛する。何でここで発電所の話が出るの?


 鷲巣玲音わしず・れいん二等空尉は、吹き荒ぶ寒風の中、並べられたイーグルの脇に待機していた。もちろんフライトの予定はないが、飛行服フライト・スーツをきっちりと着込み、ヘルメットを抱えている。ヘルメットに書かれた『PIXY』の文字をなぞりながら空を見上げる。

 通信で知らされてはいたが、冬空の向こう側に、ブルーインパルスのT-4が曳く煙幕に導かれた黒い点を見つけた時は、安堵の息を吐く。


 とにかく寒いのだ。

 使節団が<通路>を抜けてくるまでは室内で休んでいたが、報告が届き次第、この寒空の吹きさらしで気ヲツケ待機である。カイロを四カ所に仕込んでいたがそれでも堪える。歯のガチガチが止まらない。これは緊張とかそんなものではなく本当に寒いのだ。

 何せ遮るものが何もない、海風がまともに吹き付けてくる滑走路のど真ん中。同じように待機している政治家たちも、「こりゃあしまった。我々も寒いぞ」とばかりに体を揺すっていた。


 飛行服はまだいい。何しろ高空の低温下でも活動できるように生地は分厚く頑丈だ。しかし燕尾服に身を包んだ政治家や官僚はもはや拷問の領域であろう。髪に白いものが混じっているお歴々が大半であるため、余計可愛そうに思えてくる。やんごとなき方々の参加を見合わせたのは、全くの正解であった。


 隣でへくちっ、とえらく可愛いくしゃみが聞こえた。相棒の黒坂美也くろさか・みや三等空尉である。鼻を擦る彼女に、


「美也、本番でやるなよ、それ」


 釘を刺すと美也もげんなりした顔になり、


「マジ勘弁してほしいっす。こういうの陸自の仕事じゃね? 何であたしたち、こんなとこに突っ立ってんのよ」

「まあ仕方ない。世界の危機とやらは空を飛ぶらしいし、相手の国も空戦力を保有して……うへ、女大将に睨まれちった」


 二人、揃って口を噤む。


 麗しの空自総隊司令、かすみ空将補は、防衛省幹部達の列、一番隅に立たされていたが、髪質のいい黒のロングが、空間に墨を流したように風に流れている様は実に格好が良く、同性の玲音としても思わず、「ちょっと足開いて片手を腰に当ててくれませんか。あと、顎を上に向けてこっち見下す感じで」と注文したくなる。微妙に冴えないおっさんばかりの中で、女一人ということもあり、間違いなく一番目立ってしまっている。


 彼女が睨む視線を冬空に向けると同時、陸上自衛隊音楽隊が演奏を開始。


 エドワード・エルガーの行進曲『威風堂々』第一番。


 この空の下でも力強く奏でられるそれは、異世界から飛来した竜と魔法使いの群れを、まさに威風堂々、荘厳に演出した。


 海からの逆風による、着陸の困難が予想されたが、小柄な魔法使い達は難なく、ドラゴン達も翼を器用に畳んだり広げたりを繰り返し、両脚でしっかりと地面を踏んだ。


 報道陣のシャッタ音が一斉に鳴り響く。寧ろ逆風よりこちらのほうが、玲音としては心配になるが、音に驚いて着地をしくじる者がいなかったことに安堵する。かなり訓練されているのだろう。また、事前に着陸にフラッシュを焚くことを厳禁としたことも良い判断だった。マスコミ関係者からはさんざん文句が出たものの、生き物が着地する瞬間にそんなことをしたら、下手をすれば墜落である。しかも使節団相手だと外交問題にすらなり得る。そしてマスコミはその責任は取れないし取らない。

 なお、空港のフェンスの外側にいる撮影者には、警察が手荷物チェックや声かけ等を行って対策した。


 それはそれとして、玲音が見ていたのは、


(離着陸性能は明らかにあっちが上……)


 飛行機乗りの性として、自機とあちらとの違いを反射的に観察、比較してしまう。向こうが今見せた着陸の柔軟さは、戦闘機(鉄の塊)には出来ない類いの物だ。何より、音が少なく、着陸距離が短い。ジェット・エンジンと違い、暖機の必要などもほぼないだろう。展開の早さは大きな武器だ。他にも、荒れ地などへの隠密行動に、パラシュートを使用せず人員を輸送できる。以前の接触時の速度から鑑みても、恐らく旋回性能だけなら向こうが上――


 そこまで考えたところで、「担えーつつッ!」の声に、我に返る。


 陸上自衛隊が、特別編成された儀仗隊を筆頭に、89式小銃を肩に担ぐ銃礼を取った。寸分の乱れもない見事な動き。玲音ももちろん、遅れず背筋を伸ばして挙手の敬礼を行う(脱帽時ではあるが、今回は異世界相手ということで見栄えを優先し、特例として挙手の敬礼を指示された。そのため、フライト・グローブではなく白手袋が支給されている)。


 使節団がそれぞれ、自分の足で赤い絨毯に降り立つ。

 全員の外套が風にはためき、特に身分の高そうな歴々は白いそれを纏っているため、「騎士団」という言葉が相応しい見目だ。

 きらきらしく飾られたレイピアが格好良い。多分、実戦では使わないのだろうけど、自衛隊にも式典用の剣はある。


 そして、乗ってきた竜も大別して三種。


 一番小さな赤茶色の竜――5メートルほどの全長だが――を見る。鋭角的な顔つきに薄い翼だが、それだけに速度も一番速そうだ。その分脆いだろうとも検討がつく。力も弱いようで、一頭につき一人しか騎乗していなかった。


 次に10メートル以上、イーグル並みの巨体を持つ、赤黒い竜。全身を包む鱗は見るからに硬そうで棘のように立っており、重そう。翼もそれに比例して非常に大きいが、それでも飛べることが信じられない巨体ではある。もっとも、向こうも輸送機を見て、これが飛べると思っているかは怪しいものだが。そしてその竜の背中から、灰色の外套を着た、弓やサーベルを身につけた兵士達が機敏な動きで飛び降り、整列する。どうにも扱いからして、騎士とは違う一般兵のようだ。


 最後に、最も巨大な深紅の竜――最初に玲音達が接触したあの竜とは種類が違うようだが――は、明らかに他と一線を画した華美な装飾に身を包み、イーグル以上の巨体を静かにその場に存在させている――そう、『存在させている』という言葉を使ってしまうほどに、圧倒的な威圧感を持っている。間違いなく別格の存在。力だけでなく、その獣らしからぬ、微動だにしない姿勢や、その場にいる人間ひとりひとりをつぶさに観察するような知性に満ちた目が、単なる騎乗用のドラゴンでないことを如実に示している。

 これこそが、事前にマナフロアから聞いていた、全ての竜を統べる固有種――天竜グレート・ドラゴンなのだろう。


 対してこちらは、第一種礼服をきっちり着込み、陸上自衛隊のそれには飾緒かざりおも着いている。玲音達が飛行服なのは、やはり相手の航空戦力を鑑みて、「『空の戦士の服』を来ている女性兵士」の存在をアピールするためである。

 何せ最初の使者、マナフロアが女性であり、空戦魔導師という、戦うための職にいることが分かっていたため、日本も持っているのだと誇示したかったのだ。


 もちろん、各機体のパイロット(戦闘機に限る)以外の航空自衛官は、礼服に身を包んでいる。


 当のマナフロアが、使節団の真ん中辺りに見つかり、こっちを見ないかなと思っていると、目が合った。白い外套を羽織り、美麗に着飾り、化粧も少ししているようだ。一瞬にこりと笑いかけてくるのに、玲音はどう反応すべきか迷い、ことさら生真面目な顔を作り、あからさまに背筋を伸ばして敬礼してみせる。すると彼女は目を丸くし、それからおかしそうに笑った。精一杯の愛嬌が伝わったようで何よりだ。心得ているようで、すぐにマナフロアも外交用の顔に戻る。


 そこからは全く、玲音にとって退屈な時間の始まりである。

 古賀総理大臣自らが外交使節団を出迎え、歓迎する。それに先頭になって応えるのは、長身の老人。飄然とした表情をしているが、玲音は直感で、何となく厄介そうだな、と思う。

 そうして、それぞれの国の儀礼に則った長ったらしい挨拶(それらは全て日本語で行われた)と、お決まりの証書の交換、押印、その他諸々の声明。ヒータで囲まれた卓上でそれらは行われ、それが終わると、本格的な協議を行うために、要人達は長いリムジンに乗り込んでいく。確か、最寄りに用意されたホールを使うんだそうだが、警護任務を受けていない玲音は正直覚えていない。ホテルは都内の五つ星だそうで、それだけ羨ましいと思って覚えているが。


 報道陣も引き連れていってくれるため、後に残されるのは、要人護衛についていったのとは別の、異世界の兵士30名ほどと自衛隊200名(含む佐官クラスのお偉方)ほど、それと、フェンス外からまだ写真を撮っている自衛隊マニア。

 自衛官の大半は即座に決められた通りに動き出し、戦車やら自走砲やらを移動させる。ドラゴンを警戒し、半分は残しておく形となる。


 もちろん戦闘機も移動させるが、こちらはいきなり飛ばすわけにもいかないので、牽引車によってひとまず格納庫へと運ばれることになる。その後、予定の時刻にパイロットが搭乗して、所属基地に帰投する。


 音楽隊も退場し、何となくざわついた雰囲気。

 異世界の兵士達をこんなところに放置するわけにも行かないので、事前の取り決め通りに格納庫ひとつを空けておいてある。彼らはそこに案内された。


 大きな扉が開くと、味噌の何とも言えない香りが鼻腔をくすぐる。

 中では大鍋で煮た豚汁が用意され、寒空の下で耐えていた兵士や自衛官に振る舞われることになっていた。


 玲音は自機のギアにトレーラーがしっかり連結されるのを確認してから、身を離す。


 と。


 視界の片隅、兵士達の一団から駆けてくる青い外套姿に気づく。マナフロアだ。どうやら使節団のお役目からは解放されたらしい。


 金髪の下の顔を輝かせながら、彼女は第一声、




「レインお姉様!」




 ごん。


 掛けられた言葉に、玲音は無言でイーグルのノーズに頭を打ち付けた。


「え、ごめん、何。え?」


 額を物理的に赤くして問いかけるに、到着したエルフ嬢は軽く息を弾ませ、


「え? お土産にと頂いたこの世界の書物では、お慕いする女性のことをこう呼ぶのだと」

「誰かッ、誰か! 異世界の特使に不適切な資料を渡した国家反逆者がいますッ! 市ヶ谷に至急調査要請をッ!」


 割と洒落にならない事実なので思い切り叫ぶが、誰もが目を逸らす。誰だって聞かなかったことにしたい。


「あー、マナちゃんじゃない。あれどうだった。面白いでしょ」

「犯人お前かーッ!」


 にこにこ笑いながら親しげに近づいてくる美也の胸倉を掴んで激しく揺さぶる。顔を近づけ、歯ぎしりしながら、


「外国で間違った日本語教える馬鹿な観光客みたいな真似を、よりによって異世界の特使にすんなー!」

「いやいいじゃん、害になるわけでもなし」

「害になるわよ思いっきり! 何かの間違いで霞空将補とかにバレたらソッコで懲罰ものよ! 沖縄に飛ばされるだけじゃ済まないわよ! 国益損ねたとか言われて何かもーその辺の外交関係の公務員法で提訴されかねないわよ!」

「なるだろうねー」

「自覚してるよこの自衛官! 誰かッ、こいつをシベリアに飛ばして!」


 ちなみに玲音達は国防の先端を担うパイロットであるため、ごつい顔の陸自隊員が空自隊員の護衛についているのだが、その視線が心なしか生温かい。言葉にするなら、「うんうん、俺何も聞いてへんからな」というところか。


 そんな感じで一頻り騒いだ後。

 落ち着いて格納庫エプロンで、陸自謹製の豚汁を啜りながら、3人は膝を突き合わせていた。


 実を言えば玲音と美也、そしてマナフロアは、件の発表以来、彼女が異世界に戻るまでにしばしば顔を合わせていた。

 同じ空を飛ぶ女性として、マナフロアが共感を抱いたということもあり、翻訳の為に缶詰になっていた彼女の気分転換のため、同じく検疫的な理由から接触後、隔離状態であった玲音達との会話を望んだのである。

 断る理由もなく、また日本語の練習として望ましいとの考えから、玲音達三人はしばしばお茶とお菓子を囲んで話をし、仲良くなるに至ったのだ。

 ことに、マナフロアから玲音への懐かれぶりは、些か度合いの強いものだった。

 というのも、この鷲巣玲音、女子高から航空学校に進学した変わり種であり、その母校では女性にしてはやや長身、そして可愛いというよりハンサムな顔立ちから同輩や後輩からの人気が高く、その為に女性の扱いにも慣れていたため、気遣われた側としては下手な男性よりも憧れを抱いてしまうという性質を持っているのだった。

 例えばほんのちょっと言葉に詰まった際に助け船を出すタイミングであるとか、ドアを開けて先に相手を通すという仕草など、「空自じゃなけりゃ芸大に入れたほうがいい」と美也がコメントする細やかな気遣いがいちいち女性のツボを刺激してしまうのだ。

 マナフロアが玲音を慕うのにはそういった背景があるのだが、だからと言って……と、いうのが玲音の正直な気持ちである。


 そんな内心とは無関係に、周囲では温かな湯気を立てるトレイが、自衛隊、異世界の兵士両方に次々配られていた。

 他の異世界の兵士――衆兵アーミィと呼称される、民衆から徴兵された兵士らしい――は、最初は差し出された見慣れないスープに戸惑っていた。が、衆兵の指揮官らしい、小柄でぎょろりとした目つきの男がそれを受け取り、警戒した様子もなくそれを食べ、何らかの異世界語を笑顔で言うと(恐らく「美味い」に該当する言葉だろう)、皆が恐る恐る口にし、後は温かさに任せて食べ出した。どうやら日本の味噌の味は好評らしい。


「で、マナフロアさんは、翻訳としてあっちについていかなくて良かったんですか」

「そんな、敬語はよしてください、お姉様。呼び捨てで――マナ、で結構です」


 かつては辿々しかったイントネイションも、すっかり様になっており、主語を省いたりといった、簡略的な口語をさえ身につけている様子に玲音は感心するが、


「日本語上達しましたねー。あとマジでそのお姉様ってのやめてくださいお願いします、何でもしますから。だいたいマナフロアさんのほうが年上じゃないですか!」


 「ん? ん?」と聞き返してくる美也の顔をクローしながら懇願する。


 エルフという時点で読者の皆様も想像していたと思うが、マナフロアの年齢は現在50歳ほどである。


「エルフの年齢は、肉体も精神もゆっくりと歳を取るだけです。人類種ヒュームの基準で言えば私はまだまだ小娘ですよ。あちらの世界のヒュームからも、そう扱われるのが習慣です」

「だからってさあ……」


 正確には、エルフはある程度の年齢までは人間と同じ速度で成長し、肉体の最盛期に外見のそれが止まり、あとは人間の十分の一ほどの速度で、肉体がゆっくりと成長していくらしい。

 彼女の場合、人間として歳を取ったとしても、この状態で20代を過ごすということになる。小柄で童顔、というわけだ。


「それに、人類種同士の話し合いに、エルフが介入するわけにもいきません」


 先ほどの質問にマナフロアが答える。


「そこのところが分からないなあ。それなら何で最初の特使にあなたが……」

「もう、敬語はやめてください」


 上目遣いで拗ねたように言われると、これがまた可愛い。何せ見た目は16歳ほど、とても可憐な、妹に欲しいくらいの愛らしさなのだ。観念したようにため息をつくと、


「じゃ、お姉様ってのをやめてくれたら、そうします」

「では、それで手を打ちましょう」


 ちぇー、と呟いたのは美也である。その足を軽く踏んでから、


「では改めて、マナフロア」

「マナで」

「マナ」

「はい、レイン」


 にっこり笑う彼女に、そういうところに年上な感じがするんだよ、と内心ぼやいて、


「何で最初の特使があなただったの? さっきの理屈だと、人間……ええと、ヒュームって呼ぶんだっけ? それが来るのが順当に聞こえるんだけど」

「それは……」


 束の間、言い淀むマナフロア。

 そこに、


『まあ、言いにくかろうて。あの<空門ゲート>を開く技術を竜騎国に伝えたのが、森人エルフ達であるからの』


 突如、頭の中に鳴り響いた重々しい声に、玲音は持っていた豚汁のトレイを取り落とす。中身が既に空だったのが幸いであった。


「ガルフォギウス翁。いきなり念信テレパスは、皆が驚かれます」


 マナフロアが非難がましい目を向けた先、エプロンの入り口にぬっと顔を突っ込んできたのは、深紅の鱗を持った、あの一番巨大なドラゴンだった。

前回更新の段階で書き終えている箇所なので、書くことがなかったり。

政治フェイズは出来るだけスッキリ終わらせますよーう。私が詳しくないので!


あと、玲音達の階級をちょっと修正しました。適当に書いたんですけど、よく見るとかなり無理があったので。これでも結構苦しいんですけど(笑)。


あ、イベントはE-4まででした。E-5はボスに辿り着くことすら出来なかったので諦めました。でも酒匂以外は入手したのでひとまず満足かな。

結構楽しいイベントでしたね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ