なにをおっしゃっているの⁉︎
あんまり聞きたくないけど…気になる火曜日の彼氏…。
火曜日の彼氏が、一番優先順位高いのか⁉︎
同棲するってことは、本命なのか⁉︎
「あのさ、柚猫…」
「なに?やっぱり家来る?」
「いや…そうじゃなくてさ、その…火曜日の彼氏と同棲してたり…するの?」
「同棲か…まぁ、みんな共有してるっていうか、自由に行き来するからねー」
…
え…
それって…もうさ、曜日関係なくね⁉︎
なんなら、鉢合わせするくね⁇
「それって…いいの?」
「仕方ない!まだ、さぐりの段階だし」
…
さぐり?
結婚するとか、お互いパートナーとしてどうか?って見極めるってこと?
…
まぁ、ありなのか…?
そう言われたら…
なんか…
いや、でもおかしいって‼︎
「みんな、理解力半端ないね」
「だね!」
…
なんか消化不良…
「じゃ、オレそろそろ帰るわ」
…日曜日の彼氏に悪いしな。
「うん、じゃまたねーカズ」
「また…ね」
これから柚猫は、日曜日の彼氏と…
…
いや、考えるのやめよ‼︎
てか…
またねってことは…また遊んでくれるんだ?
彼氏六人もいて、相手するの大変だろうに…
オレともまた、遊んでくれるんだ?
柚猫は、元気だなぁ。
…
さっきまで、六人の彼氏と別れさせてやるって張り切ってたけど…
なんか、六人ともすんなり別れてほしかったけど…
どうなんだろ?
オレたちの柚猫を独り占めすんなって、六人から攻撃受けそうだな。
団結力半端ない気がしてきたな…
あ‼︎
クリスマス‼︎
そうだよ、クリスマスとか誕生日どうすんだろ?
柚猫の奪い合いじゃね?
てか、みんなとはどれくらいの付き合いなんだろうか…。
一度、六人の彼氏をみんな集めて質問したいな。
出会いは?とか、他の曜日悶々としない?とか…結婚考えてますか?とか、いっぱい聞きたいことがあるな。
あと、彼氏たちは…彼女いたりするのかな…
どうなんだろう…
てか…
柚猫は、どうしてこんな交際をするようになったんだろう。
今度、会ったときに聞いてみたいな。
でも柚猫は…それからまた、なかなかオレと会ってはくれなかった。
だよね。
またねって言ってくれたのは、ただの挨拶だったっぽい。
そりゃそうだよね…。
六人も彼氏がいるんだもん。
彼氏対象外のオレなんか、相手にしている場合じゃないんだよね。
そう、落ち込んでいると柚猫から突然携帯に連絡が入った。
(好きだからこそだよ)
って…
ん?
なんだ?
と、文の意味を考えていると…送信が取り消された。
そして、
(ごめーん。送り間違えたー)
って届いた。
…
好きだからこそを?
えっ?
六人の誰かに好きだからこそって…送ったの?
それは…意味深な…
やっぱりオレは、柚猫ときちんと話したい。
だから、忙しいのを承知でお願いして今度会ってもらえることになった。
久しぶりーと手を振る柚猫は、爽やか元気さんって感じだ。
「久しぶりだな」
「うん、ごめんね。なかなか会えなくて」
「それは…仕方ないよ」
「で、今日はどうしたの?話ってなに?」
「あー、どっか落ち着いて話したいんだよね。カフェとか行く?」
「あ、いいね!それなら金曜日の彼氏のとこに、いい飲み物あるんだよね」
…
「それは…ごめん。オレが落ち着いて話せないかも…」
「そ?じゃあ家来る?」
…
柚猫は、簡単に家誘うよなー…。
てか、柚猫の家なんて絶対ヤダろ。
突然彼氏来るかもじゃん…。
…いまさらだけど、オレは彼氏持ちの女性と会っているのか。
なんか…罪悪感あるな。
彼氏に申し訳ないっていうか…申し訳ないよな。
今日は、金曜日だ。
お互い定時で帰れるってことで、夕方からの合流。
これから金曜日の彼氏と会うから、だからカフェにしようか?って提案してきた…のかな。
そのまま彼氏と合流できて柚猫的には、時短だったんだろうけど…
でもさ…
…
断って、少し罪悪感。
でも、もう彼氏には会いたくない…
てかよ‼︎柚猫といると罪悪感半端ないな。
「飲食店の彼氏多いね」
「そうだねー、でも二人かな。あとは、同じ会社の月火木曜日の彼氏だけだし。」
「あー…」
もう、うまく脳が働かない。
同じ会社に彼氏が三人?
おかしいじゃないか‼︎
「それってさ、両親知ってるの?」
「えー、知らないよー。てか、いちいち言わなくない?」
「じゃあ、子どもできたらどうすんの?」
「子どもねー。この前一回挑戦したんだけど、うまくいかなくてねー…。まだ未開発」
…
ちょっと…なに言ってるかわからない。
それは…え…
未開発ってなに?
もう…ほんと柚猫どうしちゃったんだよ‼︎
続く。




