安全なルートで次の街へ
てつやは地図で安全なルートを探した。
「この不気味な森を越えるとすぐ街なんだが………」
どうやってこの森を安全に抜けるかが問題だ。
タカは地面に座り込み、息を整えながら地図を覗き込んだ。「ここから南に進んで、この小川を渡れば、街への道が見えてくるはずだ。でも、この森の中には何がいるか分からない。用心しないと。」
てつやは決心したように頷いた。「そうだな。慎重に行こう。タカ、準備はいいか?」
タカも立ち上がり、拳を握り締めた。「ああ、行こう。」
二人は地図を頼りに進み始めた。木々の間から不気味な形の影が動いているのが見え、何かが彼らを監視しているような感覚が拭えなかった。それでも、てつやとタカは互いを励まし合いながら、一歩一歩進んで行った。
しばらく歩くと、小川の音が聞こえてきた。タカが指さして言った。「あれだ、小川だ。これを渡れば、街はもうすぐだ。」
しかし、小川のそばには奇妙な生物たちが群がっていた。彼らは二人に気づくと、じっと見つめ始めた。てつやとタカは息を飲んだが、引き返すわけにはいかない。
「行くぞ、タカ。慎重に、でも確実に。」てつやの言葉にタカは頷き、二人は小川を目指して進んだ。