ダメ！　絶対！　聖剣を使ってムダ毛処理をしてはいけません。～拝啓、勇者様　世界が平和になったのでしばらく聖剣をお借りします、理由は聞かないでください～

　魔王討伐を達成した勇者のパーティー全員が、魔王に封印されていた女神から１つスキルを貰える事になる。

　勇者も女神よりスキルを貰う事になるのだが、勇者はそのスキルを恋人のセーラに贈りたいと女神に言う。
　
　勇者は魔王討伐の旅の途中、セーラが魔物の攻撃により、髪の一部を失った事をずっと悔やんでいた。

　そんな勇者のセーラへの贈り物、スキル【剛毛】。

　これで髪を失う事が無くなると、勇者は喜ぶのだが、このスキル【剛毛】により髪はおろか、全身の産毛やムダ毛まで処理できなくなってしまったセーラ。

　勇者は密かなプレゼントと、スキルの話をセーラにしなかったため、セーラは突然にムダ毛の処理ができない事実と直面し、慌てふためく。

　魔王を倒した事で世界が平和になり、恋人の勇者と晴れて結ばれることができると思っていたセーラ。

　だが、ムダ毛が処理できない事には、恥ずかしくて勇者と結ばれる事は出来ない。

　セーラが待ちに待った魔王討伐の後に生まれた新たな悩み。

　セーラは1人町にいくと良く切れる、剃刀をさがしては、試してみる。

　だが、セーラの産毛すらそれる剃刀は見つけることができず、ついには

魔王討伐の旅を共にした、愛剣のジ・レットを握る。

　セーラは愛剣を使い、ムダ毛の処理に挑戦するがそれも失敗してしまう。

　そんなセーラが最後に思いついたのは、勇者の聖剣だった。