表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハリガネベイスボウラーズフォウ!  作者: 椎家 友妻
第七話 決戦!鉄壁高校!後半戦
63/73

5 すんなりいかない九回裏

 その後の八回裏の鉄壁高校の攻撃も碇は三者凡退に抑え、

九回表の張高の攻撃を、立ち直った押道が三者凡退に抑えた。

 そして迎えた九回裏。

スコアは五対四で張高が一点のリード。

ここで鉄壁高校を〇点に抑えれば俺達の勝利。

が、そう簡単に事は運ばす、

先頭打者の六番鳥山(とりやま)がショートへの内安打で出塁すると、

次の七番鎌(かま)(いし)がセンター前へのポテンヒット。

次の八番夕張(ゆうばり)がキッチリ送りバントを決めて、

状況はワンナウト二、三塁。

外野の頭を抜かれたら逆転サヨナラ負けというピンチになってしもうた。

 今日の碇の調子ならこのまま最後まで行けると思うたけど、

相手も碇の速い球に対応するため、

コンパクトなスイングでしっかり当てにきている。

さすがは毎年ベスト一六以上に残る実力校。

そう簡単に勝たせてはくれへんか。

泣いても笑っても、ここが最大の山場や。

 俺はベンチの遠川監督を見て指示を仰ぐ。

監督の指示は、

内野も外野も絶対に三塁ランナーをホームに返さない為の前進守備。

この試合も延長がないので二塁ランナーを返さなければ負けにはならんけど、

それではこの試合を勝ちきる事はでけへん。

厳しい大阪大会を勝ち抜く勝負根性を鍛える為にも、

ここは強気で一点を守りに行くという事やな。

 俺は張高の守備陣に前進守備のサインを送る。

何が何でもこの一点を守り切るんや。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ