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ハリガネベイスボウラーズフォウ!  作者: 椎家 友妻
第六話 決戦!鉄壁高校!中盤戦
52/73

4 打球の行方

体勢を崩されながら打たされた打球は、

しかし意外にもセンター方向にどんどんのびていく!

事前に守備位置を下げていたセンターはフェンスに張り付いてその打球を待ち構える。

その頭を越えれば満塁の走者が全員帰って一気に三点入る!

行け!センターの頭を越えてくれ!

 張高ベンチのメンバーは全員身を乗り出してその打球の行方を追う。

そして一塁ギャラリーの応援団や女子生徒達も、

悲鳴とも歓声ともつかない声を上げてその打球を見上げた。

 そんな中千田先輩の打球がセンターの頭上に到達。

センターはタイミングを見計らい、

目一杯飛び上がってその打球にグローブを伸ばした!

次の瞬間センターはその場に倒れこみ、

ボールを掴んだグローブを高々と上げた。

そしてそれを見た審判は右手を大きく上げて叫んだ。

 「アウト!アウトォッ!」

 そう、アウトやった。

 ツーアウト満塁から千田先輩が放った大飛球は、

センターの超ファインプレーによってもぎ取られてしまった。

 「スマン皆!」

 ベンチに戻った千田先輩が悔しそうな顔でそう言った。

しかし張高の面々はそんな千田先輩の背中を叩きながら、

「ドンマイドンマイ!」

「いいバッティングやったで!」と励ました。

 そんな中遠川監督は、一層力強い口調で声を張り上げた。

 「流れはこっちに来ている!次の回を抑えて、後半必ず逆転するぞ!」

 「おぉっ!」

 大きなチャンスを逃したけど、張高ベンチに落ち込んだ様子はない。

必ずまたチャンスは巡って来る。

そのためにも、五回裏はなんとしてでも〇点に抑えて欲しい。

 そしてその願いを背負い、

張高のエースである岩佐先輩が、再びマウンドへ向かって行った。



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