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ハリガネベイスボウラーズフォウ!  作者: 椎家 友妻
第二話 小暮、正体がバレる。
20/73

8 謎の女子生徒

 翌日。朝の練習は何事もなく終わり、昼休みになった。

 教室でさっさと弁当を食べ終えた俺は、そそくさと教室を出た。

伊予美にこの前のマネージャーの返事を聞きに行くためや。

伊予美はこの前興味のある部活があるとか言うとったけど、

その部活とは何なのやろう?

それも含めてもう一度伊予美と話をしたかったのや。

 そう思いながら伊予美の居る一年一組の教室に向かっていると、

さも当然のようにその後を碇もついて来る。

 「何でお前もついて来るねん?」

 と尋ねるも、

 「昌也君の行く所なら、僕はどこだってついていくよ♡」

 とのお答え。

聞くだけ野暮でしたね、はい。

 そう思いながら一組の教室の前にたどり着くと、

伊予美が廊下に出て一人の女子生徒と話している姿が目に入った。

その女子生徒は小暮ではなかった。

伊予美より頭ひとつくらい背の高い、

スラッとひきしまったプロポーションの女子生徒。

上級生やろうか?

にこやかに笑いながら伊予美と楽しそうに話している。

が、その笑みの中に何やら怪しいオーラを感じるのは俺だけやろうか?

一体彼女は何者や?

 と思っていると、伊予美はその女子生徒とともに、どこかへ歩いて行ってしまった。

 「昌也君、小白井さんに用があったの?」

 「ああ、でも先客があったみたいやな」

 碇の問いかけに俺はそう答えると、一組の教室に目をやった。

小暮は大人しく教室に居るかいなと思うたけど、

教室の中に小暮の姿はなかった。

トイレか?

下手に校舎の中をウロついて、先輩達に目撃されたらまたややこしい話になるぞ。

 と、思っていたその時やった。

 ドォン!


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