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風化

作者: アキ




友との長年の付き合いほど難しいことはない


と、ほんの数十年しか生きていない若人なりに1つ答えを出している。



そんな中、連絡の頻度が減ることはあったものの、人生の半分を一緒にした友がいる。




その皮肉っぽく、オリジナリティを大事にする性格はよく分かっていたつもりだった。



そのため


同じものを偶然好きになってしまい激しく否定された時も




飽きっぽい割に、あるジャンルをずっと好きでい続け奇跡を感じたような喜びも束の間




彼女の方がそのジャンルを好きになるのが早かったために、ミーハー、にわかとその気持ちを踏みにじられた時も






内心の涙はあったが、悪気のない意見に激昂し切り伏せるのも大人気ないと




表面の笑顔くらいは余裕を持って作ることが出来た。






お互いが大好きで、それを各々が理解することが友情には不可欠だ。







片方がなくなれば、これまでにない大きな斥力がはたらく。















さて、先程の話である。






私をこのサイトに(いざな)った小さな出来事だ。






いつも通り、淡白な文面での素っ気ない会話だった。









鉄柱の錆は長い時間をかけ、表面から芯に向け、徐々に進行していくという。


完全に錆びきった鉄柱は、少しの衝撃で崩れ落ちるか、真っ二つに折れてしまうだろう。







受験という圧力で醜く変形し、プレッシャーという風当たりでもろくなった私の精神は








錆の進行が早かったようだ。









これを書いている数分前、心が崩れ落ちる音が聞こえた。










私は今日、大切な、否、大切だった友を失った。


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