‐確認‐
基本的には22時に更新しようと思ってますが今日は遅れてしまいました、申し訳ありません。
「っんーー!!ふあ~~」
とても大きな背伸びをし腑抜けた声を出しながら俺は目を覚ました。
だがまた目の前が均一にクッションが敷き詰められたアレだ。
そう!!我が最初の領地こと棺桶さんだ。
これさすがに二回目じゃ慣れないなぁ…などと思いながら目をこする。
そこで手が明らかに昨日より大きくなっている事に気が付いた。
あれ?こんなでかかったか?
そこで改めて自分の体を見ると赤ん坊からからは大分成長して幼稚園児くらいの身長になっていた。
自分の体の変化に驚いていると棺桶の外に人の気配を感じる。
ん?誰か居るんだろうか、あーカインズかな?でも人の気配とかまでわかるようになたのか俺。
人間の頃は後ろに立たれても気が付かないほど鈍かったのになー。
《それは種族特性による周囲探知Lv:1の効果だとおもわれます》
「ひう!?!?」
寝起きで油断してたので声がして変な声がでてしまった。
あービックリした…んでその周囲探知だかってなんだ?
声に脳内で問いかける。
《周囲探知、自分を中心に特殊な電波と音波を飛ばして範囲内の生物や地形把握などが出来ます。ですがまだLv1なので生物が居る位しか認識できません》
それでも十分凄いと思うんだけど種族特性ってことはこの世界のヴァンパイアは誰でもできるのか?ハーフの俺が出来るんだし。
ちなみにレベルが上がるとどうなるんだ?
《効果範囲増加、対象までの距離、大きさ、動き、硬度までが分かるようになります》
なにそれくっそ使えるじゃん!どうすればレベルがあがるんだ!?
《あなたのレベルが上がればそれに応じてスキルなどのレベルも上がっていきます》
なるほどな、まだレベル1だから上げていくしかな訳か。
でも俺、王子だから今からそんな頑張らなくても…なんてなー。
まー強いに越したことはないしあっちじゃ出来なかったことたくさんあるし色々ち挑戦してみるか。
善は急げだ!まずは外のカインズに声をかけて早くこっから出してもらうか。
「おーーい」
ん!?確かに俺いま喋れたよな!?!?
声が出せたことに困惑していると俺の声を聞いたカインズが蓋を開けてきた。
「えっと、おはよう…俺の言ってることわかる?」
「えぇ坊ちゃん、理解していますよ?おはようございます、どうかなされましたか?」
カインズが少し顔に疑問の色を浮かべながら聞いてきた。
「聞きたいんだけど俺みたいな吸血鬼ってこんなに成長早いの?」
「そうですな、かなり他の種族よりも成長が早い種族だとおもいます。成人になるまでに数年、そこから数十年から数百年かけて極僅かではありますが徐々に見た目も老いていく事になります」
「そこまで早いのか、なら大人にはすぐなれるんだ?」
「坊ちゃんは一日でこの成長速度ですからそうですね…私の見積もりですと三年から四年といったところで成人になられるのではないでしょうか?」
いつまでも子供の体じゃ動き辛いからそっちのほうがありがたいな。
だけどここまで早いとは思わなかったけど。
「ちなみに俺、産まれてすぐに発声や目が見えていたんだけどそれも成長スピードが人間とは段違いだから?」
人間が産まれて数時間で目も見えて発声など出来るわけがないので疑問だったのだ。
「種族的になんら不思議な事ではないですな」
カインズは当たり前の事と言わんばかりにサラッと答えた。
「ごめん、いろいろ勉強したいんだけど書斎とか図書室みたいなところはあるのかな?」
情報は武器だ、日本の事だったら大雑把にわかるがこっちはもう何もわからない。
少しでも情報を入れとかないと。
「それでは後程ご案内いたしましょう、それにしても坊ちゃんはそのお年にしてお勉強ですかな?お偉いですな、御父上もお喜びになりましょう」
カインズは俺がこの年でまず勉強をすると言ったことに少し感動していた。
「いや、やっぱり大事かなってさ!」
一応スキルでも情報系みたいのあったよな。
《根源の叡知は一度見た物などすべての情報を理解、記録、閲覧できるようになります》
なるほど、そんな便利なのか。欠点があるとしたら一度は実物を見なきゃダメってことか。
なら後でいく図書館の情報を俺が覚えて居なくても後々引き出しに情報をしまう感じにできるわけだな。
「よし、本がある場所に案内してくれる?」
「かしこまりました、ですが坊ちゃん。まず服をお着換えください。」
「あ、ごめん、ありがとう」
そういいカインズから着替えをもらい服を着る。
なんかお坊ちゃんみたいなベストとズボンだ、まぁ俺はいま本当にお坊ちゃんなのだが。
「それではまいりましょうか?」
そして歩ける事の喜びを噛み締めながら俺は部屋を移動し。
少し歩いた所に目的の場所があった。
「こちらの部屋が書斎になります」
「ありがとうね、助かったよ」
軽く礼を言いながら中に入る、今の無知な俺にとってここは宝の山と言っても過言ではない。
「それでは坊っちゃま、なにかありましたらお呼びください」
「わかったよ、ありがとうね」
ドアの外のカインズへそう伝えると気配が遠ざかって消えた。
やっぱりある程度に行くと探知が届かないんだな、これもどれくらいまでっての確認しとかないとな。
「さて!読み漁るか!」
まず適当にこの世界の種族がどんなのがいるか大まかに知りたいな。
俺はそういった項目の棚にある古い本を手に取った。
「すこし埃っぽいな…」
そういいページを捲る。
内容としては、この世界は人間が大多数で、そこにゲームなどに出てくる様な吸血鬼、人狼、エルフやドワーフなど。ゲームなどしているとメジャーな聞き及んだ事のある名前の種族が主だった。
「なるほどな、結構ゲームやってた身からすると会ってみたい種族ばかりだな」
次に手に取ったのは魔法関係だ。
まずあるのか無いのかが気になっていた。
さっきよりも大きく分厚い本を捲っていく。
「えーっと…これは言葉が良くわからないな…さっきのは英語みたいな物に種族ごとに絵があったからおおよそわかったけど」
《この言語を翻訳をしますか?》
え、そんなこともできるのか?じゃあやってくれ。
《お待ち下さい………………完了しました》
たった数秒で言語を一つ解読できるのか!?さすが根源の叡知とか言うだけあるな。
そして再度、本に目を向ける。
「読める!!すっげー!!」
つい大声を上げてしまう、そりゃさっきまで読めなかった物が数秒で読めるのだ驚きを隠せない。
「さてはて肝心の内容はーっと」
まずこの世界に魔法はかなり身近な物であるようだ。
傷の回復から生活に使うものや戦闘に使うものまで。
そして属性的な物も書いている。
火、水、土、風、金、光、闇が大まかな属性らしいのだがゲームのようになんでもかんでも使える訳でもないようだ。
生まれつき得て不得手があるようで、同じ魔法でも得意な体質の物では大岩を木っ端微塵に吹き飛ばす事が出来るが。
不得手な物だと岩に傷を着けるのが関の山だそうだ。
訓練次第で少しはマシにはなるようだが一極化を図った方が楽みたいだ。
そして種族によってかなり得意な物が片寄りやすいらしいが俺は明らかに闇らしい。
だがこれはいざ使用して確認して見なければわからないらしい。
過去には全属性を扱う者も現れたらしい。
「俺にも使えるのか?魔法って」
《はい、可能です》
「よし!!因みに俺の得意属性は!?」
《統べての魔法を減衰なくしよう可能です》
「数十年に一人の逸材な訳!?」
《スキル、王の資格による効果となります》
それそんな効果もあったの!?ま、まぁこれから色々確認していくかな…
こうして俺は出来る限り様々な情報を頭に叩き込んだ。
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